4594グリーンペプタイドが、15円高の1490円。

1月買い推奨値から2倍高超えを演じた後、計算通りの増し担保規制を嫌気して急反落。

4月6日の685円どころより「買い下がり」と、25日線からの上方乖離が15%未満となってきた666円どころより「買い」と予想した通り、S高連発で15日にかけ1660円へ2.5倍高。1月買い推奨値から4倍高

同社のがんペプチドワクチンは、最も進化したキラーT細胞を増やし、がんの再発や増殖を防止する免疫療法では最強の特異的免疫療法。

がん細胞を認識し、排除する免疫細胞として、ナチュラルキラー(NK)細胞、NKT細胞、キラーT細胞(細胞傷害性T細胞あるいはCTLとも呼ばれる)、マクロファージ、樹状細胞、ヘルパーT細胞、B細胞が知られ、NK細胞をサイトカインと呼ばれる物質で活性化したLAK(ラック)細胞による治療もあるが、これらの中で最も進化したタイプが特異免疫のキラーT細胞。キラーT細胞とそれ以外の細胞との最大の違いは学習能力の有無。NK細胞やNKT細胞に学習能力はないが、キラーT細胞には学習能力がある。がん細胞の目印であるがん抗原をワクチンとして投与する事により覚え込ませ、より強力な抗がん作用を誘導する事が可能。ペプチドに特異的かつがん細胞を選択的に攻撃するという意味で特異的免疫療法と呼ばれる。

丸山ワクチンなど、日本で受けることのできるがんワクチン療法の殆どは、キラーT細胞ではなく、マクロファージやナチュラルキラー細胞という、特異性が明らかではない免疫細胞を増やし(活性化させ)がんの再発や増殖を防止しようとする非特異的免疫療法。特異的免疫療法はキラーT細胞のクローン増殖(1日に同じ細胞が2倍になる)をもたらすことができるが、非特異的免疫療法では不可能。免疫療法では特異的免疫療法が最も強力で、非特異的免疫療法は特異的免疫療法を補助するに過ぎない。

マクロファージ、NK、NKT、LAK細胞は非特異免疫と呼ばれ、1970年代前後に非特異免疫を強力に活性化する研究がなされた。医薬品として承認されているものもある。また、患者の血液細胞を体外に取り出し、試験管内で活性化して患者体内に戻す細胞療法もあり、LAK療法がこれに分類される。取り出した血液細胞を種々のサイトカインと共に培養すると樹状細胞と呼ばれる特殊な細胞へと誘導できる。

樹状細胞はワクチンなどの抗原情報をキラーT細胞やヘルパーT細胞に効率よく提示。樹状細胞療法も細胞療法だが、ワクチンと併用される事が多い。

最新情報は、4月17日付けレポート参照。