予想通り転換点<小>2月24日安値から再上昇。26日に戻り高値更新
東京株式市場は、転換点<小>2月5日を経て8日は予想通り日経225が5日ぶりの反発となったが、世界同時株安に原油も再び30ドル割れとなる中、円高に拍車が掛かり予想に反する一段安へ向かった後、2月6日付けレポートの日経225先物オプション3月物コールの項で「次なる転換点<小>2月11日前後まで引き付けて買った方が賢明か」と指摘しておいた通り、まずは1万6000円割れとなってきた10日より12日と2段構えで3月物コールを買い推奨。
そして、日経225先物が1万4850円まで売られた12日前引け間際の1万4880円どころより日経225先物も買い推奨。その直後に安倍首相と黒田日銀総裁の会談が伝わり一時1万5280円へ反発した後、大引けにかけ売り直されたが、大引け間際にも「本日より15日にかけ買いとの予想に変更なし」と指摘した通り、大引け1万4800円を安値にドンピシャのタイミングで切り返し。ドイツ銀行が約6100億円相当の無担保優先債を買い戻す計画を発表。これを好感しシカゴ日経平均先物が1万5485円へ急反発となった。
2月13日付けレポートで「転換点<小>2月11日を経て再上昇に向かう」と予想した通り、日経225が16日にかけ1万6341円へ上昇。中国が春節(旧正月)の大型連休明けとなった13日に周小川中国人民銀行総裁が「人民元安が継続するとの見方には根拠がない」と発言したのに続き、16日にサウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラの4カ国が他の主要産油国の追随を条件に原油増産凍結に合意。これらを好感し、2営業日で約1500円幅の上昇を演じた。
2月6日付けレポートより「2月の月足陽線を現実のものにするため、20日以降に黒田バズーカ第3弾(黒田刀3本目)に続く各国当局からの連携プレイ発動を期待したい」と、「ライブ中継会員」で「次は、中国とサウジアラビアが動くべき」と指摘してきた通り、26日に上海で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議において金融市場の安定化策を協議する事が明らかになった後、中国とサウジアラビアがリップサービス。
2月21日付けレポートで「週初安で始まった後、2月24日に転換点<小>を迎え、24日前後から再上昇に向かうと予想する。G20での効果的な世界的政策協調に期待したい。2月月足陽線の可能性は限りなく0になってきたが、せめて1月に続き月足で長い下ヒゲを形成できるか、G20に委ねられる事に」と指摘した通り、24日の1万5753円を安値に再上昇。26日にかけ1万6472円へ上昇。戻り高値を更新した。
2月26日のNY市場は、まちまち。シカゴ日経平均先物が1万6315円で終了。ドル/円は113.97ドル。原油は32.78ドルで終了。
G20で世界経済の減速を阻止するため、金融政策、財政政策、構造政策の3つ全ての政策手段を用いると共同声明。金融政策だけでは限界。機動的な財政出動を検討。中国には構造政策を求めた。
2月21日付けレポートで「8306三菱UFJFGを始めとする銀行は、当初10兆~30兆円規模と言われる日銀当座預金のマイナス金利適用対象資金を早急に引き出し、それを今後どうやって運用し日銀当座預金から得ていた0.1%に過ぎない金利を上回る収益に繋げるのか、マイナス金利対策を一日も早く打ち出す必要があろう」と指摘した通り、まずは8058三菱商事が三菱UFJ銀行と共同で1000億円の事業再編ファンドを立ち上げ。8411みずほFGが4月より顧客別に銀行、信託、証券のサービス一体化を目指す。
2月21日付けレポートで「9984ソフトバンク、8202ラオックスに続く自社株買いラッシュにも期待したい」と指摘した通り、自社株買い発表が相次いだ。26日には7201日産自動車も4000億円を上限に自社株買いを発表。
3月1日に中国2月製造業PMI。米大統領選挙の予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」。2日に米2月ADP雇用統計。4日に2月米雇用統計が発表。
日経225先物を始め全体相場の今後の予測、短期・中期・長期予想は勿論、2016年相場年間予測(変更版)、さらに2036年までの未来予測について詳しくは「会員制投資戦略」(レポート会員)に先程アップした2月28日付け週末レポート「今週の投資戦略その1」(レポート会員)を参照。