東京株式市場は、昨年12月15日付レポートで「上昇が続く」と予想した通り17日にかけ日経225が2万4091円へ一段高。年初来高値更新が続いた後、2万4000円台乗せの達成感もあってさすがに反落。20日にかけ2万3746円へ下落。

12月22日付レポートで「12月26日転換点〈小〉を迎え、いったん調整色を強めるか、早くも一段高に向かうか見極め」と指摘。ちょうど転換点〈小〉12月26日にもみあい上放れとなったが、27日は伸び悩み。

12月29日・1月5日合併号レポートで「30日に大納会。31日~年明け1月5日まで休場。6日に大発会。まずは正月休み中の海外市場を見極め。新年1月10日転換点〈中〉を迎える」と指摘。

年明け1月3日に米国がイラン革命防衛隊ソレイマニ司令官をドローンで殺害。その報復として8日にイランがイラクの米軍基地をミサイルで攻撃。中東情勢の緊迫化を嫌気して日経225は一時2万2951円へ下落したが、米国、イラン共に「戦争は望まない」と声明した事を好感し、切り返し急。10日にかけ2万3903円を回復した。

1月13日付レポートで「転換点〈中〉1月10日を経てNYがいったん下落に転じ、東京も調整が続く」と予想したが、NYの史上最高値更新が続く中、日経225も17日にかけ2万4115円へ一段高。昨年12月17日高値を更新。TOPIXは14日を高値に調整。昨年12月17日高値に及ばなかった。

1月19日付レポートで「昨年12月17日とのダブルトップから調整色を強めるか、TOPIXも昨年12月17日高値を更新していくか見極め」と指摘。24日にかけ日経225が2万3755円へ下落。

1月26日付レポートで「週初安で始まった後、切り返し、再度上昇に向かう」と予想。NYは27日安値から切り返したが、日経225は30日にかけ2万2892円へ一段安。

2月2日付レポートで「週初安から切り返す」と予想した通り、日経225が3日の2万2775円を安値に切り返し。6日にかけ2万3995円へ上昇。NYは早くも史上最高値更新。

この間、ナスダックのみ1月27日安値を割る事なく再上昇から一早く史上最高値更新を果たし、1月26日付レポートで予想した「週初安で始まった後、切り返し、再度上昇に向かう」の未来予測チャートに酷似したチャート形成となった。

2月9日付レポートで「NYと共に調整」と予想。日経225は2月6日を戻り高値に14日にかけ2万3603円へ調整。NYは予想に反し史上最高値更新が続いた。

2月16日付レポートで「週初安から小戻すような調整が続く」と予想した通り、日経225が18日の2万3133円を安値に切り返し。20日にかけ2万3806円へ小戻した後、21日にかけ反落。

ライブ中継会員ラジオ日経などで昨秋より予想してきた通り、ドル円が112円台に。

2月24日付レポートで「週初安から切り返す」と予想したが、28日にかけ日経225が2万916円へ5日連続安。イタリアで新型コロナウイルス肺炎感染が急増。パンデミック懸念を嫌気し、世界同時暴落に見舞われたが、28日より「週明け3月2日にかけ日経225先物オプション3月物コールを買い」と予想。パウエルFRB議長の利下げ示唆を好感し、NYが長い下髭を形成。日経225先物も2月28日夜間取引で2万460円を安値に切り返し急。

3月1日付レポートで「2月29日に発表された中国2月製造PMIが過去最低ながら、今週は急反発に向かう」と予想。NYは28日を安値に急反発。3月4日にかけ半値戻しに迫ったが、日経225は3日朝高から早くも反落。6日にかけ2万613円へ一段安となった。

3月8日付レポートで「3月10日転換点〈中〉を迎え、底打ち反転に向かう」と予想。9日より「明日10日にかけ日経225先物オプション3月物コールを買い」と予想。日米共に10日は下髭の長い陽線となったが、11日のNYが急反落で早くも10日安値を更新。12日19時より「明日13日にかけ日経225先物オプション4月物コールを買い」と予想。NYがブラックマンデー以来の下落率を記録した後、13日の日経225が1万6690円を安値に切り返し急。陰線ながら長い下髭を形成。ポスト中国として世界経済の未来を占う上でも重要視してきたインドがようやく長い下髭の大陽線。買い気配で始まったNYが3指数とも9%高を超え、2008年10月以来の上昇率を記録した。

3月15日付レポートで「週初高で始まった後、ダブル底を試す可能性も否定できないが、上昇が続く」と予想。16日寄り付き前にFRBによる1%緊急利下げや量的緩和再開、6大中央銀行の協調によるドル供給などが発表されたが、NYダウの時間外取引が急落。日銀も金融政策決定会合を緊急開催。ETF買い入れ上限をこれまでの2倍となる年間約12兆円に拡大。日経225先物が16日夜間の1万5860円を安値に切り返し急。日経225は19日にかけ1万6358円へ一段安ながら、1万6000円台を死守。TOPIXは13日と17日をダブル底に19日にかけ3日続伸となった。

3月18日午前1時半頃、トランプ大統領が1兆ドルの景気刺激策の検討に入った事が明らかに。NYも18日安値から下げ渋った。19日午前2時頃に、ジョンソン英首相がベーシック・インカムの可能性にも言及。

東京休場の3月20日は、世界も軒並み高となったが、カリフォルニア州に続くニューヨーク州の自宅待機命令を嫌気したNYが急反落。18日安値は何とか死守した。

シカゴ日経平均先物は、1万7845円へ急伸した後、1万7030円で終了。

ドル/円も、111.50円へ急伸した後、110.96円で終了。

原油も、28.49ドルへ急伸した後、22.63ドルで終了。

ゴールドも、1519.4ドルへ急伸した後、1484.6ドルで終了。

3月21日に、トランプ米政権が新型コロナウイルス対策として検討する大型景気刺激策が最大2兆ドルに達すると表明。連邦政府の財政支出が1.3兆~1.4兆ドル。FRBなどの追加対策を加え、GDPの約10%となる2兆ドル規模に。家計や企業の資金ショートを防ぐため、給与支払いの補助などを盛り込む。民主党との協議を急ぎ、週明けの採決を目指す。

日本も政府・与党が経済対策を30兆円規模で調整。EUも約4兆円の対策に加え、各国が財政出動に乗り出す。これで日米欧中などG20が検討している新型コロナウイルス対策の規模が、リーマン・ショック時の2009年に実施された9000億ドル(約100兆円)を超えるのは確実に。

今週の全体相場予測及び個別材料株については、先ほど「会員制投資戦略」にアップした有料週末レポートをご参照下さい。

昨年12月15日付け有料レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測についても、先ほど「会員制投資戦略」にアップした有料週末レポートをご参照下さい。

まずは「2月前後に調整」が的中したかに見えましたが、NYの下げが史上最高値から10%を超える暴落に見舞われ、未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から、的中したとは言えなくなってしまいました。

因みに、2018年12月9日付レポートよりお伝えしてきた2019年全体相場予測「2月前後から下落。3月前後から上昇。4月前後から下落。6月前後に底打ち反転。年末まで上昇継続」は、米国がほぼ的中。日本は8月に6月安値を割りましたが、その後は「年末まで上昇継続」が的中しました。