東京株式市場は、5月9日付けレポートで「ゴールデンウィーク明け、再上昇に向かう」と予想した通り、日経225が7日を安値に再上昇に転じた後、5月17日付けレポートで「短期的に5月末・6月初め前後にかけ4月23日高値更新に向かう可能性あるも、中期的には既に、○○○」と指摘した通り、21日にかけ2万320円へ上昇。4月23日高値を更新した。

この間、「原油底打ち、TPP交渉、安全保障関連法案と、ドル/円122円突破の円一段安に向かう環境が整いつつある」と指摘してきた通り、ドル/円が121円台に入り、日経225先物が22日夜間取引で2万390円へ一段高。

5月22日のNY市場は、小反落。イエレンFRB議長が、ロードアイランド州の講演において、「年内のある時点で利上げの最初の段階に進むのが適切だ」と発言。円安が進み、シカゴ日経平均先物が2万365円で終了。ドル/円も121.51円で終了。

 

4月19日付けレポートより「1番怖いのは米国経済がゼロ金利解除できないほど良くない場合だ。ゼロ金利解除を引き伸ばし過ぎ、利上げに転じる前に米国株が急落したら、ゼロ金利解除できなくなり、原油底打ち、TPP交渉、安全保障関連法案と、ドル/円122円突破の一段安に向かう環境が整いつつある円安に拍車が掛からなくなってしまう。一般にゼロ金利解除から利上げに向かえば、株が急落するとの見方もあるが、早目に行えば、そうはならない。米国経済が良くなった証拠だからだ。短期的にはショック安があったとしても、○○○までは急落を回避できよう」と、

5月9日付けレポートより「中期的には、6月末に、中国主導により現時点で57カ国が参加を表明しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の調印と、ギリシャ向けの2400億ユーロに上る現行の支援プログラムの期限の重要日程が重なる。ギリシャは7月、8月にも多額の債務の返済期限に直面する。AIIBには不透明感がつきまとうが、4月19日付けレポートでお伝えした通り、欧州経済が今どう頑張っても20○○年前後まで回復に迎えないと予想される中、世界経済のためには、成功した方が良い。イエレンFRB議長も、これらの結果を見極める前に、ゼロ金利解除できないはず」と、

5月17日付けレポートで「従って、AIIBが成功し、ギリシャ支援の目処が立てば、環境が整い、イエレンFRB議長がゼロ金利解除に踏み切る可能性が高まろう」と、考察してきた通り、

5月22日にAIIBの大枠が固まると同時に、イエレンFRB議長が年内利上げを示唆。これが偶然でない事は本レポート読者なら、ご理解頂けよう。

 

日経225先物を始め全体相場の今後の予測について詳しくは、先ほど「会員制投資戦略」にアップした週末レポート「今週の投資戦略その1」を参照。