1.今週の東京株式市場

(1)成長戦略決定の出尽くし感で上昇一服となる可能性を指摘しておいた通り反落。30日前後から再上昇に向かうと予想する。中期予想「8月前後にかけ上昇継続」変更なし

東京株式市場は、6月12日朝方より「本日から明日13日にかけ日経225先物オプション7月物コールが買い」と予想した後、6月14日付レポートで「イラク情勢の懸念材料も出てきたが、再上昇から戻り高値更新再開に向かう」と予想した通り、日経225が13日寄り付き1万4830円を安値に急反発。23日にかけ1万5442円へ一段高。戻り高値更新再開となった後、27日にかけ1万5027円へ反落。6月28日付レポートで「成長戦略が閣議決定された後、出尽くし感から短期的に上昇一服となる可能性もある」と指摘しておいた。

6月27日のNY市場が小反発。シカゴ日経平均先物が1万5140円で終了。ドル/円が101.44円。

今週は、6月27日前引け後より「30日前後つまり本日から7月1日にかけ日経225先物及びオプション7月物、8月物コールが買い」と予想した通り、6月30日前後から再上昇に向かうと予想する。

5月3日付レポートよりお伝えしてきた中期予測「1月からの調整が終了し、アベノミクス第2ラウンド開始により、かねてよりお伝えしてきた2012年から2016年にかけ約4年間にわたる上昇トレンドの2段上げ本格化に向かう」に変更なく、昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測の通り、「8月前後にかけ中期上昇が続く」との中期予想も変更なし。

昨年12月14日付レポートよりお伝えしてきた2014年相場予測は、「1月から2月前後にかけ上昇が続いた後、2月前後を高値にいったん下落。4月前後が買い場となって再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」。

中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。

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(2)2014年相場予測「1月から2月前後にかけ上昇後、2月前後を高値に一旦下落。4月前後から再び上昇。8月前後を高値に秋は調整もあろうが、年末にかけ上昇が続く」

2016年にかけての上昇幅について、2012年11月より「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開を想定。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」とお伝えしてきた。既に2013年5月高値が想定を上回った。2020年東京オリンピック開催決定後は、「さらに上値が切り上がる可能性が出てきた」と指摘。

かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社代表取締役前池英樹のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、弊社代表取締役前池英樹は約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが日本の永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に2013年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。

弊社代表取締役前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。 2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。 2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】

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2.今週の注目銘柄

東証2部8508 Jトラスト (6月27日終値1499円)

【予想通り逆襲の再上昇本格化!戻り高値更新再開。アベノミクス第2Rの貸金業規制緩和関連本命格としてアイフルに続き大化け再演コース進行中と見越し、買い増しと予想】

2013年5月13日にかけ4560円へ急騰。青天相場を上場来高値更新が続き、2012年1月買い推奨値から15倍高、2008年1月の上場来安値から325倍高を示現した後、ライツ・オファリング実施を嫌気して急落。2013年6月22日付レポートより「20日にゴールドマンS系4社で330万株大量保有した事が判明。その内176万株が純投資。残りで貸株売りしてくる可能性も否定できないが、買い」と予想。27日安値1750円から7月5日にかけ2305円へ逆襲高。7月26日までの新株払込金捻出の換金売りに悪地合が重なり再度売り直されたが、7月28日付レポートで「換金売りが26日で終了。ライツの呪縛解け、買い」と予想した通り29日安値1764円をダブル底に8月5日にかけ2350円へ5連騰。戻り高値更新が続いた後、8月3日付レポートで「日証金の空売り残が減少。目先は一旦調整となる可能性もある」と指摘。27日にかけ1325円へ急落。

8月31日付レポートで「全体相場の転換点<中>9月4日前後から上昇に転じると見越し4日前後が買い場になる」と予想。9月8日付レポートで「東京五輪開催決定を好感し金融関連も全面高に向かう」と予想。19日にかけ1910円へ上昇した後、再び調整。11月8日引け後に発表した業績の大幅下方修正を嫌気し11日を1210円S安売り気配。12日寄付き1180円より「買い」と予想。1164円を安値に18日にかけ1490円へ。JPX日経インデックス400に採用。21日にタイヨウ・ファンドによる6.25%大量保有が判明。12月5日にかけ1510円へ上昇。個別材料株に「クリスマス決戦の全面買い」を発令した12月25日朝方安値1387円から年明け大発会1月6日にかけ1521円へ上昇後、全体相場急落の煽り受け下落。

「回天の買い」を発令した今年2月4日安値905円から底打ち反転。13日に約29億円の特別損失計上発表。14日に韓国の消費者金融買収発表。21日時点でタイヨウ・ファンドが10.97%に買い増し。3月13日にかけ1425円へ上昇。4月2日時点でJPモルガン系4社も10.40%に買い増し。4日に報じられた年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の日本株運用見直しでJPX日経インデックス400を採用。全体相場急落の煽り受け4月16日にかけ1116円へ下落。19日付け日経新聞が報じた自民党による貸金業金利規制緩和検討を好感し21日に1373円へ急伸。寄り付き前より「日本株全面買い」を発令した5月13日寄り付き1120円から14日に1192円へ上昇した後、悪地合に売り直されたが、19日安値1037円から再上昇。6月16日に韓国スタンダードチャータードキャピタル及びスタンダードチャータード貯蓄銀行の買収を発表。この間「割安。逆襲の再上昇本格化から大化け再演に向かう」と予想してきた通り26日にかけ1615円へ。

急伸となってきた6月26日の1525円、突っ込んだ27日の1474円どころでも「買い」と予想。四季報で2016年3月期最終利益が前期比16%増の140億円予想。予想EPS118.7円。BPS1503円。27日終値1499円で来期予想PER12.6倍。PBR0.99倍。まだ割高と言えない。8515アイフルに続きアベノミクス第2ラウンドの貸金業規制緩和関連本命格として大化け再演コースを歩んでいると見越し、買い増しと予想する。

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東証JQ9424 日本通信 (6月27日終値813円)

(1)増し担保規制解除好感した新値追い再開から悪地合に反落も、引け後に総務省がSIMロック解除方針。ヨドバシが7月10日より格安スマホ発売。新値追い再開に向かおう

3月14日の185円(分割修正値)どころより増し担保規制解除を見越し「買い」と予想。3月16日付レポートで「2009年にNTTドコモとの相互接続によりモバイル通信サービス提供者事業モデルを完成。総務省の携帯市場のオープン政策のもと、パートナー企業のビジネス形態に合わせた携帯通信の最適化を提供。MVNO(仮想移動体通信事業者)の先駆者。SIMカード好調により業績拡大中。3月14日発売の新四季報で2014年3月期最終利益が前期比2.2倍増の6億3000万円予想。2015年3月期最終利益が前期比22%増の7億7000万円予想。計算通り14日引け後に増し担保規制解除。3月末に100分割。日興アセットも5.6%の大量保有。買い」と予想。悪地合もあって予想に反し下落したが、20日の158円どころでも「買い」と予想。3月22日付レポートで『総務省が11日に、MVNO向けの指針「第二種指定電気通信設備制度の運用に関するガイドライン」を改正。接続料が半額程度になると報じられ、MVNO規制緩和本命格として上昇に転じる』と予想。24日に発表した業績の上方修正と、28日に一部に報じられたATMのデータ通信に携帯電話回線を使うサービス開始を好感し新値追い。

3月29日付レポートより「全体相場の動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的にはMVNO規制緩和本命格として大化けコースを歩んでいる」と予想。31日にイオンが同社と協業で低額スマートフォン発売を発表。新値追いが続き、5月7日にかけ527円へ急騰。3月20日買い推奨値から3.3倍高を演じた後、調整。5月16日の465円どころより「増し担保規制解除を見越し、買い」と予想。5月17日付レポートで「8日に発表した決算で2014年3月期最終利益が前期比3倍増の8億8100万円。EPS6.55円。2015年3月期最終利益が前期比28%増の11億3000万円予想。予想EPS8.4円。19日より増し担保規制解除。MVNO関連本命格として新値追い再開に向かう可能性充分」と指摘。6月2日にかけ747円へ一段高。新値追いが続いた後、増し担保規制を嫌気して高値もみあいにあったが、6月13日の673円どころより「買い」と予想。6月21日付レポートで「再度買い場」と予想した通り新値追い再開。増し担保規制解除を好感し25日にかけ936円へ一段高。3月20日買い推奨値から5.9倍高を示現。

悪地合に6月27日にかけ795円へ反落したが、引け後に明らかとなった総務省による携帯電話の他社制限「SIMロック」2015年度解除方針を好感しPTSで急伸。958円まで買われた後、934円で終了。さらにヨドバシカメラが同社と組んで7月10日より格安スマホの発売を発表。新値追い再開に向かうと予想する。

(2)9425日本テレホン、3843フリービット、3774IIJも、再度一斉高に向かおう

5月14日の1322円どころから「MVNO関連として買い」と予想した通り6月13日にかけ2490円へ急騰した9425日本テレホンを始め、3843フリービット、3774インターネットイニシアティブなども再度一斉高に向かおう。

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東証M4576 デ・ウエスタンTⅠ (6月27日終値1762円)

(1)戻り高値更新継続!「折に触れ短期調整もあろうが、緑内障新薬の上市控え中期的には「アベノミクス第2Rのバイオ関連本命格として大化け再演コース」予想に変更なし

4月19日付レポートより『三重大学発の創薬ベンチャー。赤字続くも、昨年10月10日に緑内障治療剤「K-115」の興和による国内での製造販売承認を申請。12月5日に新規緑内障治療剤「H-1129」の国内非臨床試験開始を発表。今年2月28日に「K-115」糖尿病黄斑浮腫を伴う糖尿病網膜症の第Ⅱ相臨床試験登録を発表。4月3日に緑内障治療剤「K-115点眼液」の国内第Ⅲ相臨床試験結果を学会で発表。3Dマトリックス、カイオム・バイオ、メディビック続くバイオバブル第2ステージ本命格候補株として買い』と予想。悪地合に売られたが、30日安値724円から切り返し。927円どころから「バイオ関連として買い」と予想した5月15日引け後に、わかもと製薬の「中期経営計画の策定のお知らせ」の中に同社が非臨床試験実施中の開発品である「H-1129」の記載があったと発表。これを好感し、16日に1050円へ急伸した後、悪地合に反落したが、21日安値820円から再上昇。

5月17日付レポートより『昨年4月から5月にかけ約1ヶ月間で10倍高を演じたスター株。5月19日に個人投資家向け会社説明会を開催。バイオ関連本命格として急騰再演に向かう可能性秘める」と指摘。22日と26日にS高交え27日にかけ1421円へ急伸した後、三角保ち合いにあったが、6月8日付レポートで「昨年10月10日に製造販売承認を申請した緑内障治療剤「K-115」の上市を控え、アベノミクス第2ラウンドのバイオ関連本命格として戻り高値更新再開から大化け再演に向かうのは時間の問題』と予想。12日の1272円どころより「バイオ関連として買い」と予想するに伴い三角保ち合い上放れ。27日にかけ1892円へ一段高。戻り高値更新続く。

引き続き、全体相場の動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中期的には「アベノミクス第2ラウンドのバイオ関連本命格として大化け再演コースを歩んでいる」との予想に変更なし。

(2)「バイオ関連全般、再上昇本格化から大化け再演に向かう」との予想に変更なし

4571ナノキャリアが、6月25日にかけ2156円へ急伸。5月13日寄り付き1000円より「バイオ関連として買い」と予想。14日に1075円へ上昇した後、悪地合に売り直されたが、5月17日付レポートで「底打ち反転に向かう」と予想した通り、21日安値885円より底打ち反転。

2191テラは、6月18日にかけ1980円へ上昇。戻り高値更新が続いた後、調整。5月13日寄り付き1086円より「バイオ関連として買い」と予想。1163円へ上昇した後、悪地合に売り直されたが、5月17日付レポートで「底打ち反転に向かう」と予想した通り、21日安値978円より底打ち反転。

4563アンジェスMGも、6月13日にかけ663円へ上昇した後、調整。6月12日の538円どころより「バイオ関連として買い」と予想。

引き続き、「バイオ関連も全般、全体相場動向や短期指標の過熱次第で折りに触れ短期調整もあろうが、中長期的には再上昇本格化から大化け再演に向かう」との予想に変更なし。

本レポートのご利用については、必ず巻末の免責条項をお読みください。

続き及び完成版は、明日夕方にアップします。