今週の投資戦略その1
1.今週の東京株式市場
(1)予想に反し下げ渋り。11・7に転換点<中>迎え、7日前後にかけ下げた場合は7日前後から上昇に転じると予想する。7日前後にかけ上げた場合は下落に転じる可能性が
東京株式市場は、予想に反し日経225が10月30日にかけ1万4526円へ反発した後、11月1日にかけ1万4126円へ下落したが、NY市場で10月IMS製造業景気指数が2年半ぶりの高水準となった事からFRBの量的緩和縮小が早まるとの観測が浮上した事を受け円安に向かい、シカゴ日経平均先物が1万4315円で終了。ドル/円も98.73円で終了。10月26日付レポートで「31日に開催される日銀金融政策決定会合でサプライズ的な余程の好材料が出ない限り下落が続く」と予想したが、外れたと言わざるを得ない。
今週は、11月7日に転換点<中>を迎え、11月7日前後かにかけ下げた場合は、11月7日前後から上昇に転じると予想するが、11月7日前後にかけ上げた場合は、11月7日前後から下落に転じる可能性が出てこよう。11月5日より空売り規制緩和。7日にECB理事会。8日に10月米雇用統計が発表。
6月7日に「回天の買い」を発令した後、6月8日付レポートよりお伝えしてきた中期予想「東京市場は5月23日朝方にかけ値幅的にやり過ぎの急騰から急反落となったため、7月末にかけ再上昇の後、再び下落。11月にかけ三角保ち合いを形成していく可能性が高まった」は的中した。かねてよりお伝えしてきた「2012年6月4日を大底に2013年の5月23日で1段上げが終了した東京市場の2段上げは11月前後から始まる」との予想に変更なく、中期的には年末までには2段上げが開始する事になろう。
昨年11月17日レポートよりお伝えしてきた中期予想「来年2013年中盤(6月前後)にかけ上昇が続く」及び昨年12月8日レポートよりお伝えしてきた2013年相場予測「年初1月から6月前後かけ上昇が続いた後、6月前後を2013年の高値に秋にかけ調整。11月前後から年末にかけ切り返し」に変更なし。
中長期的には引き続き2012年6月9日レポートよりお伝えしてきた通り、「2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新は日経225で2008年10月28日安値6994円、2009年3月10日安値7021円更新に相当し、大底・歴史的買い場になった」との予想に変更なく、折に触れ短期調整はあろうが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り、「2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続く」との予測に変更なし。
(2)TOPIXが2013年中盤にかけ1段上げで1225ポイント前後。2015年中盤にかけ2段上げ1783ポイント前後。2016年中盤にかけ3段上げで1900ポイント目指す想定
昨年中より2016年にかけての上昇幅について、「2003年春から2007年春にかけ約4年間にわたる上昇。2007年夏ダブルトップからの急落を予測・的中させた時と同様、今回も2016年中盤にかけTOPIXで1900ポイントを目指す過程で3段上げを描き、まずは1段上げが今年2012年6月安値から来年2013年中盤で1225ポイント前後。半年間の調整を経て、2段上げが2013年末から2015年中盤で1783ポイント前後。そして3段上げが2016年中盤にかけ1900ポイントを目指す展開とイメージしている。あくまでも日柄重視で値幅については、あてにならないと考えて頂きたい」と指摘。2020年東京オリンピック開催決定により、上値が切り上がる可能性が出てきたと言えよう。
かねてより、『2008年のリーマンショック以降、QE1、QE2実施による急激な円高という為替のマジックにより、日本株は辛酸を舐めてきたが、円高は2012年9月のQE3実施で出尽くした。安倍総理誕生により「QE4は日本がやる事になる(円紙幣を刷りまくる)」という弊社のシナリオが現実のものとなり、円安が鮮明化。今度は為替のマジックにより、米国株より日本株の方が上がり易い環境が整う。日本経済・株式市場は、2012年に消費税引き上げの方向性が決まらなければ、最悪のシナリオとして「2015年日本破綻」の可能性もあったが、2003年春からお伝えしてきた長期予測の通り最悪のシナリオは回避された。2012年6月4日のTOPIXバブル崩壊以降の安値更新が、歴史的買い場になったとの予測に変更なく、円高、デフレも終焉することになろう。後は、解散・総選挙による安倍総理誕生を待つのみ』とお伝えしてきたが、遂に昨年12月26日に安倍総理が誕生。さらに、約20年前より「長期的には少子高齢化に伴う人口減少に対する抜本的対策として移民政策に踏み切れるかどうかが永遠の課題」とお伝えしてきたが、遂に今年8月1日に政府が開いた国家戦略特区の作業部会でまとめた規制改革の中で、介護、医療、農業分野に特定しつつも、外国人労働者の受け入れ、つまり、移民政策に言及。
過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と、世界各国の人口動態(人口ピラミッド)の弊社独自分析により、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。
【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】
「神(時間・日柄・転換点)はサイコロを振らない」と付け加えておこう。
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2.今週の注目銘柄
東証JQ3766 システムズ・デザイン
(11月1日終値1048円)
(1)業績の上方修正と増し担保規制解除を好感し11月1日のPTSで一時S高!消費増税関連本命格。ビッグデータ関連側面も。上場来高値突破から青天再開向かう可能性も
消費増税関連本命格としてS高連発で10月23日にかけ1377円へ急騰。青天相場を上場来高値更新が続いた後、増し担保規制を嫌気して調整にあったが、増し担保規制解除を見越し、11月1日の1040円どころから「買い」と予想。1048円で高値引けした後、2014年3月期第2四半期業績予想の上方修正を発表。加えて増し担保規制も解除。PTSで一時S高となる1348円まで買われた後、1340円で終了。
システム・インテグレーションを主力にビッグデータソリューションも展開。会計ソフトが消費増税により受注拡大。2014年3月期最終利益が前期比2倍増の1億5700万円予想。予想EPS43.09円。四季報で2015年3月期最終利益が前期比21%増の1億9000万円予想。予想EPS51.9円。11月1日終値1048円で来期予想PER20.1倍。11月7日に中間決算発表予定。
ビッグデータ関連の側面もあり、地合い次第で上場来高値突破から青天再開に向かう可能性も。
(2)3623ビリングシステムが、S高交え10月29日にかけ一段高。上場来高値更新
3623ビリングシステムが、S高を交え10月29日にかけ2万1250円へ一段高。上場来高値を更新。
9月14日付レポートで「インターネット決済サービスを展開。QRコードによるスマホ決済事業の香港企業と提携。NTTドコモのiPhone発売が発表される中、ドコモと資本提携の携帯電話向け画像処理ソフト開発ベンチャー3653モルフォや、3854アイル、3799キーウェアなどと共に急騰。9月12日にかけ8870円へ一段高。青天相場を上場来高値更新続く。全体相場が急落さえしなければ、スマホ関連本命格として一段高に向かう」と予想。S高連発で10月3日にかけ2万800円へ急騰。6月28日安値831円から25倍高を演じた後、増し担保規制に調整。
増し担保規制解除を見越し、10月22日の1万5400円どころより「買い」と予想。増し担保規制解除を好感し23日に1万8200円へ上昇した後、全体相場の急落もあって24日に1万5370円へ反落。行って来いとなったが、25日引け後に資本・業務提携にあるMPayMeが提供するスマートフォン決済サービス「ZNAP(ズナップ)」の利用に際して、ユーザビリティの向上のため、NFC(Near Field Communication)を介したスマートフォンサービスの開発を、KDDIと共同検討を行う旨の合意書を締結したと発表。これを好感しPTSで4000円高の2万260円S高買い気配。
10月26日付レポートで「スマホ向け無料通話アプリのLINEが来夏上場方針を固め、LINE関連が軒並み急伸となる中、広義のLINE関連として上場来高値突破から青天再開に向かう」と予想。11月12日に第3四半期決算発表予定。
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東証JQ6769 ザインエレクトロニクス
(11月1日終値1810円)
(1)11月1日引け際に増し担保規制解除を見越し1790円どころから買い推奨した後、増し担保規制解除を好感しPTSを1886円で高値引け。新値更新に向かう可能性も
10月15日の1550円どころから「買い」と予想すると共に1889円へ急伸した後、18日にかけ1600円へ反落。10月19日付レポートで「ファブレス半導体の代表企業。9月25日に世界最高水準で高速起動が可能なバースト・モード対応完全デジタル型クロック・データ・リカバリ(CDR)技術を東京大学と共同開発したと発表。これを好感しS高連発で10月4日にかけ2250円へ急騰。9月24日安値582円から3.8倍高を演じた後、さすがに急反落。9日安値1425円から切り返し。再上昇本格化に向かうのは時間の問題」と予想。
増し担保規制解除を見越し、11月1日の1790円どころから「買い」と予想した後、引け後に増し担保規制が解除。PTSを1886円で高値引け。地合い次第で新値更新に向かう可能性も。11月6日に第3四半期決算発表予定。
(2)6058ベクトルが、S高交え10月28日にかけ一段高。青天相場を上場来高値更新
6058ベクトルが、10月28日にかけ4470円へ一段高。
10月24日の3800円どころから「買い」と予想すると共に3970円S高。25日に一時4165円へ上昇。10月26日付レポートで「青天相場を上場来高値更新続く。PRコンサルティング。企画立案から代行業務まで手がける。SNSなどWeb活用のネット案件が拡大。最高益更新中。2014年2月期最終利益が前期比25%増の4億6000万円予想。2015年2月期最終利益も前期比26%増の5億8000万円予想。10月30日から11月1日に6万2000株の立会外分売。来夏に上場方針を固めたLINE関連が軒並み急伸となる中、広義のLINE関連として青天相場を上場来高値更新が続く」と予想。
(2)3622ネットイヤー、3815メディア工房もS高交え10月28日にかけ上場来高値更新
10月14日付レポートで「LINE関連本命格アドウェイズの買い人気が続く中、ネットイヤーも再上昇。LINE・メタップス関連4293セプテーニHDが10月11日に一時S高で新値更新。LINE関連銘柄のネオス、メディア工房、イマジニア、LINE・メタップス関連2497ユナイテッドなども、再上昇に向かうか要注目」と指摘。
2489アドウェイズが、10月16日に2495円へ上昇した後、増し担保規制に22日にかけ1631円へ反落したが、28日にかけ2322円へ再上昇。
3622ネットイヤーが、10月17日の1880円どころで「買い」と予想すると共にS高を交え18日朝方にかけ2480円へ急伸。調整を経て28日にかけ2837円へ一段高。上場来高値更新。
3815メディア工房が、10月18日の15万4000円どころより「買い」と予想すると共S高発進。28日にかけ23万4500円へ一段高。上場来高値更新。
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東証1部6298 ワイエイシイ
(11月1日終値592円)
【今年度中に上場する世界シェア首位のジャパンディスプレイ関連大穴株。来期予想PER11倍台。PBR0.48倍。割安感もあり中期大化けに向かう可能性充分。買いと予想する】
10月29日の650円どころから「買い」と予想。675円まで買われたが、伸び悩みから3765ガンホーショックに反落。30日の615円どころより「押し目買い」と予想した後、11月1日に564円まで売られたが、582円どころより「買い」と予想。595円を回復。
半導体伸び悩むも、スマホ向け液晶関連が拡大。4K8Kテレビ向け高密度プラズマエッチング装置も伸長。2014年3月期最終利益が前期比2倍増の4億円予想。予想EPS44.8円。四季報で2015年3月期最終利益が前期比12%増の4億5000万円予想。予想EPS50.5円。BPS1221円。11月1日終値592円で来期予想PER11.7倍。PBR0.48倍。割安。
2013年度内に東証に上場する方針を固めたジャパンディスプレイ関連大穴株。ジャパンディスプレイは、日立製作所、東芝、ソニーの中小型液晶パネル事業の統合会社。スマホなどの中小型液晶パネルで世界シェアトップ。筆頭株主が政府系ファンドの産業革新機構。韓国、台湾勢を引き離すための国策企業。2000億円前後を調達し、時価総額が7000億~8000億円規模の大型上場となる見通し。
来期予想PER11.7倍、PBR0.48倍という割安感もあり、ジャパンディスプレイ関連大穴株として中期大化けに向かう可能性充分。買いと予想する。11月11日に中間決算発表予定。
まだ途中です。完成版は明日夕方までにアップします。