1. 今週の東京株式市場

 

(1)7月21日にかけ2万850円へ6連騰。予想に反する強い戻りとなったが、日経225先物が夜間取引で2万730円へ上昇した17日大引け間際より8月物プットを買い推奨した通り、24日夜間取引にかけ2万360円へ反落。NYも4日続落

 

東京株式市場は、6月20日付けレポートで「22日に緊急開催か決まったユーロ圏首脳会議におけるギリシャ金融支援協議の結果を見極めつつ、6月25日転換点<小>を迎え、下げ本格化に向かう」と予想した後、23日より「6月25日転換点<小>を迎え、日経225先物オプション7月物プット・8月物プットが26日にかけ買いと予想する。投資資金0になってもいい資金の範囲内で」と、24日にも「引き続き、6月25日転換点<小>を迎え、7月物プット・8月物プットが26日にかけ買いと予想する。投資資金0になってもいい資金の範囲内で」と、25日も「転換点<小>6月25日を迎え、下げが本格化していくと予想する。引き続き、7月物・8月物プットが、26日にかけ買いと予想する。投資資金0になってもいい資金の範囲内で。個別材料株も、保有株数を減らし、軽くしておいた方がいい」と予想した通り、24日に付けた2万952円を高値にドンピシャのタイミングで反落。26日にかけ2万650円へ下落。上海総合指数が一時8%超安。暴落に。

6月26日の夜間取引で日経225先物が2万890円を回復、27日に中国人民銀行が追加利下げを発表したが、欧州連合(EU)が27日に開いたユーロ圏財務相会合で、ギリシャの6月末金融支援期限延長を拒否。ギリシャが7月5日に実施すると表明した国民投票を牽制。ギリシャは、30日に国際通貨基金(IMF)へ15億ユーロ超の支払いを迎え、債務不履行(デフォルト)が現実味を帯びる中、6月28日付けレポートで「転換点<小>6月25日を経て、2段上げ終了による一段安に向かう」と予想した通り、29日にかけ2万93円へ急落した後、中国株暴落の割に予想以上の強さで7月2日にかけ2万601円へ反発。

7月4日付けレポートで「今週はまず、ギリシャが財政緊縮策受け入れの賛否を問うため、7月5日に行う国民投票の結果を見極め。世論調査の財政緊縮策受け入れ賛成と反対が拮抗。賛成が徐々に増えつつある。反対が勝てば、一段安に向かおう。賛成が勝った場合も、短期的には上昇に向かい、6月24日高値を更新する可能性もあろうが、上昇は数日に止まり、再び下落に転じる」と予想した通り、9日にかけ1万9115円へ急落。

日経225先物が7月9日午前9時33分にド安値1万9100円を付け、戻りに入りつつあった9時41分の1万9150円どころで日経225先物オプション7月物プットに利食い売り指示を、朝方より個別材料株の一角に打診買い指示を発した通り、ドンピシャのタイミングで切り返し急。暴落していた上海総合指数も8日を安値に猛反発する中、10日夜間取引にかけ2万90円を回復。予想以上の急反発となった。

7月11日付けレポートで「12日の欧州連合(EU)首脳会議でギリシャ支援再開が決まれば、週初高で始まろうが、再度下落に向かった後、転換点<小>7月16日前後から再び反発と予想する。14日~15日に開催される日銀金融政策決定会合で黒田日銀総裁がバズーカ第3弾(黒田刀3本目)を打たない(抜かない)限り、底値もみあいが続いた後、7月28日8月4日転換点<中>を迎え、2段上げ終了による急落からの大底形成となり、3段上げ開始へ向かう事になろう。転換点<小>7月16日前後にかけ再度急落となった場合は、下げ方次第で転換点<中>7月28日前後と2段構えの「日本株全面買い指示」を発令する可能性も」と指摘した後、14日の2万420円どころより「日経225先物オプション8月物プットが買いと予想する。投資資金0になってもいい資金の範囲内で」と指摘したが、予想に反し日経225が17日にかけ2万658円へ5日続伸。日経225先物が夜間取引で2万730円へ一段高。9日にかけての急落は的中したが、急落後の戻りの強さは外した。

7月19日付けレポートで「再度下落に転じると予想したいところだが、先週の短期予想を外した直後だけに、ナスダックに続き新値更新に向かうか、再度下落に転じるか、もみあうか、見極め」と指摘。21日にかけ2万850円へ6連騰となったが、日経225先物が夜間取引で2万730円へ上昇した17日大引け間際より「8月物プットが買いと予想する。投資資金0になってもいい資金の範囲内で」と指摘した通り、24日夜間取引にかけ2万360円へ反落。

7月24日のNY市場が4日続落。シカゴ日経平均先物が2万375円で終了。ドル/円が123.81円。

 

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(2)一段安に向かうと予想する。7月28日と8月4日に転換点<中>を迎え、下げ方次第では、1999年1月、2003年4月、2012年6月・11月、2013年6月7日、2014年2月4日に続く「日本株全面買い指示」を発令する可能性が

 

今週は、一段安に向かうと予想する。7月28日8月4日転換点<中>を迎え、下げ方次第では、1999年1月、2003年4月、2012年6月・11月、2013年6月7日、2014年2月4日に続く「日本株全面買い指示」を発令する可能性が。

7月28日~29日にFOMCが開催。今回はイエレンFRB議長の記者会見がないものの、利上げ時期について9月か12月か決断せねばならない時期を迎えた。日本株にとって最大のリスクは、ギリシャから中国を経て、利上げ時期を巡る米国、そして遂に、安保関連法案強行採決による安倍政権の支持率低下から、まだ少し早い(来年)がアベノミクスの終焉という日本自体へ移行しつつある。

7月24日から始まった環太平洋経済連携協定(TPP)の首席交渉官会合が、27日までに事務レベルで決着させた後、28日からのTPP交渉参加12カ国の担当閣僚会合で大筋合意を目指す。既に、TPP発効後は、米国側が日本産自動車部品50%以上の輸入関税を即時撤廃するほか、日本側は清酒、焼酎、精製塩の関税を10年間で段階的に撤廃する方向などが伝えられている。

一方、世界貿易機関(WTO)の情報技術協定(ITA)で、台湾を除く日米欧や中国など全ての主要国・地域が201品目に及ぶデジタル製品の関税撤廃で合意。日本企業が負担してきた関税は約1600億円削減され、電機業界にはTPPよりメリットが大きい。

昨年12月13日付レポートよりお伝えしてきた2015年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん調整。3月前後が買い場となって再び上昇。5月前後を高値に2段上げ終了の下落。7月前後が再び買い場となって3段上げ開始。上げ下げしながらも年末にかけ上昇が続く」に変更なし。

中長期的には引き続き、2012年6月9日付レポートよりお伝えしてきた通り「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整もあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

 

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(3)日本株にとって最大のリスクは、ギリシャから中国を経て、利上げ時期を巡る米国、そして遂に、安保関連法案強行採決による安倍政権の支持率低下から、まだ少し早い(来年)がアベノミクスの終焉という日本自体へ移行しつつある

 

4月19日付けレポートより「1番怖いのは米国経済がゼロ金利解除できないほど良くない場合だ。ゼロ金利解除を引き伸ばし過ぎ、利上げに転じる前に米国株が急落したら、ゼロ金利解除できなくなり、原油底打ち、TPP交渉、安全保障関連法案と、ドル/円122円突破の一段安に向かう環境が整いつつある円安に拍車が掛からなくなってしまう。一般にゼロ金利解除から利上げに向かえば、株が急落するとの見方もあるが、早目に行えば、そうはならない。米国経済が良くなった証拠だからだ。短期的にはショック安があったとしても、2016年中盤までは急落を回避できよう」と、

5月9日付けレポートより「中期的には、6月末に、中国主導により現時点で57カ国が参加を表明しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の調印と、ギリシャ向けの2400億ユーロに上る現行の支援プログラムの期限の重要日程が重なる。ギリシャは7月、8月にも多額の債務の返済期限に直面する。AIIBには不透明感がつきまとうが、4月19日付けレポートでお伝えした通り、欧州経済が今どう頑張っても2019年前後まで回復に向かえないと予想される中、世界経済のためには、成功した方が良い。イエレンFRB議長も、これらの結果を見極める前に、ゼロ金利解除できないはず」と、

5月17日付けレポートで「従って、AIIBが成功し、ギリシャ支援の目処が立てば、環境が整い、イエレンFRB議長がゼロ金利解除に踏み切る可能性が高まろう」と考察してきた通り、

5月22日にAIIBの大枠が固まると同時に、イエレンFRB議長が年内利上げを示唆。これが偶然でない事は本レポート読者なら、ご理解頂けよう。

さらに、6月13日付けレポートで『黒田日銀総裁が6月10日の衆議院財務金融委員会で「ここから更に円安はありそうにない」と発言した円安牽制に市場関係者は驚いたようだが、私、前池英樹(髙山緑星)が5月7日に出演させて頂いたラジオ番組で「まずは、ドル/円が126円まで」と予想した通り、転換点<中>6月4日の翌日5日にかけ、ドル/円がNY市場で125.86円へ円安に進み、目先の目標を達成。黒田日銀総裁の円安牽制発言は、当然の役割を果たしたに過ぎない』と解説。

6月6日付けレポートより「中国市場の上昇も、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が調印される6月末で昨年7月からちょうど1年を迎える。7月21日には、ボルカー・ルール移行期限も控える」と指摘してきた通り、上海総合指数が6月12日を高値に暴落。

7月11日付けレポートで「集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案を、15日の衆院平和安全法制特別委員会で採決する方針。早ければ、16日の衆院本会議で採決・通過し、参院に送られる。このまま安保関連法案を強行採決した場合、安倍政権の支持率低下が懸念される。20日に国債償還期限を迎えるギリシャ問題解決に目処が付けば、イエレンFRB議長がゼロ金利解除による早期利上げに言及する可能性が高まり、黒田バズーカ第3弾(黒田刀3本目)も打ち(抜き)易くなる」と指摘。

7月26日付けレポートで「28日~29日にFOMCが開催。今回はイエレンFRB議長の記者会見がないものの、利上げ時期について9月か12月か決断せねばならない時期を迎えた。日本株にとって最大のリスクは、ギリシャから中国を経て、利上げ時期を巡る米国、そして遂に、安保関連法案強行採決による安倍政権の支持率低下から、まだ少し早い(来年)がアベノミクスの終焉という日本自体へ移行しつつある」と指摘。

かねてよりお伝えしてきた通り、黒田刀(黒田バズーカ)は3本(第3弾)しかないはず。米国のゼロ金利解除前に最後の3本目は抜きたくない。ただし、不測の事態に陥った場合は、米国がゼロ金利解除できなくても、武士道をもって抜くしかない。武士道とは、自己尊厳(セルフ・リスペクト)、自己責任(セルフ・レスポンシビリティ)、自己犠牲(セルフ・サクリファイス)の3つを兼ね備えている事。

5月6日付けレポートよりお伝えしてきた通り、昨年10月末の時と同様、黒田日銀総裁の腹(3本目を抜く日)は、既に決まっている気がする。

 

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(4)2015年相場予測「2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦調整。3月前後から再び上昇。5月前後を高値に下落。7月前後から再び上昇。年末にかけ上昇が続く」

 

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIX1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役・前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に2012年12月26日に安倍総理が誕生。

さらに、弊社代表取締役・前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。

2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。

2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】 

 

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昨日7月25日に大阪で「源太道場」の講師を務めたため、レポート作成が遅れています。続き及び完成版は出来次第アップしていきますが、完成は明け方になるかも知れません。

ご了承ください。