米NBCテレビが4月13日、複数の米情報当局者の話として、北朝鮮が6回目の核実験を強行しようとした場合、米軍が通常兵器による「先制攻撃」を行う準備に入ったと報じた。巡航ミサイル「トマホーク」を発射できる駆逐艦が近海に展開し、米領グアムの基地で重爆撃機も出撃態勢を整えているという。

これに対し、北朝鮮外務省の軍縮・平和研究所報道官が4月13日、「米国が動けば、敵対勢力の頭上に核の雷を落とし、本物の戦争の味がどんなものかはっきり味わわせる覚悟だ」と警告した。

舌戦のチキンレースで「どちらが先にブチ切れるか」の様相を呈してきたが、「2016年前後に朝鮮半島が緊迫し南北統一に向かう可能性」については、「東京株式市場の歴史的買い場」を予測・的中させた2012年より内々にお伝えしてきた懸案事項だけに、4月15日の故金日成主席生誕105周年(太陽節)か25日の朝鮮人民軍創建85周年に合わせ北朝鮮が核実験を強行した場合、米軍が北朝鮮を爆撃するか剣が峰。

この土日に何事も起きなければ、来週は週初安からいったん戻す場面もあろうが、急転直下で北朝鮮情勢が好転しない限り、再度一段安に向かうのは時間の問題と予想する。

米海軍の原子力空母カール・ビンソンを中心とした第1空母打撃群に続き、4月11日にハワイから西に舵をきったと伝えられる空母ニミッツが朝鮮半島に到着した時こそ米軍にとって好機となろう。