1.今週の東京株式市場 

(1)転換点<中>11月7日前後を経て予想通り2段上げ開始!CME1万5300円台に。週初高から一旦反落可能性あるが、転換点<中>12月2日前後にかけ上昇が続くと予想 

東京株式市場は、11月9日付レポートで「転換点<中>11月7日前後を経て、上昇に転じる」と予想した通り、日経225が11月15日にかけ1万5203円へ上昇した後、ドル/円が100円台に入り、シカゴ日経平均先物が1万5375円へ一段高。1万5305円で終了。三角保合い上放れ。ドル/円も100.44円まで円安に進んだ後、100.25円で終了。NYダウも連日の史上最高値更新。 
今週は、週初高から短期指標過熱により、いったん反落となる可能性もあるが、かねてより11月前後から始まると予想してきた2段上げ開始により、まずは次なる転換点<中>12月2日前後にかけ上昇が続くと予想する。11月20日~21日に開催される日銀金融政策決定会合で資産買い入れ増額に踏み切るか要注目。 
6月7日に「回天の買い」を発令した後、6月8日付レポートよりお伝えしてきた中期予想「東京市場は5月23日朝方にかけ値幅的にやり過ぎの急騰から急反落となったため、7月末にかけ再上昇の後、再び下落。11月にかけ三角保ち合いを形成していく可能性が高まった」は的中した。これに続きお伝えしてきた「2012年6月4日を大底に2013年の5月23日で1段上げが終了した東京市場の2段上げは11月前後から始まる」との予想も的中しつつあると言えよう。 
昨年11月17日レポートよりお伝えしてきた中期予想「来年2013年中盤(6月前後)にかけ上昇が続く」及び昨年12月8日レポートよりお伝えしてきた2013年相場予測「年初1月から6月前後かけ上昇が続いた後、6月前後を2013年の高値に秋にかけ調整。11月前後から年末にかけ切り返し」も変更なし。 
中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続 
く」との予測に変更なし。 

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(2)TOPIXが2013年中盤にかけ1段上げで1225ポイント前後。2015年中盤にかけ2段上げ1783ポイント前後。2016年中盤にかけ3段上げで1900ポイント目指す想定 

昨年中より2016年にかけての上昇幅について、「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開とイメージしている。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」と指摘。2020年東京オリンピック開催決定により、上値が切り上がる可能性が出てきたと言えよう。 
かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に今年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。 
過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と、世界各国の人口動態(人口ピラミッド)の弊社独自分析により、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。 
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。 
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】   
「神(時間・日柄・転換点)はサイコロを振らない」と付け加えておこう。 

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