1. 今週の東京株式市場

 

(1)予想通り再上昇となったが、日銀の補完措置の内容が明らかとなるに伴い急反落。予想に反し行って来いの展開となったが、転換点<小>12月25日前後から再び再上昇に向かうと予想する。引き続き、「折に触れ短期調整もあろうが、中長期的には来年にかけ3段上げが続いていく」との予想に変更なし

 

東京株式市場は、12月13日付けレポートで「転換点<小>12月10日を経て調整終了から再上昇に転じる」と予想した通り、日経225が15日の1万8562円を安値に急反発。16日のFOMCで利上げが決定した後、18日の日銀金融政策決定会合で量的・質的金融緩和の補完措置として新たに3000億円のETF買い入れ枠を設けると発表された事を好感し一時1万9869円へ急伸したが、この3000億円のETF買い入れ枠拡大が、金融不安の2002年11月より金融機関から買い入れた株式を来年4月より年3000億円づつ売却するのに対応するための措置という事が判明するに伴い急反落。予想に反し行って来いの展開となった。

12月11日のNY市場が原油安を嫌気し大幅続落。シカゴ日経平均先物も1万8780円で終了。ドル/円が121.27円。

今週は、12月25日転換点<小>を迎え、25日前後から再び再上昇に向かうと予想する。引き続き「折に触れ短期調整もあろうが、中長期的には来年にかけ3段上げが続いていく」との予想に変更なし。

昨年12月13日付レポートよりお伝えしてきた2015年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん調整。3月前後が買い場となって再び上昇。5月前後を高値に2段上げ終了の下落。7月前後が再び買い場となって3段上げ開始。上げ下げしながらも年末にかけ上昇が続く」も変更なし。

2段上げ終了の下落が1ヶ月程度後ずれした事は否めず、日経225の底値は9月29日となったが、日経225の高値が6月24日で「5月前後」の範囲内。TOPIX先物の底値が第1弾目の「日本株全面買い指示」を発令した8月24日の夜間取引となり「7月前後」の範囲内。NYダウナスダックも8月24日を、上海総合指数が8月26日を安値に底打ち反転となった。

2016年相場予測は12月5日付レポートよりお伝えしてきた通り「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ちするが、年末にかけ底値ボックス圏で推移」

中長期的には引き続き、2012年6月9日付レポートよりお伝えしてきた通り「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整もあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

 

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(2)2016年相場予測「2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ち」

 

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIX1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。

その後、2段上げ開始時期を2014年中盤に修正。日経225の2016年中盤と予想する3段上げの天井を、1996年6月26日終値2万2666円と想定。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役・前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に2012年12月26日に安倍総理が誕生。

さらに、弊社代表取締役・前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。

2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。

2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】 

 

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2. 今週の注目銘柄 

 

 

日経225先物オプション1月物コール

 

【20000コールが15日夜間安値から18日に一時9.4倍高へ急伸したが、急反落。予想に反し行って来いの展開に。転換点<小>12月25日前後から再び再上昇に向かうと予想され、25日前後にかけ調整が続いた場合、再度買い指示を出す可能性が出てこよう】

 

12月5日付レポートで「12月10日転換点<小>を迎え、12月10日前後にかけ日経225の調整が続いた場合、2016年1月物コールに買い指示を出す可能性が出てこよう」と指摘した後、9日後場より「明日12月10日転換点<小>を迎え、夜間などで11日にかけ日経225先物が1万9000円を割れるような突っ込みがあれば、日経225先物オプション2016年1月物コールが買いと予想する。16日前後と2段構えで。投資資金0になってもいい資金の範囲内で。20000コールを中心に」と指摘。

12月9日夜間より日経225先物が1万9000円割れ。11日に1万9260円へ反発した後、夜間取引で1万8590円へ一段安。

12月13日付けレポートで「転換点<小>12月10日を経て日経225先物が調整終了から再上昇に転じると見越し、16日前後と2段構えで買いと予想する。19750コールを中心に。投資資金0になってもいい資金の範囲内で」と指摘。日経225先物が15日夜間取引の1万8490円を安値に急反発。16日のFOMCで利上げが決定した後、17日9時17分の1万9430円の時に「基本的に保有持続ですが、14日以降買った分は3倍高超え。投資資金0を回避したい方は、半分程度利食って残り半分をタダ券にしておこう」と指摘。

18日の日銀金融政策決定会合で異次元緩和の補完措置として新たに3000億円のETF買い入れ枠を設けると発表された事を好感し一時1万9880円へ急伸したが、この3000億円のETF買い入れ枠拡大が、金融不安の2002年11月より金融機関から買い入れた株式を来年4月より年3000億円づつ売却していくのに対応するための措置という事が判明するに伴い急反落。予想に反し行って来いの展開となった。

 

1月物19750コールが、12月9日夜間取引安値135ポイントから14日にかけ70ポイントへ下落。15日夜間取引の55ポイントを安値に18日にかけ一時475ポイントへ急伸したが、18日夜間取引にかけ60ポイントへ急反落。

1月物20000コールが、12月9日夜間取引安値90ポイントから14日にかけ41ポイントへ下落。15日夜間取引の36ポイントを安値に18日にかけ一時340ポイントへ急伸したが、18日夜間取引にかけ40ポイントへ急反落。

1月物20250コールが、12月9日夜間取引安値60ポイントから14日にかけ25ポイントへ下落。15日夜間取引の22ポイントを安値に18日にかけ一時250ポイントへ急伸したが、18日夜間取引にかけ22ポイントへ急反落。

 

今週は、転換点<小>12月25日前後から再び再上昇に向かうと予想され、25日前後にかけ調整が続いた場合、再度買い指示を出す可能性が出てこよう。

オプションの買いはSQにかけ時間価値の減少もあり予想が外れると投資資金0のハイリスクを追うが、先物や空売りと違って最初から最大損金が確定していると共に、急騰・急落場面で100倍高を超える大化けが出る可能性がある。

2003年5月からの急騰の時に7月物575倍高コール(1万円が575万円、10万円が5750万円、100万円が5億7500円)が、

2008年10月のリーマンショックの時に1000倍プット(1万円が1000万円、10万円が1億円、100万円が10億円)が、

2011年3月の東北大震災の時に1300倍プット(1万円が1300万円、10万円が1億3000円、100万円が13億円)が、

2012年11月からの急騰により2013年1月物335倍高(1万円が335万円、10万円が3350万円、100万円が3億3500円)が飛び出した。

そして、昨年10月末の黒田バズーカ第2弾による急騰に伴い、2014年11月物17000コールがわずか26時間で310倍高、約2営業日で450倍高、約10営業日で549倍高という記録的な倍率を叩き出した事は記憶に新しい。

最近でも、9月物19125コールが、9月8日安値1ポイントから9日にかけ50ポイントへ急騰。わずか1営業日で50倍高に。

 

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続き及び完成版は、出来次第アップします。