1.今週の東京株式市場 

(1)予想通り再上昇!上昇が続くと予想する。年金が国債中心から株式へ運用見直し 

東京株式市場は、3月14日後場寄り直前より「3月17日に転換点〈小〉を20日に転換点〈中〉を迎え、本日から週明け17日と20日前後の2段構えで日経225先物オプション4月物コールを買い」と予想した後、22日付レポートで「転換点〈中〉20日を経て再び上昇に転じる」と予想した通り日経225が17日の1万4203円、20日の1万4207円を安値に28日にかけ1万4713円へ再上昇。夜間取引で日経225先物が1万4850円へ一段高。21日のNY市場が反発。シカゴ日経平均先物は1万4795円で終了。ドル/円が102.84円。 

今週は、上昇が続くと予想する。実施は2015年度からになりそうだが、政府が3月31日に公務員の共済年金の運用を見直し、国債の比率を下げ、株式の比率を上げる。公務員以外の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も国債中心の運用を見直す方針。 

2月4日寄付前より「本日より6日にかけ日経225先物及びコールを始め日本株が全面買い」と発令した「回天の買い」が的中。日経225先物とTOPIXがピッタリ4日を、日経225が終値ベースで4日、ザラ場で5日の1万3995円を安値に底打ち反転。3月7日にかけ1万5312円へ上昇した後、3月8日付レポートで「日銀金融政策決定会合で好材料が飛び出さない限り、週初高からいったん調整も予想されるが、中期的には上げ下げしながらも、上昇基調が続く」と指摘。7日を戻り高値に調整から17日にかけ予想以上の急落に。3月16日付レポートで『万が一、TOPIXが2月4日安値1139ポイントを割り込み、「回天の買い」が破られるような事態に陥った場合は、転換点〈中〉3月20日前後に「Z旗(この戦いに敗れれば後がない)の買い」で日本株全面買いを発令する事に』と指摘。結局、昨年6月に続き「回天の買い」は破られなかった。 

昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測は、「1月から2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん下落。4月前後が買い場となって再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」。3月より「3月前後が買い場となって再び上昇。7月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」に変更。中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。 

(2)2014年相場予測「1月から2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦下落。3月前後から再び上昇。7月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」 

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。 

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。 

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】  

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2.今週の注目銘柄 

LINE関連株  

【3月27日より再推奨。今夏にLINEの新規上場が囁かれ、再上昇に向かうと予想する】 

3月27日の前場より、今夏に新規上昇が囁かれるLINEの関連株として、2489アドウェイズ、3622ネットイヤー、3662エイチーム、3678メディアドゥ、4824メディアシークなどを「買い」と予想。28日は伸び悩んだが、ネットイヤーが27日にS高となったのを始め、全面高となった。 

2489アドウェイズは、昨年11月13日の1679円どころより「増し担保規制解除を見越し、買い」と予想。14日にかけ1872円を回復した後、いったん売り直されたが、11月23日付レポートで「LINE関連本命格として再上昇となるか要注目」と指摘。「LINEのユーザー3億人突破」を好感し、25日安値1560円をダブル底に再上昇。12月10日にかけ3345円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続いた後、さすがに調整。3月25日安値1291円、27日安値1301円から切り返し。28日に1630円へ。 

3622ネットイヤーは、昨年10月14日付レポートで「LINE関連本命格アドウェイズの買い人気が続く中、再上昇。LINE・メタップス関連4293セプテーニHDが10月11日に一時S高で新値更新。LINE関連の3627ネオス、3815メディア工房、4644イマジニア、LINE・メタップス関連2497ユナイテッドなども、再上昇に向かうか要注目」と指摘した後、10月17日の1880円どころで「買い」と予想すると共にS高を交え18日朝方にかけ2480円へ急伸。調整を経て28日にかけ2837円へ一段高。上場来高値を更新した後、増し担保規制を嫌気して急反落。11月11日の1712円どころより「増し担保規制解除を見越し、買い」と予想。12日安値1553円から切り返し。14日にかけ1950円を回復した後、いったん売り直されたが、11月23日付レポートで「LINE関連本命格として再上昇となるか要注目」と指摘。「LINEのユーザー3億人突破」を好感し、25日安値1580円をダブル底に再上昇が本格化。11月30日付レポートで上場来高値2837円更新に向かう可能性充分」と指摘。12月20日にかけ3490円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続いた後、さすがに調整。3月27日安値1341円から切り返し。S高交え28日に1785円へ。 

3662エイチームは、LINEの韓国NHNエンターテインメントとの資本業務提携及び合弁会社設立を好感し買い殺到。4日連続S高の6020円で出来、一時5660円まで売られた昨年12月12日に「LINE関連として買い」と予想。13日に一時5日連続S高の7020円へ一段高。2013年12月15日付レポートで「アドウェイズ、ネットイヤーに続くLINE関連本命格として、15営業日で約8倍高演じた2121ミクシィ的な急騰が続くと予想する。モバイルゲームと比較情報サイトを柱に業績急拡大中。2014年7月期最終利益が前期比35%増の14億1000万円予想。予想EPS147円。2015年7月期最終利益が前期比27%増の18億円予想。予想EPS147円。予想EPS187.5円。連続最高益更新予想。12月13日終値6830円で来期予想PER36.4倍」と指摘。大納会30日にかけ7850円へ。今年1月20日の6220円どころから「増し担保規制解除を見越し、買い」と予想。1月29日にかけ1万170円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続いた後、さすがに調整。3月25日安値4220円、27日安値4240円から切り返し。28日に4740円へ。 

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続き及び完成版は、明日夕方にアップします。