1. 今週の東京株式市場

 

(1)マザーズ指数が2013年5月に付けたアベノミクス始まって以来の高値を更新!昨年12月よりお伝えしてきた2016年相場予測がマザーズ指数では的中。短期的に上昇一服予想されるも、転換点〈小〉4月21日前後から再び上昇に向かうと予想する。まずは、本日17日にカタールで開かれる産油国の会合で増産凍結が合意に至るか見極め

 

東京株式市場は、3月27日付けレポートで「今週は3月31日転換点<中>を迎え、31日前後から調整に転じる」と予想した通り、日経225が4月1日にかけ1万6113円へ4日続落。

4月3日付けレポートで『短期的にいったん反発すると予想するが、安倍首相が消費税増税延期を決断するなど好材料が出ない限り、週末から来週にかけ再び売り直されるような上げ下げしながらの調整が4月中盤まで続くと予想する。3月27日付けレポートでも指摘した通り、原油が急落さしなければ、このタイミングは大した下げに至らないと予想する。2016年相場予測「3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ」とある通り、中期的には6月前後まで強い時間帯が続こう』と指摘。

原油安・円高が進む中、7日続落を交え「大した下げ」になったが、ドル/円が108円台に入った4月7日大引け間際より「このタイミングは108円台で止まる」と予想。一瞬108円を割れた7日夜間取引で日経225先物が1万5330円を安値に切り返し。

4月8日朝方に「本日4月8日転換点〈小〉を迎え、本日8日前後より上昇に転じる」と予想。日経225も朝方安値1万5471円から1万6027円へ切り返し。続伸となった。

マザーズ指数は、4月3日付けレポートで「短期的にいったん反発する」と予想した通り、6日の918ポイントを安値に切り返し急。8日にかけ1049ポイントへ急伸。一気に昨年6月24日高値1035ポイントを更新。

4月10日付けレポートで「転換点〈小〉4月8日を経て、上昇に転じる」と予想した通り、日経225が14日にかけ1万6911円へ上昇。マザーズ指数が15日にかけ1114ポイントへ一段高。2013年5月高値をあっさり更新した。

4月8日のNY市場は、4日ぶりの小反落。シカゴ日経平均先物も1万6605円で終了。ドル/円が108.68円。原油が40.36ドルで終了。

今週は、短期的にいったん上昇一服が予想されるも、転換点〈小〉4月21日前後から再び上昇に向かうと予想する。

まずは、本日4月17日にカタールで開かれる産油国の会合で増産凍結が合意に至るか見極めたい。21日にECB理事会。

いずれにせよ、2016年相場予測「3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ」とある通り、中期的には6月前後まで強い時間帯が続くと予想する。4月末はゴールデンウィーク直前にFOMCと日銀金融政策決定会合が開催。やりづらい時間帯を迎えるが、上昇の起点が2月中盤となった事から5月中盤までは上げ下げしながら上昇基調が続く事になろう。

この間、日経225は昨年6月高値を天井としたリバウンド相場に過ぎず、力ない戻りとなっているが、マザーズ指数は、「日経225はもう昨年6月高値を抜けないと予想されるため、日本株全面買い指示は出さないが、個別材料株は事実上全面買いだ」と指摘した2月12日の664ポイントを安値にドンピシャのタイミングで急反騰。4月15日にかけ1114ポイントへ一段高。2013年5月高値を更新。

昨年12月5日付レポートよりお伝えしてきた2016年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ちするが、年末にかけ底値ボックス圏で推移」は、日経225では外れたが、マザーズ指数では的中していると言えよう。

マザーズ指数の戻り高値は1月4日で「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落」の範囲内。底値が2月14日で「3月前後から上昇」の範囲内。3段上げではないが、2013年5月に付けたアベノミクス始まって以来の高値を更新。

 

4月3日付けレポートより以下の通り解説。

訪米中の安倍首相が4月1日夜(日本時間2日午前)、来年4月に予定している消費税率10%への引き上げ見送りについて「延期するためには法改正が必要。その制約要件の中で適宜適切に判断していきたい」と言及。安倍首相が消費税増税延期に関し「法改正」の言葉を使ったのは初めて。

「リーマンショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り、予定通り来年引き上げていく」と従来通りの考えも示したが、「延期するかどうかは発生した事態のもとで専門的な見地からの分析も踏まえ、その時の政治判断で決定すべきものだ」と語った。

5月26日~27日に開催する主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)前後までに消費税増税延期・衆院解散・衆参同日ダブル選挙について最終決定する事になる。

消費税増税延期は既に織り込まれつつある。安倍首相には消費税減税(8%から7%へ1%引き下げ)、あるいは8%のまま軽減税率を検討して頂きたい。財政問題との綱引きもあり、世界が好材料視するか悪材料視するか諸刃の剣だが、株上げにとって短期的にはサプライズとなろう。

 

4月6日に自民党の山本幸三議員が、自民党本部で開いた「アベノミクスを成功させる会」において「消費の数字から見れば、リーマンショック以来の事態が起こっている」と指摘。「消費税は増税どころか減税すべき」と強調した。

 

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(2)2016年相場予測を「2月前後から下落。3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ。10月前後で底打ち。底値もみあいから12月前後より上昇に向かうが、来年以降はボックス相場に」へ変更。マザーズが日経225の敵討つ

 

2月28日付けレポートより以下の通り解説。

TOPIXがバブル崩壊以降の安値692ポイントを付けた2012年6月4日から始まり、後にアベノミクスと呼ばれるようになった今回の日本株急反騰の天井が日経225で昨年6月24日の2万952円となり、2016年にかけての3段上げはなかったと判断せねばならなくなった以上、昨年12月5日付レポートよりお伝えしてきた2016年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ちするが、年末にかけ底値ボックス圏で推移」は、外れたと言わざるを得ない。

日経225が2万2666円で引けた1996年6月26日の天井を的中させて以来この間、

①1996年6月から1998年秋にかけての下落

②1998年10月底打ちから2000年春にかけての上昇

③2000年春のITバブル天井から2002年秋にかけての下落

④2003年春から2007年春にかけての約4年間にわたる上昇

⑤2007年夏ダブルトップからの急落

⑥2012年の日本株歴史的買い場

を事前に予測・的中。私の未来予測が中長期的に明らかに外れたのはリーマンショック時の「2008年春を底に2008年末にかけ急反発」だけで、2012年以降も、13年、14年、15年と年間予測をほぼ的中させてきた事はご存知の通りだが、2016年は外してしまった。心よりお詫び申し上げます。

2016年相場予測「2月前後から下落。3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ。10月前後で底打ち。底値もみあいから12月前後より上昇に向かうが、来年以降はボックス相場に」へ変更する。

 

尚、マザーズ指数は、「日経225はもう昨年6月高値を抜けないと予想されるため、日本株全面買い指示は出さないが、個別材料株は事実上全面買いだ」と指摘した2月12日の664ポイントを安値にドンピシャのタイミングで急反騰。4月15日にかけ1114ポイントへ一段高。2013年5月高値を更新。日経225の敵を討ってくれた格好。

 

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役・前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に2012年12月26日に安倍総理が誕生。

さらに、弊社代表取締役・前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

私、弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。

2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。

2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】 

 

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昨日、弊社事務所引っ越しにより、今朝方よりレポートを書き始めました。続き及び完成版は遅くなりそうです。ご了承ください。