東京株式市場全体相場について、2022年12月25日・2023年1月1日合併号レポートで「今週もみあいが続いた後、年明け1月4日前後からリバウンドに向かう」と予想。

英独仏中は予想通り1月4日前後となる3日から上昇。米国も少し遅れて6日に急伸。

予想に反し下げが続いた日本は、日経225が結局1月4日の2万5661円を安値にドンピシャのタイミングで切り返し。6日を続伸。夜間の日経225先物が2万6170円で終了。

 

1月9日レポートで「今週は1月11日前後を戻り高値に再び下落に転じる」と予想した通り、日経2251月11日前後となる12日の2万6547円を戻り高値に13日を反落。2万6090円へ。

1月13日のNYは続伸ながら、ドル円が127円台に下落。円高を嫌気し、日経225先物は2万5780円で終了。

 

1月15日レポートで「今週は1月18日前後を安値に切り返す」と予想。日経225は16日の2万5748円を安値に切り返し。日銀金融政策決定会合で今の大規模な金融緩和策を維持すると決めた18日にかけ2万6816円へ急伸。「1月18日前後」とは17日・18日・19日を指し、16日が安値となったので誤差1日で切り返した格好。

NYは、ダウが1月13日、S&P500が17日、ナスダックが18日を戻り高値に反落。

1月20日のNY株式市場が急反発。日経225先物2万6910円で終了。

 

1月22日レポートで「今週は週初高で始まった後、もみあい」と予想。26日にかけ日経225が2万7502円へ一段高。週初高からもみあいにあったNYも26日に上放れ。予想より強い展開に。

1月27日のNY株式市場は続伸。日経225先物2万7410円で終了。

 

1月29日レポートで「今週は2月1日前後から下落に転じるか見極め」と指摘。TOPIX「2月1日前後」となる1月31日を高値に下落に転じる反面、日経225は2月1日に2万7547円へ上昇。1月26日に付けた年初来高値2万7502円を更新した後、FOMC後のNY高を受け、2月3日に2万7612円へ一段高。年初来高値を再び更新。この間、TOPIXは3日朝方にかけ下げが続き、日経225TOPIXが跛行する「下落に転じるか見極め」という表現に相応しい相場付きとなった。

2月3日のNY株式市場は下落。1月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想の18.5万人を大幅に上回る51.7万円増。失業率も予想に反し低下した事を受けた金利上昇を嫌気。

米金利上昇から131円台へ円安が進み、日経225先物は一時2万7720円へ急伸。年初来高値を更新。2万7620円で終了。

 

今週は、2月〇日前後にかけ〇〇〇と予想する。

企業決算発表が集中。2月10日に日銀正副総裁の後任人事案を国会で提示予定。

 

発表相次ぐ企業決算の内容からも目が離せませんが、2月10日に予定される日銀正副総裁の後任人事案国会提示が相場の上下を大きく左右する事になりそうです。

次期日銀総裁に誰がなるか。数ヶ月前までは、天才肌と言われる雨宮氏でほぼ確定していた筈ですが、今回の次期日銀総裁は、超金融緩和政策終了から利上げに向かう決断を余儀なくされる可能性も否定できず、積極的には引き受けたくない局面。

米国では、「バーナンキショック」など後世まで個人名が付く「〇〇ショック」という呼び方になってしまうのを避けるためもあってか、最近はFOMCメンバーによる政策金利の見通しを公表する「ドット・チャート」で事前に大体分かり、ショック安が減りましたが、日本ではまだ事前に分からず、昨年12月20日の日銀ショックみたいになってしまいます。

今回の次期日銀総裁の場合は、事前に先出ししたとしても、超金融緩和政策終了から利上げに向かう場合は、ショック安を伴い自分の名前が付いた「〇〇ショック」と後世まで伝えられる可能性があるでしょう。

私たちが思っているより世界は次期日銀総裁が誰のなるのか注目しているのかも知れません。日本の超低金利をテコに儲かる手法もあったのでしょう。

一部報道では、雨宮氏の可能性が40~50%で1番高く、黒田日銀総裁の継承者という言い方が妥当かどうかわからないが、雨宮さんなら円安で日本株高と。

中曽さんは山口さんと雨宮さんの中間ぐらいのスタンスと思われますが、先日、APECの諮問委議長に就任したので、次期日銀総裁の目は無くなったとみていいでしょう。

問題は、山口さんのサプライズ人事になった場合、超金融緩和政策終了により円が急伸。世界的債券利回りの上昇に繋がり株安になるのではと。

自分の名前が付いた「〇〇ショック」と後世まで伝えられる可能性を払拭できない中、最近は第6候補くらいまで挙がっているようですが、2月10日に予定される日銀正副総裁の後任人事案国会提示で誰の名前が出るのかによって短期的な相場の上下が決まる事になるでしょう。

いずれにせよ、現時点で日経225が2万7500円まで回復してくれたので、〇月前後に予想される今年の底値が昨年安値と同じ2万4000円台で止まる可能性が高まってきました。

 

引き続き、「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末より2070年までをラジオで一部披露)」に基づき昨年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、〇月前後、〇月前後に戻す場面もあるが、〇月前後にかけ下げが続き、〇月前後に底打ち反転。〇月前後にかけ上昇」

昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう。

 

今年の底値が〇月前後という私の未来予測チャートから逆算すると、〇月・〇月・〇月前後に株が下がる何かが起こる事になりますが、その候補としては、①日銀による超低金利政策の終了、②ウクライナ戦争決着、③金融グレートリセット、④中国リスク。

日銀による超低金利政策の終了については、前述した通り。

ウクライナ戦争については、遂に欧米からの戦車の投入が始まりました。温かくなってくる4月から大激戦となり、8月辺りに決着が付くのかも知れません。小型でもロシアが核を使う事はないでしょう。

私が考える第三次世界大戦は、核が廃絶されるか、あるいは核が廃絶されない場合は人類が月や火星に移住可能とならない限り、起きないと、かねてより仮説を立てています。

なぜなら、第三次世界大戦で核の打ち合いになったら、地球に住めなくなるからです。案外と核が廃絶された途端に第三次世界大戦が起きそうな気がしませんか?

いずれにせよ、あるとすれば、かねてより2040年代と予想しています。私の未来予測チャートでは、2040年代に日経225が半値になるような大暴落が起きる事になっているからです。

金融グレートリセットについては、ニクソンショック以来の、あるいはニクソンショック以上の通貨に関わる大きな金融面でのリセットが今年あるかも知れません。

中国リスクについては、来週にでも。