1. 今週の東京株式市場

 

(1)源太が7日お昼のラジオ番組で「短期的には買い」と予想した通り、日経225先物が7日夜間取引安値からドンピシャのタイミングで切り返し。8日夜間取引で1万9690円を回復。ゴールデンウィーク明け、再上昇に向かうと予想する。TPP、カジノ進展に期待

 

東京株式市場は、日経225が4月23日に付けた2万252円を高値に反落。日銀金融政策決定会合の現状維持を嫌気し1万9500円台へ下落してきた30日後場中盤より、日経225先物オプション5月物・6月物コールを買い推奨した通り、日経225先物が30日夜間取引で付けた1万9380円を安値にドンピシャのタイミングで切り返し。5月1日夜間取引を1万9690円で高値引け。東京市場がゴールデンウィークで大型連休の中、4日にかけシカゴ日経平均先物が1万9805円へ上昇したが、中国の急落、欧州安、米3月貿易赤字拡大を嫌気して急反落。

連休の谷間にかけ一段安となったが、弊社の大岩川源太(岩永勝美)が、5月7日お昼のラジオ番組で「短期的には買い」と予想した通り、日経225先物が7日夜間取引安値1万9040円からドンピシャのタイミングで切り返し。8日夜間取引にかけ1万9690円を回復した。

5月8日のNY市場が、大幅続伸。ドル/円が一時120.23円まで円安に振れたが、米4月雇用統計の結果を受け、FRBのゼロ金利解除・利上げが遠のいたとの観測から119.72円で終了。シカゴ日経平均先物も1万9655円と伸び悩んだ。

今週は、ゴールデンウィーク明け、再上昇に向かうと予想する。難航するギリシャ支援協議も、5月11日のユーロ圏財務相会合では最終合意が得られそうにないものの、12日に期限を迎える国際通貨基金(IMF)への融資返済は可能な見通し。第2四半期GDP7%割れ、IPOによる需給悪化、国内証券会社2社による信用規制強化などが嫌気され5月5日より急落した中国市場も、7日を安値にようやく反発。

ゴールデンウィークも明け、TPP日米交渉、カジノ法案の進展にも期待したい。

 

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(2)至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり。動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。5・17決戦の時を迎えた橋下市長にエールを送る

 

一方、「大阪都構想」の賛否を問う住民投票の投開票を5月17日に迎える。政治生命を賭けた橋下市長が遂に決戦の時。「大阪都構想」は、大阪市を解体・再編し、大阪府との2重行政解消を目指す。大阪市の有権者約214万人を対象とした日本では過去最大の住民投票。日本の未来を占う歴史的な日となろう。

日本経済新聞とテレビ大阪が、4月27日~29日に実施した大阪市有権者の世論調査で、反対39%に対し、賛成が41%と逆転。橋下市長も、勝たねばならない。何も変えられないこの国、変わろうとしないこの国に、風穴を開けて頂きたい。至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり。動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。橋下市長にエールを送る。

かねてよりお伝えしてきた通り、黒田刀は3本しかないはず。米国のゼロ金利解除前に最後の3本目は抜きたくない。ただし、不測の事態に陥った場合は、米国がゼロ金利解除できなくても、武士道をもって抜くしかない。武士道とは、自己尊厳(セルフ・リスペクト)、自己責任(セルフ・レスポンシビリティ)、自己犠牲(セルフ・サクリファイス)の3つを兼ね備えている事。5月6日付けレポートでお伝えした通り、昨年10月末の時と同様、黒田日銀総裁の腹(3本目を抜く日)は、既に決まっている気がする。

中期的には、6月末に、中国主導により現時点で57カ国が参加を表明しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の調印と、ギリシャ向けの2400億ユーロに上る現行の支援プログラムの期限の重要日程が重なる。ギリシャは7月、8月にも多額の債務の返済期限に直面する。AIIBには不透明感がつきまとうが、4月19日付けレポートでお伝えした通り、欧州経済が今どう頑張っても2019年前後まで回復に迎えない中、世界経済のためには、成功した方が良い。イエレンFRB議長も、これらの結果を見極める前に、ゼロ金利解除できないはず。

ただ、4月19日付けレポートでお伝えした通り、1番怖いのは米国経済がゼロ金利解除できないほど良くない場合だ。ゼロ金利解除を引き伸ばし過ぎ、利上げに転じる前に米国株が急落したら、ゼロ金利解除できなくなり、原油底打ち、TPP交渉、安全保障関連法案と、ドル/円122円突破の一段安に向かう環境が整いつつある円安に拍車が掛からなくなってしまう。一般にゼロ金利解除から利上げに向かえば、株が急落するとの見方もあるが、早目に行えば、そうはならない。米国経済が良くなった証拠だからだ。短期的にはショック安があったとしても、2016年中盤までは急落を回避できよう。

従って、AIIBが成功し、ギリシャ支援の目処が立てば、環境が整い、イエレンFRB議長がゼロ金利解除に踏み切る可能性が高まろう。

いずれにせよ、昨年12月13日付レポートよりお伝えしてきた2015年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん調整。3月前後が買い場となって再び上昇。5月前後を高値に2段上げ終了の下落。7月前後が再び買い場となって3段上げ開始。上げ下げしながらも年末にかけ上昇が続く」に変更なし。

中長期的には引き続き、2012年6月9日付レポートよりお伝えしてきた通り「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整もあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

 

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(3)2015年相場予測「2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦調整。3月前後から再び上昇。5月前後を高値に下落。7月前後から再び上昇。年末にかけ上昇が続く」

 

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIX1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に2012年12月26日に安倍総理が誕生。

さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。

2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。

2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】 

 

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