1.今週の東京株式市場

(1)2014年予測「8月前後を高値に秋は調整もあろうが、」の時間帯にあるため、引き続き調整が本格化するか見極め。全体相場が急落さえしなければ、個別株ゲリラ戦続こう

東京株式市場は、日経225が転換点〈小〉7月11日安値1万5101円から17日にかけ1万5465円へ切り返したが、4日に付けた戻り高値1万5490円に及ばず。18日に1万5110円へ急反落。7月12日付レポートで「7月11日にお伝えした通り、転換点〈小〉7月11日前後から再上昇に向かうか、調整が本格化するか見極め。全体相場が急落さえしなければ、個別材料株のゲリラ戦は続こう」と指摘。7月6日付レポートより「調整に転じるか上昇が続くか分水嶺」とお伝えした後、TOPIXが三尊天井ぽいチャート形成となりつつも急落には至らず、個別材料株のゲリラ戦は継続。買い人気集中によりS高銘柄が続出。

7月18日のNY市場は反発。シカゴ日経平均先物が1万5325円で終了。ドル/円が101.35円。

今週も、引き続き、2014年相場予測の「8月前後を高値に秋は調整もあろうが、」の時間帯に入っているため、調整が本格化するか見極めざるを得ない。全体相場が急落さえしなければ、個別材料株のゲリラ戦は続こう。中期的には、このタイミングで調整が本格化したとしても、再度買い場となって年末高に向かうと予想する。まずは、SQ明けとなる21日のNY市場の動向を見極めたい。

イエレンFRB議長が「株式市場のバリュエーションは総じて長期平均に沿った水準にあるが、小型株やバイオテクノロジー、ソーシャルメディアセクターなどのPERは歴史的基準に比べ高いようだ」と異例の発言をした7月15日に、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国で構成される「BRICS」の首脳会議が開催。先進国主導で運営されてきたIMF(国際通貨基金)や世界銀行に対抗し、「BRICS開発銀行」の新設を決定した直後にウクライナ東部上空でマレーシア航空旅客機が撃墜。19日の日経新聞も1面トップで「人民元決済世界で拡大」とドル離れ加速を伝えた。

いずれにせよ、昨年12月14日レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測は「1月から2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん下落。4月前後が買い場となって再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」に変更なし。中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

(2)2014年相場予測「1月から2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦下落。4月前後から再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に2012年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】

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2.今週の注目銘柄

東証2部6143 ソディック (7月18日終値641円S高)

(1)金属3Dプリンタ開発成功・10月販売を好感し2日連続S高!S高続出の東証2部株本命格かつ3Dプリンター関連本命格かつ割安株本命格として大化け向かうと予想する

7月8日の465円どころより「S高続出の東証2部株として買い」と予想。16日引け後に金属3Dプリンタ「OPM250L」の開発成功および10月から販売開始を発表。これを好感し買い殺到。18日朝方より「追撃買い」と予想。   円で寄り付いた後、そのまま641円S高買い気配で大引け。2日連続S高となった。

放電加工機で世界トップクラス。射出成形機など。2015年3月期最終利益が前期比38%減の26億円予想。予想EPS51.7円。2016年3月期最終利益が前期比34%増の35億円予想。予想EPS69.6円。BPS842.4円。7月18日終値641円でも来期予想PER9.2倍。PBR0.76倍。割安。

ここ、ロボット関連の6977日本抵抗器製作所、6380オリエンタルチエン工業を始め、6972エルナーなど東証2部株が相次いでS高連発の急騰。これらに続くS高続出の東証2部株本命格かつ3Dプリンター関連本命格かつ割安株本命格として大化けに向かうと予想する。

(2)2158UBICが、上場来高値更新!4月買い推奨値から3.8倍高示現

2158UBICが、7月18日にかけ1350円へ一段高。上場来高値更新。4月買い推奨値から3.8倍高。

4月4日の350円どころから「買い」と予想すると共に408円へ急伸。4月5日付レポートで『訴訟や不正調査で培ったデータ解析技術を、人の思考や行動を解析する「行動情報科学」に発展させ、未来の行動を予測するオンリーワン企業。米ナスダック上場費用もあって2014年3月期は赤字転落ながら、2015年3月期は黒字復帰予想。3月6日に人工知能応用技術で情報漏えい等を予兆するEメール監査ソフトの開発及び4月1日からのサービス提供を発表。これを好感しS高連発で11日にかけ418円へ急伸。アベノミクス前夜の2011年に上場来安値から約100倍高を演じた事は記憶に新しく、大化け再演に向かう可能性秘める』と指摘した通り悪地合を尻目に逆行高。武田薬品が米国で約6200億円の賠償支払い評決を下された事を好材料に、7日、9日にS高、10日に一時S高を交え11日にかけ623円へ急騰。4月12日付レポートで『9424日本通信型の大相場の様相を呈してきた。4月11日ザラバに1アプリケーション辺り最大200テラバイトのデータ量処理を可能とした「ビッグデータ・ケースマネジメントシステム」開発及び5月1日からのサービス提供開始を発表。国策のビッグデータ関連の側面も出てきた。さらに、TPP(環太平洋経済連携協定)が始まれば、日本企業を始め世界的にも訴訟リスクが高まると推定され、TPP関連大穴株となる可能性もあり、引き続き「アベノミクス前夜の2011年に上場来安値から約100倍高を演じた事は記憶に新しく、大化け再演に向かう可能性秘める」との予想に変更なし』と指摘。6月25日にかけ845円へ上昇した後、増し担保規制を嫌気して調整にあったが、7月10日の744円どころより「再度買い場」と予想。

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続き及び完成版は、明日夕方までにアップします。