東京株式市場は、初めてライブ放送を実施した4月8日の黒田日銀総裁記者会見に対する失望売りに、NY一段安が加わり、11日にかけ日経225が1万3885円へ下落。3月末配当落ちもあって「回天(天下の形勢を一変させるの意。幕末の志士が好んで使った言葉。太平洋戦争末期に日本海軍が特攻兵器として開発した人間魚雷にも名付けられた)の買い」発令により「日経225先物を始め日本株全面買い」と予想した2月4日安値を更新したが、配当落ち反映済みの日経225先物は1万4060円で大引け。一時1万3850円へ下落。ザラバでは2月4日安値を更新したが、終値ベースで「回天の買い」を死守した。 

4月11日のNY市場が続落。シカゴ日経平均先物も1万3900円で終了。ドル/円が101.67円。 

4月5日付レポートで「週初安で始まった後、4月8日に転換点〈小〉を4月○日に転換点〈中〉を迎え、日銀金融政策決定会合が開催される8日前後から再び上昇に向かうか正念場」と指摘したが、転換点〈小〉4月8日前日の7日から下落した格好。 

「回天の買い」発令により「日経225先物を始め日本株全面買い」と予想した2月4日安値を割り込みつつある。日経225の3月末配当落ちが102.42円。4月11日終値1万3960.05円に配当落ち分を加えると1万4062.47円。2月4日終値1万4008.47円を辛くも死守したが、風前の灯。 

昨年6月7日に「回天の買い」発令により「日経225先物を始め日本株全面買い」と予想した時は、TOPIX、日経225先物共に6月7日安値を割る事なく、ズバリ的中となったが、今回は「回天の買い」が破られる可能性が出てきたと言わざるを得ない。 

来週の全体相場予想について詳しくは、先ほど「会員制投資戦略」にアップした週末レポート「今週の投資戦略その1」を参照。