1. 今週の東京株式市場

 

(1)転換点〈中〉5月31日に6月物プットを買い推奨した通りドンピシャのタイミングで日経225先物が1000円安。6月7日、10日に転換点〈小〉を迎え反発に向かうと予想する。引き続き、個別材料株相場に期待

 

東京株式市場は、5月29日付けレポートで「5月31日転換点〈中〉を迎え、31日前後から再度下落に向かう」と予想し、31日に日経225先物オプション6月物プットを買い推奨した通り、日経225先物が31日の1万7260円を高値にドンピシャのタイミングで反落。6月3日夜間取引にかけ1万6250円へ下落した。

6月5日のNY市場は小幅安に止まったが、米5月雇用統計の結果で利上げ見通しが大きく後ずれした事を受け、円が急伸。シカゴ日経平均先物は1万6330円で終了。ドル/円が106.61円。原油は48.62ドルで終了。

 

今週は、6月7日10日転換点〈小〉を迎え、7日前後、10日前後をダブル底に反発に向かうと予想する。引き続き、個別材料株相場に期待。

6月6日にイエレンFRB議長講演。イスラム圏がラマダン入り。10日にメジャーSQ。

 

この間、日経225は昨年6月高値を天井としたリバウンド相場に過ぎず、力ない戻りとなったが、マザーズ指数は、「日経225はもう昨年6月高値を抜けないと予想されるため、日本株全面買い指示は出さないが、個別材料株は事実上全面買いだ」と指摘した2月12日の664ポイントを安値にドンピシャのタイミングで急反騰。2013年5月高値を更新。4月21日にかけ1230ポイントへ一段高。調整を経て5月12日にかけ1229ポイントへ再上昇。

昨年12月5日付レポートよりお伝えしてきた2016年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ちするが、年末にかけ底値ボックス圏で推移」は、日経225では外れたが、マザーズ指数では的中していると言えよう。

マザーズ指数の戻り高値は1月4日で「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落」の範囲内。底値が2月12日で「3月前後から上昇」の範囲内。3段上げではないが、2013年5月に付けたアベノミクス始まって以来の高値を見事に更新した。

 

5月15日付けレポートで以下の通り解説。

5月16日20日転換点〈中〉を迎え、調整に転じると予想する。5月20日~21日に仙台でG7財務相・中央銀行総裁会議。26日~27日に開催する主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で財政出動の合意を取り付けられるか正念場を迎えた。

日経225がもみあう中、マザーズ指数が5月18日にかけ1028ポイントへ急落。引き続き、今年の全体相場予想はマザーズ指数が的中する展開。

 

5月22日付けレポートで以下の通り解説。

5月26日~27日に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開催を迎え、日本だけでも財政出動(10兆円規模)と消費税増税延期もしくは減税(8%から7%へ1%引き下げ)を打ち出せるか否か正念場。

5月20日~21日に開催したG7財務相・中央銀行総裁会議において、日本が訴えてきたG7協調による財政出動は賛同を得られなかった。

マザーズ指数は5月12日高値1229ポイントをダブルトップに大天井を形成したと予想するが、引き続き、個別材料株相場に期待。

一方、日経225については、参院選の投開票を7月10日に控える中、10兆円規模の財政出動と消費税減税(8%から7%へ1%引き下げ)を実現できれば、戻り高値更新再開へ向かおう。

 

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(2)2016年相場予測を「2月前後から下落。3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ。10月前後で底打ち。底値もみあいから12月前後より上昇に向かうが、来年以降はボックス相場に」へ変更。マザーズが日経225の敵討つ

 

2月28日付けレポートより以下の通り解説。

TOPIXがバブル崩壊以降の安値692ポイントを付けた2012年6月4日から始まり、後にアベノミクスと呼ばれるようになった今回の日本株急反騰の天井が日経225で昨年6月24日の2万952円となり、2016年にかけての3段上げはなかったと判断せねばならなくなった以上、昨年12月5日付レポートよりお伝えしてきた2016年相場予測「2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値に下落。3月前後から上昇。6月前後を大天井にアベノミクス3段上げ完了による急落へ。10月前後で底打ちするが、年末にかけ底値ボックス圏で推移」は、外れたと言わざるを得ない。

日経225が2万2666円で引けた1996年6月26日の天井を的中させて以来この間、

①1996年6月から1998年秋にかけての下落

②1998年10月底打ちから2000年春にかけての上昇

③2000年春のITバブル天井から2002年秋にかけての下落

④2003年春から2007年春にかけての約4年間にわたる上昇

⑤2007年夏ダブルトップからの急落

⑥2012年の日本株歴史的買い場

を事前に予測・的中。私の未来予測が中長期的に明らかに外れたのはリーマンショック時の「2008年春を底に2008年末にかけ急反発」だけで、2012年以降も、13年、14年、15年と年間予測をほぼ的中させてきた事はご存知の通りだが、2016年は外してしまった。心よりお詫び申し上げます。

2016年相場予測「2月前後から下落。3月前後から上昇。6月前後を戻り高値に急落へ。10月前後で底打ち。底値もみあいから12月前後より上昇に向かうが、来年以降はボックス相場に」へ変更する。

 

尚、マザーズ指数は、「日経225はもう昨年6月高値を抜けないと予想されるため、日本株全面買い指示は出さないが、個別材料株は事実上全面買いだ」と指摘した2月12日の664ポイントを安値にドンピシャのタイミングで急反騰。2013年5月に付けたアベノミクス始まって以来の高値を更新。日経225の敵を討ってくれた格好。

 

続き及び完成版は、出来次第アップします。