1.今週の東京株式市場 

(1)予想に反し7日に急落したが、「回天の買い」死守。5月13日に転換点〈中〉を15日に転換点〈小〉を迎え、1月からの調整が終了し上放れから本格上昇に向かうと予想する 

東京株式市場は、5月3日付レポートで「まず東京休場の5月5日、6日の海外市場を見極めたいが、1月からの調整が終了し、上放れから本格上昇に向かう」と予想したが、日経225が7日に1万4033円へ急落。予想に反し424円安に見舞われたが、9日にかけ1万4266円へ反発。例によって「回天(天下の形勢を一変させるの意。幕末の志士が好んで使った言葉。太平洋戦争末期に日本海軍が特攻兵器として開発した人間魚雷にも命名)の買い」を発令した2月4日安値を死守した。 

5月10日のNY市場が上昇。NYダウが終値ベースでの史上最高値を更新。シカゴ日経平均先物は1万4175円で終了。ドル/円が101.80円。 

今週は、5月13日に転換点〈中〉を、5月15日に転換点〈小〉を迎え、1月からの調整が終了し、上放れから本格上昇に向かうと予想する。12日から15日にベトナムでTPP交渉参加12カ国の首席交渉官会合が開催。日本政府にはTPP日米交渉の決着や法人税減税の具体化を急いで頂きたい。 

昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測は、「1月から2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん下落。4月前後が買い場となって再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」。3月初めより「3月前後が買い場となって再び上昇。7月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」に変更。 

中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。 

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(2)2014年相場予測「1月から2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦下落。3月前後から再び上昇。7月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」 

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。 

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。 

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。 
2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。 
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】  

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2.今週の注目銘柄 

東証JQ7760 IMV (5月9日終値711円) 

【5月9日引け後に大幅上方修正を発表!振動試験装置で連続最高益更新予想。航空宇宙の大型案件も。「航空宇宙関連として大化けコース歩んでいる」との予想に変更なし】 

5月3日付レポートで『主力の振動試験装置が電池関連向け好調。省エネ型振動シュミレーションシステム「エコシェーカー」、地震監視装置なども手がける。動電式は国内首位。世界トップクラス。航空宇宙の大型案件も。2014年9月期最終利益が前期比18%増の5億3000万円最高益更新予想。予想EPS32.4円。2015年9月期最終利益も前期比11%増の5億9000万円連続最高益更新予想。予想EPS36.1円。5月2日終値720円で来期予想PER19.9倍。4月22日にかけ752円へ急騰した後、調整から5月2日に急伸。720円高値引けにより引け新値。大化けコースを歩んでいると予想する。5月9日に中間決算発表予定』と指摘した通り、8日にかけ737円へ上昇。4月22日に付けた年初来高値を射程距離内に捕える。 

5月9日引け後に業績の大幅上方修正を発表。2014年9月期第2四半期最終利益を前回予想の3億円から5億5400万円へ、通期最終利益も前回予想の4億3000万円から6億5000万円へ上方修正。予想EPSも39.77円に。5月9日終値711円で今期予想PER17.8倍。新値更新に向かうと予想する。「航空宇宙関連として大化けコースを歩んでいる」との予想に変更なし。 

東証1部3046 JⅠN (5月9日終値3155円) 

【眼鏡販売。割安ではないが、5月13日発表の「ウエアラブルのはるか先を行くもの」と銘打った次世代戦略商品の内容次第で大化けに向かう可能性秘める。取組も大逆転中】 

5月9日の3050円どころより「買い」と予想するに伴い3180円へ上昇。「市場最低・最適価格」を目指す眼鏡販売。2月5日に発表した業績の下方修正を嫌気して急落。7日安値2281円から底打ち反転。3月31日にかけ3310円へ上昇。2014年8月期最終利益が前期比64%減の12億3000万円予想。予想EPS51.3円。四季報で2015年8月期最終利益が前期比2.2倍増の28億円予想。予想EPS116.8円。来期予想PER27倍。割安とはいえないが、5月13日に次世代戦略商品発表会を開催。「ウエアラブルのはるか先を行くもの」と銘打った次世代戦略商品の内容次第で、大化けに向かう可能性秘める。 

5月2日時点の三市場信用貸借残が、買残56万3000株に対し売残95万1800株。取組倍率0.59倍。取組大逆転中。5月9日時点の日証金でも、買残8万5100株に対し売残66万2300株。取組倍率0.12倍。逆日歩50銭。 

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東証1部4848 フルキャストHD (5月9日終値339円) 

【9日引け後に発表した大幅上方修正を好感しPTSで360円!折に触れ短期調整あろうが、中長期的には解雇規制緩和・外国人受け入れ関連本命格として大化けコース予想】 

4月16日の319円どころから「人材派遣関連として買い」と予想。18日にかけ344円へ3日続伸。終値ベースで年初来高値を更新。4月19日付レポートで「短期人材サービストップ。2014年12月期最終利益が前期比14%増の5億5000万円予想。予想EPS14.3円。2015年12月期最終利益が前期比18%増の6億5000万円予想。予想EPS16.9円。4月18日終値343円で来期予想PER20.2倍。4月18日時点の日証金で売残67万株に対し買残54万株。取組倍率0.80倍。取組逆転中。国策の解雇規制緩和・外国人労働者受け入れ関連本命格として年初来高値及び昨年来高値更新に向かうと予想する。5月9日に第1四半期決算発表予定」と指摘した通り21日にかけ356円へ上昇した後、反落したが、30日安値302円から切り返し。 

5月3日付レポートで「全体相場の動向を見極めつつ、国策の解雇規制緩和・外国人労働者受け入れ関連本命格として、年初来高値及び昨年来高値更新に向かうのは時間の問題」と予想した通り、9日にかけ340円へ再上昇。9日引け後に2014年12月期第2四半期連結営業利益を前回予想の1億5900万円~2億2000万円から3億8900万円~4億6100万円へ大幅上方修正。通期営業利益も7億500万円~8億5100万円予想に。これを好感しPTS(夜間取引)を360.3円で終了。 

全体相場動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的にはアベノミクス第2ラウンドの解雇規制緩和・外国人労働者受け入れ関連本命格として大化けコースを歩んでいると予想する。 

東証JQ7593 VTホールディングス (5月9日終値606円) 

【自動車ディーラーで連続最高益更新予想。昨年来高値更新再開に向かうと予想する】 

4月30日の577円どころより「買い」と予想した通り5月2日にかけ610円へ上昇。5月3日付レポートで「自動車ディーラー。2014年3月期最終利益が前期比8%増の52億円最高益更新予想。予想EPS137.1円。2015年3月期最終利益も前期比15%増の60億円連続最高益更新予想。予想EPS154.7円。3月末に1:3の株式分割により5月2日終値610円で今期予想PER11.8倍。昨年来高値更新再開に向かうのは時間の問題と予想する。5月9日に本決算発表予定」と指摘。8日にかけ614円へ一段高。 

5月9日引け後に決算発表。2014年3月期最終利益が前期比7.4%増の51億2600万円最高益更新予想。予想EPS46.29円。2015年3月期最終利益も前期比5.3%増の54億円連続最高益更新予想。予想EPS45.9円。5月9日終値606円で今期予想PER13.2倍。昨年来高値更新再開に向かうのは時間の問題と予想する。 

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東証1部8589 アプラス (5月9日終値137円) 

【折に触れ短期調整あろうが、中長期的にはアベノミクス第2Rの貸金業規制緩和関連本命格としてアコム、アイフル、Jトラストなどと共に大化けコースを歩んでいると予想する】 

4月8日の128円どころより「金融関連として買い」と予想。10日にかけ132円へ上昇した後、全体相場急落の煽りを受け11日にかけ123円へ反落。4月12日付レポートで「新生銀行グループ傘下の消費者金融。クレジットカード・信販準大手。2014年3月期は減益予想ながら、2015年3月期最終利益が前期比19%増の80億円予想。予想EPS5.2円。4月11日終値126円で今期予想PER24.2倍。三菱UFJフィナンシャルグループ傘下で消費者金融専業最大手の8572アコムが悪地合の中、逆行高。押し目買いと予想する。全体相場の動向を見極めつつ、8515アイフル、8508Jトラストなどと共に、アベノミクスの金融関連として、8572アコムに続き底値圏離脱に向かうのは時間の問題と予想する」と指摘した通り17日にかけ136円へ一段高。戻り高値更新。4月19日付レポートでも「アベノミクスの金融関連低位株として大化けに向かう可能性秘める。5月8日に本決算発表予定」と指摘。21日にかけ178円へ急伸した後、急反落。5月1日安値134円から切り返し。2日を142円で高値引け。 

5月3日付レポートで「2日引け後に業績の下方修正を発表。2014年3月期最終利益を前回予想の96億円から55億円へ下方修正。悪材料出尽くしの突っ込み買い」と予想。9日安値130円から切り返し。137円で高値引け。全体相場動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的にはアベノミクス第2ラウンドの貸金業規制緩和関連本命格としてアコム、アイフル、Jトラストなどと共に大化けコースを歩んでいると予想する。 

8515アイフルは、4月12日付レポートで「アプラス、Jトラスト等と共に、アベノミクスの金融関連として、アコムに続き底値圏離脱に向かうのは時間の問題」と予想。19日付け日経新聞が「自民党が貸金業者に対する金利規制の緩和を検討」と報じたことを好感し21日に391円S高で始まった後、反落してきた377円どころより「消費者金融関連として買い」と予想。22日にかけ321円へ下落したが、23日より再上昇。25日にかけ416円へ3連騰で21日のS高から付けた長大陰線の高値を更新。25日には貸金業に認可制導入検討も報じられた。4月26日付レポートで「2014年3月期最終利益は前期比16%減の190億円予想ながら、2015年3月期最終利益は前期比5%増の200億円予想。予想EPS41.6円。4月25日終値400円で予想PER9.6倍。全体相場動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的には同じく4月21日の406円どころから買いと予想したアコム等と共に貸金業規制緩和関連として再上昇本格化が続くと予想する。5月13日に本決算発表予定」と指摘。30日安値346円から切り返し。5月9日にかけ389円へ。 

解散・総選挙に絡む大本命4銘柄の内の1つとして全体相場の転換点<中>2012年11月14日寄付126円(分割修正値)より買いと予想。1億5353万株の大商いを伴って急伸。一気に年初来高値を更新し15日に337円へ一段高。市場の度肝を抜いて以来、「全体相場の動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的には国策にもなりつつある金融関連本命格として大化けコースを歩んで行く」と予想してきた通り、昨年5月13日にかけ829円(分割修正値)へ急騰。買い推奨値から6.5倍高を示現した大ヒット銘柄。 

本レポートのご利用については、必ず巻末の免責条項をお読みください。 

続き及び完成版は明日夕方にアップします。