1.今週の東京株式市場 

(1)6/7回天の買い、7/19戻り高値、24日以降の急落に続き、30日からの反発も完全的中!日銀好材料出ない限り、転換点<中>8月6日前後から再び下落に転じると予想 

 東京株式市場は、7月14日付レポートで「週末7月18日と週明け7月22日に転換点<中>を迎え、7月18日・22日前後にかけ上昇が続いた後、7月18日・22日前後を戻り高値に再び下落に転じる」と予想した通り、日経225が19日朝方にかけ1万4953円へ上昇。戻り高値更新が続いた後、一時1万4413円へ急反落。波乱の展開になった後、7月20日付レポートで「7月22日と7月24日に転換点<中>を迎え、22日朝高で始まった後、24日前後から下げ足を速め、調整色を強めていく」と予想した通り、24日から3日連続安。26日に1万4114円へ急落した後、7月28日付レポートで「7月30日に転換点<小>を迎え、30日前後からいったん反発に転じる」と予想した通り、30日の1万3613円を安値に8月2日にかけ1万4466円へ反発。 

 6月7日の「回天(天下の形勢を一変させるの意。幕末の志士が好んで使った言葉。太平洋戦争末期に日本海軍が特攻兵器として開発した人間魚雷にも名付けられた)の買い」、7月19日の戻り高値、24日以降の急落に続き、30日からの反発もピタピタと完全的中。一体いつまで当たり続けるのか・・・ 

 8月2日のNY市場は、小幅高。シカゴ日経平均先物が1万4320円で終了。ドル/円は98.89円。 

 今週は、8月6日と8月9日に転換点<中>を迎え、7日から8日に開催される日銀金融政策決定会合で余程の好材料が出ない限り、6日前後から再び下げに転じると予想する。引き続き、7月19日を戻り高値とした下落は、9月初めまで続く事になるとの予想に変更なし。 

 6月8日付レポートよりお伝えしてきた中期予想「東京市場は5月23日朝方にかけ値幅的にやり過ぎの急騰から急反落となったため、7月末にかけ再上昇の後、再び下落。11月にかけ三角保ち合いを形成していく可能性が高まった」も変更なし。NY市場が予想に反し新値を更新してきたが、「2012年6月4日を大底に今年の5月23日で1段上げが終了した東京市場の2段上げは11月前後から始まる」との予想にも変更なし。 

 昨年11月17日レポートよりお伝えしてきた中期予想「来年2013年中盤(6月前後)にかけ上昇が続く」及び昨年12月8日レポートよりお伝えしてきた2013年相場予測「年初1月から6月前後かけ上昇が続いた後、 

 6月前後を2013年の高値に秋にかけ調整。11月前後安値から年末にかけ切り返し」も変更なし。中長期的には引き続き昨年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、昨年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になったとの予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、03年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。 

(2)TOPIXが2013年中盤にかけ1段上げで1225ポイント前後。2015年中盤にかけ2段上げ1783ポイント前後。2016年中盤にかけ3段上げで1900ポイント目指す想定 

 2016年にかけての上昇幅については、「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落」を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開とイメージしている。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい。 

 かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。 

 長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが永遠の課題として残る。 

 過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と、世界各国の人口動態(人口ピラミッド)の弊社独自分析により、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。 

 【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。 
 2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。 
 2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】  「神(時間・日柄・転換点)はサイコロを振らない」と付け加えておこう。 

2.今週の注目銘柄 

東証2部8508 Jトラスト  

                (8月2日終値2231円) 

(1)7/28レポートで「ライツ・オファリングの呪縛解け買い」予想通り、8/2にかけ4連騰 

 5月13日にかけ4560円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続き、昨年1月買い推奨値から15倍高、2008年1月の上場来安値から325倍高を演じた後、ライツ・オファリング(上場型新株予約権の無償割当て)実施を嫌気して急反落。 

 6月22日付レポートより「20日にゴールドマンS系4社で330万株大量保有した事が判明。その内176万株が純投資。残りで貸株売りしてくる可能性も否定できないが、買い」と予想。27日安値1750円から切り返し。6月29日付レポートでも「空売り急増。引き続き買い」と予想した通り、7月5日にかけ2305円へ逆襲高。新株予約権も6月27日安値36円から7月5日にかけ360円へ10倍高。 

 7月26日までの新株払込金捻出の換金売りに悪地合が重なり再度売り直されたが、7月28日付レポートで「換金売りが26日で終了。ライツ・オファリングの呪縛が解け、買い」と予想した通り、29日安値1764円をダブル底に再上昇。8月2日にかけ2310円へ4連騰。戻り高値を更新。 

 日証金の空売り残が減少。目先はいったん調整となる可能性もあるが、引き続き、「全体相場の動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的にはアベノミクスによる金融関連の大穴株として大化けコースを歩んでいる」との予想に変更なし。8月9日に第1四半期決算を発表。 

(2)短期調整もあろうが中長期的には金融関連大穴株として大化けコース予想変更なし 

 ライツ・オファリング実施により不測の急落に見舞われた事もあり、密かに導き出していたJトラストの最終目標値について、全体相場と同様、値幅はあてにならない事を前提に5月18日付レポートより明記。まず、①1996年6月から1998年秋にかけての下落、②1998年秋底打ちから2000年春にかけての上昇、③2000年春のITバブルの天井から2002年秋にかけての下落、④2003年春から2007年春にかけての上昇、⑤2007年夏ダブルトップからの急落、⑥2012年春大底・歴史的買い場など、全体相場の動向を連続的中させてきた前池英樹の未来予測の神髄は、「複雑系の科学」による「過去と全く同じ事は起こらないが、よく似た事が起き、それが繰り返される」にあり、過去を徹底的に分析・研究する事に尽きる。 

 8508Jトラストの未来予測は、Jトラスト自身の過去のチャート分析で行う。Jトラストは、過去に2回15倍高を演じている。1回目は、2008年1月安値14円から2009年6月にかけ213円へ15.2倍高。2回目は2010年7月安値66円から2012年4月にかけ999円へ15.1倍高。3回目の今回は2012年5月安値553円からスタート。前池英樹の未来予測の神髄である「過去と全く同じ事は起こらないが、よく似た事が起き、それが繰り返される」をJトラストに当てはめると、最終目標値は15.2倍高の8405円と算出される。ただし、この数字を弾き出したのは昨年秋。ライツ・オファリングによる株式価値の希薄化は考慮していない。 

東証1部7999 MUTOH  

                  (8月2日終値419円) 

(1)3Dプリンターが続々と販売開始。5日より信用規制解除。8226理経、4229群栄化学、9889JBCCなどと共に3Dプリンター関連として再び一斉高に向かうと予想する 

 3Dプリンター関連として7月11日にかけ561円へ上昇した後、調整から悪地合に急落。7月29日安値382円、8月1日安値383円から切り返し。2日引け後に信用規制解除が発表。再上昇に向かうと予想する。 

 ビックカメラが8月1日よりロボトマドットコム製の「CellP3Dプリンター組立キット」の販売を開始。ヤマダ電機が2日より米スリーディー・システムズ製の「Cube」の販売を開始。オープンキューブが14日よりパーソナル3Dプリンター「SCOOVO」の販売を開始。 

 同じく3Dプリンター関連の8226理経も、8月5日より信用規制解除。4229群栄化学、9889JBCCHDなど3Dプリンター関連が再び一斉高に向かうと予想する。8月9日に第1四半期決算を発表。 

(2)4240クラスターが、一足先に急騰再演。3Dバイオプリンターのオンリーワン企業 

 4240クラスター・テクノロジーが、7月29日安値9万7400円から再上昇。信用規制解除を好感し8月2日にかけ16万9000円へ急騰再演。 

 7月16日の17万5500円どころから買いと予想すると共に20万8500円へ一段高。新値を更新したが、急反落。売り気配で始まった17日寄付き前より突っ込み買いと予想したが、増し担保規制を嫌気し、19日にかけ11万6300円へ一段安。予想に反する急落に。 

 7月20日付レポートで「3Dバイオプリンターのオンリーワン企業。2009年に大阪大学大学院工学研究科の松崎典弥博士が、単層培養した細胞表面の接着を制御する薄膜を形成し、2層目の細胞を培養して接着させこれを繰り返して立体構造を作成する技術を開発。細胞を三次元的に積層化して組織培養する装置を同社へ委託した。ノースカロライナにあるウェイクフォレスト大学の再生医学学会のジェイムス・ヨー教授が、米国科学進歩協会で、やけどを負った皮膚上に直接表皮を印刷するシステムを開発したと発表。レーザースキャンした傷の深さや範囲の計測結果を基にプリンターが傷を元の形状へ修復するための表皮細胞層を計算する。コーネル大学のコンピュータ統合研究所所長ホッド・リプソン教授も、耳の印刷をデモンストレーション。今回は実際の人間の耳の細胞を使用する代わりに、シリコンのジェルを用いて印刷。既に、バイオプリントによる損傷を被った動物の骨の修復実験結果も公表。軟骨のバイオプリンティングは、動物モデルでかなり進み、再構成のために埋め込まれた膝の半球に軟骨細胞を直接プリントする事にも成功している。調整が長引く可能性も出てきたと言わざるを得ないが、再上昇に向かうのは時間の問題」と予想。 

 7月28日付レポートで「京都大学iPS細胞研究所と東京大学が、人体で最も複雑な形状とされる耳の軟骨の型を3Dプリンターで作製し、そこにiPS細胞を注入して耳を再生する研究を今秋から始める事が27日に判明。3Dバイオプリンターのオンリーワン企業として急騰再演に向かう」と予想。8月9日に第1四半期決算を発表。 

まだ途中です。続き及び完成版は、明日夕方にアップします。