1.今週の東京株式市場

(1)予想通り13日から再上昇に転じ戻り高値更新再開!成長戦略決定後、出尽くし感で短期的に上昇一服となる可能性あるも、中期予想「8月前後にかけ上昇継続」変更なし

東京株式市場は、6月12日朝方より「本日から明日13日にかけ日経225先物オプション7月物コールが買い」と予想した後、6月14日付レポートで「イラク情勢の懸念材料も出てきたが、再上昇から戻り高値更新再開に向かう」と予想した通り、日経225が13日寄り付き1万4830円を安値に急反発。20日にかけ1万5422円へ一段高。ドンピシャのタイミングで再上昇に転じ、戻り高値更新再開となった。

6月20日のNY市場も上昇。NYダウとS&P500が史上最高値更新。シカゴ日経平均先物が1万5430円で終了。ドル/円が102.07円で終了。

今週は、経済財政運営の基本指針「骨太の方針」と改定成長戦略が閣議決定された後、出尽くし感から短期的に上昇一服となる可能性もあるが、5月3日付レポートよりお伝えしてきた中期予測「1月からの調整が終了し、アベノミクス第2ラウンド開始により、かねてよりお伝えしてきた2012年から2016年にかけ約4年間にわたる上昇トレンドの2段上げ本格化に向かう」に変更なく、昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測の通り、「8月前後にかけ中期上昇が続く」との中期予想も変更なし。

昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測は、「1月から2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん下落。4月前後が買い場となって再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」。

中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

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(2)2014年相場予測「1月から2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦下落。4月前後から再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。 2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。 2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】

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2.今週の注目銘柄

東証1部6740 ジャパンディスプレイ (6月20日終値659円)

【サイバーダイン、フィックスターズに続く直近IPO出遅れかつエスケーエレク、エクセルに続く復活のシャープに絡む液晶関連として公募価格900円奪還に向かうと予想する】

6月19日の625円どころより「復活のシャープに絡む液晶関連として買い」と予想した通り戻り高値更新。20日に667円へ4連騰。官製ファンド産業革新機構傘下でソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、日立ディスプレイズの3社を統合し発足。鳴り物入りで3月19日に東証1部へ新規上場したが、悪地合もあって公募価格900円に対し初値769円で生まれ、4月21日にかけ836円へ上昇したが、公募価格を上回る事なく下落。5月19日安値499円から底打ち反転。

中小型液晶パネルで世界トップクラス。2015年3月期最終利益が268億円予想。予想EPS44.6円。2016年3月期最終利益が前期比23%増の330億円予想。予想EPS54.9円。BPS673.3円。6月20日終値659円で来期予想PER12倍。PBR0.97倍。ここ、3月26日に新規公開した7779サイバーダイン、4月23日に新規公開した3687フィックスターズが青天相場。6月18日に新規公開した3299ムゲンエステートが20日をS高買い気配。今週は、前評判の高い6月24日の6094フリークアウトを皮切りにIPOラッシュ。サイバーダイン、フィックスターズに続く直近IPO関連出遅れかつ、6677エスケーエレクトロニクス、7591エクセルに続く復活のシャープに絡む液晶関連として公募価格900円奪還に向かうと予想する。

6677エスケーエレクトロニクスが、6月19日にかけ2379円へ一段高。5月20日の1182円どころから「買い」と予想。増し担保規制のまま新値追い続く。フォトマスク専業。大型液晶パネル向け世界トップ。シャープとサムソン向け中心。2014年9月期最終利益が前期比24%増の23億円最高益更新予想。予想EPS205.2円。6月20日終値2190円で予想PER10.6倍。まだまだ割安。引き続き復活のシャープ関連本命格かつアベノミクス第2ラウンドの円安メリット享受ハイテク割安株として大化けコースを歩んでいると予想する。

7591エクセルは、6月16日に2079円へ上昇。13日の2008円どころより「買い」と予想。6月14日付レポートで「液晶デバイス、半導体などシャープ向け中心のエレクトロニクス商社。2015年3月期最終利益が前期比91%増の29億円最高益更新予想。予想EPS334.6円。BPS3283円。6月13日終値2014円で今期予想PER6倍。PBR0.61倍。超割安。エスケーエレクに続く復活のシャープ関連本命格かつアベノミクス第2ラウンドの円安メリット享受ハイテク関連の超割安株として大化けコースを歩んでいる」と予想。

6753シャープも、6月19日にかけ331円へ一段高。5月13日の285円どころより「買い」と予想。悪地合に売り直されたが、21日安値257円をダブル底に底打ち反転。2015年3月期最終利益が前期比2.5倍増の300億円予想。予想EPS17.7円。2016年3月期最終利益が前期比66%増の500億円予想。予想EPS29.6円。6月20日終値325円で来期予想PER10.9倍。まだ割安。引き続き、全体相場動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的にはアベノミクス第2ラウンドの円安メリット享受ハイテク株本命格として大化けコースを歩んでいると予想する。

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続き及び完成版は、明日夕方にアップします。