今週の投資戦略
1. 今週の東京株式市場
(1)NYはS&P500とNYダウが一段高。ナスダックも引け新値となったが、東京は自民党安倍派の裏金問題と植田日銀総裁の「チャレンジング」を嫌気し下放れ。日経225は8日にかけ続落。今週は反発と予想する
東京株式市場全体相場について、6月18日レポートで「今週は調整に転じると予想する。引き続き個別材料株に期待」と指摘。日経225は19日の3万3772円を高値に反落。23日にかけ3万2575円へ下落。
6月25日レポートで「今週は調整が続くと予想する。引き続き個別材料株に期待」と指摘。日経225は27日にかけ3万2306円へ下落した後、29日にかけ3万3527円へ反発。三角保ち合い形成。TOPIXは1文ながら早くも22日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値を更新。
7月2日レポートで「今週は三角保ち合い上放れとなるか、調整が続くか見極め。引き続き、個別材料株に期待」と指摘。日経225は、7月3日にかけ3万3762円へ上昇。6月19日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値に迫った後、7日にかけ3万2327円へ下落。6月27日安値を試す展開。TOPIXは、7月3日にかけ上昇。6月29日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値を再び更新した後、7日にかけ下落。
7月9日レポートで「今週は調整が続くと予想する。引き続き、個別材料株に期待」と指摘。日経225は12日にかけ3万1791円へ下落した後、反発。14日朝方にかけ3万2780円へ。
7月17日レポートで「今週は下げ渋りから来週7月27日~28日に開催される日銀金融政策決定会合の結果待ちと予想する。引き続き、個別材料株に期待」と指摘。日経225は19日にかけ3万2896円へ上昇した後、反落。21日朝方にかけ3万2080円へ。
7月23日レポートで「今週は7月25日~26日に開催される米FOMCと、27日~28日開催の日銀金融政策決定会合の結果をマーケットがどう反映するか見極め。引き続き、個別材料株に期待」と指摘。
6月18日レポートより「まだ少し先だが、株価が急落していなければ、7月末開催の日銀金融政策決定会合において、昨年12月20日にイールドカーブコントロールの長期金利上限を0.5%に引き上げた時と同じ様な利上げに近い事を実施する可能性も」と指摘してきた通り、7月27日~28日に開催された日銀金融政策決定会合において、イールドカーブコントロールの長期金利上限を1.0%程度まで容認すると決定。
これを受け、日経225は7月28日に一時3万2037円へ854円安する場面もあったが、131円安の3万2759円まで戻して終了。
今回の日銀の決定については、7月27日場中のライブ中継会員においても、「発表直前にドル円が142円以上の水準にいた場合、日銀はイールドカーブコントロールの長期金利上限を上げざるを得なくなる。なぜなら、何もしないと150円に向かう可能性が出てくる中、8月は日銀金融政策決定会合が無く、取り返しのつかない状況に陥るから」と指摘した後、日本時間28日の午前2時頃にドル円が141.31円へ上昇した時点で日本経済新聞が今回の結果とほぼ同じ内容を先に報じ、130円台へ戻させる一幕も。
かねてより、現時点における円安の許容範囲は150円手前とお伝えしてきた。
米国が利上げを開始した2022年3月直後より、「米国が利下げに転じると予想される2023年9月前後のFOMCの1つ前の日銀金融政策決定会合において1回は利上げする可能性もある」ともお伝えしていた。
7月30日レポートで「今週は三角保ち合い上放れに向かうか下放れに向かうか見極め」と指摘。
日経225は、8月1日にかけ3万3488円へ上昇。三角保ち合い上放れに向かった後、フィッチ・レーティングスによる米国債格下げを嫌気し、急反落。三角保ち合い下放れに向かったが、4日の3万1934円を安値に切り返し。三角保ち合い下限の7月12日安値を死守。
8月6日レポートで「今週は調整が続く」と予想した通り、NYはナスダックとS&P500が9日にかけ一段安となったが、144円台に進んだ円安に救われ、日経225は7日の3万1830円を安値に下げ渋り。前週に続き三角保ち合い下限の7月12日安値3万1791円を死守。
8月13日レポートで「今週は8月14日で決算発表も出揃い、三角保ち合い上放れに向かうか、下放れに向かうか、見極め。決算発表明け個別材料株に期待」と指摘。
NY安を受け、日経225は三角保ち合い下限の7月12日安値3万1791円を割り込み、8月18日にかけ3万1275円へ下落したが、TOPIXは三角保ち合い下限を死守。146円台に入った円安との綱引きで下げ渋り。
日経225が三角保ち合い下限を割ってきた8月16日よりライブ会員などで「ナスダックの日柄で計算すると丁度SQの8月18日前後からいったん反発した後、ダメ押しの下げで丁度満月の31日前後で底打ち」と予想した後、8月20日レポートで「今週は、いったん戻した後、来週にかけダメ押しの下げに向かい、ちょうど満月の8月31日前後より底打ち反転に向かう」と予想。
日経225、ナスダック共に8月18日を安値にドンピシャのタイミングで反発した後、24日を戻り高値に反落。エヌビディアの好決算発表が出尽くしになった格好。
米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長講演も出尽くしとなり、8月25日のNYは反発。日経225先物は3万1860円で終了。
8月27日レポートで「今週はダメ押しの下げから8月31日前後より底打ち反転に向かう」と予想したが、28日の上海総合指数が歪な大陰線で下げ止まった事もあってダメ押しの下げは25日の1日で終わり、9月1日にかけ日経225が3万2845円へ5連騰。
日経225が三角保ち合い下限を割ってきた8月16日よりライブ会員などで「いったん反発する」と予想した18日で底打ちした格好。TOPIXは8月1日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値も更新。
9月3日レポートで「今週は上昇が続く」と予想した通り、日経225は8連騰を交え7日朝方にかけ3万3322円へ上昇した後、さすがに反落。8日にかけ3万2512円へ続落。
昭和バブル崩壊以降の戻り高値更新が続いたTOPIXも8連騰後、9月7日朝方を1文新値に反落。
9月10日レポートで「今週は調整後、9月15日前後から再上昇に向かう」と予想した通り、日経225は14日より上放れ。16日に3万3634円へ上昇。9月7日と8月1日高値を更新し、6月19日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値3万3772円を射程圏内に捉えた。
TOPIXは、9月14日より昭和バブル崩壊以降の戻り高値更新再開。
9月17日レポートで「今週は上昇が続くか下げに転じるか見極め。9月19日~20日にFOMCを迎える中、米国債10年金利が昨年10月高値を更新」と指摘。
日経225は9月15日を戻り高値に反落。FOMCの今回金利据え置きと年内1回利上げは予想通りながら、高金利維持長期化示唆を嫌気したNY安受け、22日にかけ3万2154円へ4日続落。
昭和バブル崩壊以降の戻り高値更新が続いたTOPIXも、9月15日を高値に20日より反落。22日にかけ3日続落。S&P500は8月18日安値割れ。
ダブル底の水準にあったマザーズ、グロース、上海総合指数、香港ハンセン指数は、9月22日を急反発の大陽線。
9月24日レポートで「今週は下落が続く」と予想した通り、日経225が28日にかけ3万1674円へ、TOPIXは29日にかけ一段安。NYは27日を安値に反発。
10月1日レポートで「今週は底打ち反転に向かうか見極め」と指摘。日経225は4日の3万487円を安値に反発。6日にかけ3万1160円を回復。
NYはナスダックが9月27日安値寸前で下げ止まり、9月雇用統計を発表した10月6日に急伸。
10月9日レポートで「今週は上昇に向かう」と予想した通り、日経225が13日にかけ3万2533円へ上昇。
NYはナスダックが10月12日にかけ上昇した後、反落。
10月15日レポートで「今週は、10月4日から13日にかけての急反騰に対し短期的にいったん調整が予想されるも、20日前後より再び上昇に向かう」と予想。日経225は20日にかけ3万1093円へ下落。
10月20日のNYが続落によりナスダックが9月27日安値割れ。
10月22日レポートで「今週は週初安から切り返す」と予想。日経225は24日の3万551円を安値に切り返し急。511円幅の下髭を形成。25日に3万1466円を回復した後、26日は反落。27日は反発。10月4日安値3万487円を死守。
TOPIXは、10月24日に4日安値を割り込む場面もあったが、透かさず買いが入り、週足陽線に。
ドル円が10月27日に150.78円へ上昇。昨年10月21日高値151.94円に迫った。
10月29日レポートで「今週は週初安で始まった後、底打ち反転に向かう」と予想した通り、日経225が30日の3万538円を安値に底打ち反転。11月2日にかけ3万2087円へ3連騰。
東京休場の11月3日にNYが一段高。ナスダックは6連騰。日経225先物が3万2330円で終了。
10月31日の日銀金融政策決定会合後に151.72円へ上昇したドル円は149.333円で終了。
米国債10年金利も4.5%台に急低下。
11月5日レポートで「今週は週初高から短期的に一服も予想されるが、中長期的には上昇が続いていく」と予想。日経225は6日の3万2766円を戻り高値に一服となった後、NY高を受け10日の日経225先物が夜間で3万2930円へ一段高。ドル円が再び151円台に。
上昇一服から11月9日にナスダックが10日ぶりの反落となったNYは、10日を急反発で戻り高値更新。
11月12日レポートで「今週は上昇が続く」と予想した通り、日経225が16日にかけ3万3614円へ一段高。9月15日高値3万3634円に迫り、6月19日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値3万3772円を射程圏内に捉えた。TOPIXは11月17日にかけ上昇。
NYも11月15日にかけ上昇が続いた。S&P500は17日を10月27日安値からの戻りの引け新値。
個別材料株は、6920レーザーテックと6315TOWAの一段高が続く中、決算終えた順にAI・バイオ・半導体関連など個別材料株乱舞。11月14日で決算出揃い、S高続出の百花繚乱。
11月19日レポートで「今週は短期的にいったん調整となる場面もあろうが、上昇が続く」と予想。日経225は20日に3万3853円へ一段高。6月19日に付けた昭和バブル崩壊以降の戻り高値を更新した後、さすがに反落。22日朝方の3万3182円を安値に切り返し。
NYもナスダックが11月22日にかけ上昇が続き、7月19日に付けた戻り高値を射程圏内に捉えた。
この間、1570日経平均レバレッジが、10月4日安値17640円と30日の17630円をダブル底に11月20日にかけ21620円へ上昇。
2516東証グロース250ETFが、10月24日の481円を安値に11月21日にかけ564.2円へ上昇。
11月26日レポートで「今週も折に触れ短期調整はあろうが、上昇が続く」と予想。NYは上昇が続いたものの、東京はもみあい。S&P500とNYダウが12月1日、ナスダックも11月29日にかけ一段高。
米国債10年金利が4.1%台に低下。ドル円も146円台に。
12月3日レポートで「今週も調整となる可能性はあろうが、再上昇から一段高に向かうのは時間の問題」と予想。NYはS&P500とNYダウが一段高。ナスダックも引け新値となったが、東京は自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題と植田日銀総裁の「チャレンジング」を嫌気し下放れ。日経225は8日にかけ3万2205円へ続落となった。
ドル円は12月7日に一時141.74円へ急落。植田日銀総裁が、この日の参院財政金融委員会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな金融政策運営になる」と発言。4日に日銀が開催した多角的レビューで地方銀行からマイナス金利解除の要望があった直後だけに、マイナス金利解除観測が急浮上した。
今週は、反発と予想する。日銀によるマイナス金利解除は、2023年全体相場予測でも「底打ち反転」を予想してきた9月前後に敢行すべきだったと考えるが、岸田政権の解散総選挙予定に遠慮した感が否めない。FRBも利下げしないまま、米国債10年金利は10月19日よりピークアウト。
かねてより「日銀はFRBが利下げする直前にマイナス金利だけは解除しておくべき」と指摘し、そのタイミングを2023年全体相場予測で「底打ち反転」と予想してきた9月前後と示してきた。既に市場金利は10月下旬より低下。日銀もFRBも機会を逸した。
12月12日~13日にFOMCが開催。12日に米11月消費者物価指数。14日にECB定例理事会。
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき昨年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」。
年初より『昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測の「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう』と指摘してきたが、もはや今年9月を待たずに、かねてよりお伝えしてきた「日経225が史上最高値を更新し4万円台に乗せるのは2024年」の予測に向かう展開。
つまり「大発会を安値に上昇が続き年末にかけ史上最高値を更新から4万円台に乗せる」展開は、ライブ中継会員や2021年初めまで出演していたラジオなどで既報の2024年の未来予測チャートに酷似しつつ1年前倒しにあったが、さすがに秋は2023年の未来予測チャート通り下落。10月を安値に底打ち反転。
来年2024年全体相場予測について詳細は、来週12月17日レポートで正式に発表するが、数年前よりラジオ等でも既報の通り2024年こそ、2036年までの未来予測チャートを描いた1998年より「日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円を更新し4万円台に乗せる」と予想してきた年であり、2024年の未来予測チャートは折に触れ調整はあろうが「1月から12月末まで上昇」となっている。
ただし、これも既報の通り2022年初めより「2024年はアメリカ大統領選挙の年となるため、2023年末から2024年の早い段階で全国民が次期大統領はこの人以外にないと圧倒する候補が出てこない限り、日経225の4万円台乗せは2025年にお預けとなる可能性が高まる」とお伝えしてきた。私の「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」は、大統領が代わる米国大統領選挙の年の予想が半年から1年近く後ズレする統計があるからだ。
また、来年は遂に日本初の女性総理が誕生する可能性や、金融グレートリセット、円高も予想される。
今年6月18日レポートより以下の通り解説。
『 米国1強時代に終止符が打たれ、世界は多極化、あるいはウクライナ戦争を機に2極化に向かいつつあるとの見方は既に一般的と認識しているが、ドル基軸通貨による米国の覇権は、欧州と中国の諸事情により、当初の私の予想よりも随分と長く続くことになり、今では2段階あったと分析している。
1段目は東海岸。2段目は西海岸。そして2段目の覇権となった米西海岸の「シリコンバレー」を冠する銀行が今年破綻した事は、ドル基軸通貨による米国の覇権終焉を象徴するものになった。
一方、日本では5月18日に、アメリカ・台湾・韓国の世界的半導体メーカー幹部と岸田首相が会談し、日本への半導体投資に対し政府が支援する方針を示すなど、米国西海岸の「シリコンバレー」の次は、日本が「シリコンバレー」となる段取り。
6月6日には、半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音会長が現在、熊本に建設中の工場周辺に第2工場を検討と発言。「九州シリコンアイランド」復活が決定的となった。
軍事的な制約もあって、「日本が単独で世界の覇権を握る」とは考えにくいが、矛盾こそ発展の原動力。既に日本に世界のマネーが集中しつつあり、円安もあって株式市場はそれを先に織り込みにかかったというのが、1年前倒しの原因か。
米国の軍事力を背景に、東海岸、西海岸の次は、この日本列島を第3段目の覇権フェイズ3にすると密かに企んでいるのか。少なくとも昭和バブル再来くらいの事が日本で再び起きても何ら不思議はない。
大正バブルの時は、日清・日露戦争に勝利し、軍事力も伴っていた。 』
2020年12月のラジオにおいて
「 過去の大型バブル崩壊チャートと世界各国の人口動態を独自分析して1998年に描いた2036年までの未来予測チャートでは、2022年と2023年はいったん停滞するが、
ここ顕著となってきた人口減少を、移民政策か、AI・ロボット・量子コンピュータ・核融合発電など技術革新や、ポスト資本主義あるいは世界統一地球政府などシン・政治経済体制で相殺・克服していけば、
2024年に日経225が史上最高値を更新し4万円台乗せ。2035年前後に10万円台乗せ。
まだ描いていないが、2070年前後には日経225が100万円台に乗せる可能性もある。 」
と披露した事は、知る人ぞ知るところ。
今回のChatGPTの出現は、上記の最低条件を満たす第1歩となった。
尚、2050年頃には世界統一地球政府の量子AIによるシン・政治経済体制に移行している可能性があり、逆に2070年前後に日経225が残っているようではデジタルユートピア実現が上手くいっていないという事になるかも。
2022年初めより「2024年はアメリカ大統領選挙の年となるため、2023年末から2024年の早い段階で全国民が次期大統領はこの人以外にないと圧倒する候補が出てこない限り、日経225の4万円台乗せは2025年にお預けとなる可能性が高まる」とお伝えしてきたが、2023年1月22日レポートで「米大統領選挙に拘わらず日経225が史上最高値更新4万円台に乗せる秘策も水面下で」と指摘した通り、26日に早速、東証が2023年春にもプライム・スタンダード市場のPBR1倍割れ企業に対し改善に向けた取り組みや進捗状況の開示を要請する方針を示し、2021年初めまで出演していたラジオなどで提唱してきた「株式庁(仮名)」がやるべき事実上の株上げ対策が打ち出された。
要は、内部留保金で自社株買いや増配など株価対策に努力せよと。企業サイドはM&A・TOB資金に回したいのが本音か。
2022年10月21日にかけ151円台へ急伸したドル円については、2012年中盤の70円台の時より「円高の終焉。日本株の歴史的買い場」を唱え、「2016年にかけ125円に向かう」との予想を的中させた後、三角保ち合い上放れとなってきた2021年10月のラジオ等でも「125円を超えたら135円、135円を超えたら147円、147円を超えたら160円、160円超えちゃったら次の節目は200円台だが、現時点で200円台までいくかは分からない」と円安が進んでいくと予想した事は皆様ご存じの通り。
今回のインフレについても、10年以上前から「2016年前後に日経225が2万円台に乗せた後、2019年前後に一旦1万6000円台に急落してから4万円を目指す過程でインフレになる」と予想してきた。
勿論、株の世界に絶対は無く、外れる事もよくある。当時出演させて頂いていたラジオ等でも有名になった通り、2020年3月中盤のコロナショックの大底と、2021年9月14日のコロナバブルの天井を完全的中させた後、2021年は私の未来予測チャートより弱く、2023年は私の未来予測チャートより強過ぎ、短期的に予想が外れる事も多くなってきた。
2021年12月12日付レポートよりお伝えしてきた2022年全体相場予測は、「1月下旬にかけ上昇。2月下旬にかけ下落。3月末・4月初めにかけ上昇。5月初めにかけ下落。8月上旬にかけ上昇。10月中旬にかけ下落。12月末にかけ上昇」。
2022年2月6日付レポートより、2022年全体相場予測を「1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇」という従来通りの表現に変更。
日経225の底は3月9日。10月に年初来安値を割ってしまったナスダックの6月16日安値との中間点4月28日は、「未来予測チャート」にある「底打ち5月2日」の1営業日前。日経225とナスダックの安値が5月2日前後を真ん中に挟んで3ケ月以上ズレた原因は、その間の円急落にあると分析。
その後の戻り高値は、日経225が8月17日。ナスダックが16日。「未来予測チャート」の「戻り高値8月12日」との誤差は、日経225が3営業日。ナスダックが2営業日。
「10月16日前後から上昇に転じ」は、日経225が10月3日を安値に、NYが13日を安値に底打ち反転。円一段安もあって日経225は8営業日も前倒しとなったが、16日が日曜日で16日前後は14日か17日を指し、NYの誤差は1営業日に止まった。
10月30日レポートでお伝えした「11月4日前後から2段上げに向かう」の予想は、誤差なくピッタリ的中。
11月6日レポートの「11月17日前後から上昇一服」は、17日前後は16日・17日・18日を指し、誤差1営業日。
11月20日レポートの「11月22日前後から3段上げに向かう」は、誤差なくピッタリ的中。
「12月末にかけ上昇」は外れた。東京はTOPIXが1月4日大発会始値を上抜いた11月24日が高値に。NYは12月13日を高値に反落。
2020年12月20日付レポートよりお伝えしてきた2021年全体相場予測は、「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整。4月前後から再上昇。一段高へ。5月前後を高値に下落。6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高。10月前後をダブルトップに下落。11月前後より再上昇」。
「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整」は的中。
「4月前後から再上昇。一段高へ」は、史上最高値を更新したNYは的中したが、東京は外れた。
「5月前後を高値に下落」は的中。
「6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高」は、NYが完全的中。東京は日経225とマザーズ指数が8月に年初来安値を更新した事から外れたかに見えたが、7月27日にかけ青天相場が続いた東証2部指数は9月10日に史上最高値を再び更新。TOPIXも5月13日安値を割らずに8月陽線。9月3日より年初来高値を更新するなど、外れたとも言えない展開に。日経225も年末年始よりラジオなどでも今年の高値を付けると予想してきた転換点9月14日に年初来高値を更新。
「10月前後をダブルトップに下落」は、「ダブルトップ」は外れたが、「10月前後下落」は的中。
「11月前後より再上昇」は、NYが的中したが、東京は大納会を3万円大台引け成らず、外れた。
2019年12月15日付レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測は、「2月前後に調整もあろうが6月前後にかけ上昇継続。6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」。
当初的中したかに見えた「2月前後に調整」は、コロナショックに見舞われ、私の未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から外れたと言わざるを得ないが、3月13日と17日に個別材料株と半導体関連に全面買い指示を出し、マザーズが13日を、TOPIXが17日を安値にドンピシャのタイミングで急反騰。ナスダックが史上最高値を更新。年末年始に予想した1万ポイントの大台乗せを果たした事もあり、「6月前後にかけ上昇継続」は的中した。
「6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」も、ほぼ的中。日経225が2018年10月に付けた2012年11月以降の高値を更新。NYダウも年末年始に予想した3万ドルの大台乗せ果たした後、日経225が予想通り12月30日大納会を2万7000円台に乗せてほぼ高値引けとなった。
(2)2023年全体相場予測「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」
2012年11月14日寄付より建設株と金融株に買い指示を出し、14日の夜間取引寄付より日経225先物オプションコールを買い推奨した後、翌15日朝方より「かねてよりお伝えしてきた2012年日本株の歴史的買い場。大相場の開始」と予想。日本株に全面買い指示を発令。1905年5月27日、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を目前に秋山真之が草案した「敵艦見ゆ。皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」をもじり、代表取締役前池英樹の署名入りで「大底見ゆ。東京株式市場の興廃この一戦にあり。各員、株買いに奮励努力せよ」と宣言。
私・弊社代表取締役・前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。
【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】
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2. 今週の注目銘柄
東証G5595 QPS研究所 (12月8日終値810円)
【高市経済安全保障・宇宙政策担当大臣の記者会見を好感しPTSで上場来高値更新。小型SAR衛星で準リアルタイム地球観測。JET、南海化学に続く直近IPOの宇宙・衛星関連オンリーワン的本命格として大化けに向かう可能性秘める】
12月7日朝方の660円より買いと予想。この日S高を交え8日に905円へ急伸した後、急反落。大引け間際に780円まで売られ810円で引けた後、PTSを910円で終了。上場来高値更新。高市早苗経済安全保障担当大臣が宇宙政策担当大臣として記者会見で語った内容を好感。
九州大学発の人工衛星スタートアップ。小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・製造。準リアルタイムで地球を観測し、小型SAR衛星で取得した画像データを販売。12月6日に新規上場。
九州大学名誉教授らと三菱重工ロケット開発者の3名が、九州に宇宙産業を根差すため2005年6月に設立。英語社名はInstitute for Q-shu Pioneers of Space。
現在打ち上げられている地球観測衛星のほとんどは、カメラ(光学センサー)を使用して地球を撮影しているため、夜間や天候不良時の撮影は不可能。地球の約75%が常に夜間もしくは天候不良であるという事実に対し、これでは真の地球観測にほど遠い。24時間どんな天候でも観測できる衛星が必要。
SAR衛星は、雲などの影響を受けないマイクロ波を地表に放射し反射信号を分析して地表を画像化。夜間や悪天候時でも観測可能。既存のSAR衛星は、大きなアンテナと多量の電力を必要とするため、通常は1トンや2トン以上と大型の衛星が一般的。また、常に観測地点の上空を飛んでいる状態にするためには多数の衛星を打ち上げる必要があり、膨大なコストと労力が必要に。
同社は、軽量で、収納性が高く、宇宙で展開する大型アンテナの開発に成功。1m以下の高分解能でありながら、従来の衛星に比べ20分の1となる100kg台へ軽量化。コストも約100分の1と常識を超える世界トップレベルの100kg台高精細小型SAR衛星「QPR-SAR」を完成。
「QPR-SAR」は、夜間や天候不良時でも必要な時に必要な観測地点を観測できる。1つの軌道に9機の衛星を投入して4つの軌道で地球を取り囲み、36機の衛星でコンステレーションを構築。世界中のほぼどんな場所でも平均10分以内に撮影し、特定の地域を平均10分に1回定点観測することが可能に。
土地や建物などの静止体だけでなく、車や船舶、更には人や家畜などの移動体をデータとして蓄積し、気候・市場・経済データ等との組み合わせで将来状況を予測できるようになる。
既に、日本政府の宇宙開発利用加速化プログラム(スターダストプログラム)に参画。自然災害に強い経済社会システムを構築する国土強靭化など公益性の高い分野で観測データを提供。
同社が現在運用しているSAR衛星は3機。実証試験機である1号機「イザナギ」と2号機「イザナミ」。6月に打ち上げた商用機の6号機「アマテル-III」。3、4号機は打ち上げ失敗。5号機は2024年5月期中に打ち上げ予定。7、8号機の開発も進行中。上場で調達した資金は9~15号機製造と新工場費用に。来年4月には福岡市に新工場が完工予定。年間製造能力を現在の4機から10機に増やす。
2024年5月期最終利益は7億1300万円の赤字予想ながら、同売上高14億4700万円予想は前期比3.9倍増益で過去最高。
12月6日に新規上場。公開価格390円に対し初値860円で生まれ、710円S安売り気配で大引けした後、7日朝方の643円を上場来安値に切り返し急。860円S高買い気配で大引け。8日に905円へ急伸した後、急反落。大引け間際に780円まで売られ810円で引けた後、高市早苗経済安全保障担当大臣が宇宙政策担当大臣として記者会見で語った内容を好感し、PTSを910円で終了。
6228JET、4040南海化学に続く直近IPOの宇宙・衛星関連オンリーワン的本命格として、大化けに向かう可能性秘める。
ここ、直近IPO関連銘柄の買い人気が再燃。
本命格となった6228JETが、12月5日にかけ8350円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続き、10月16日に付けた上場来安値3240円から2.6倍高。9月25日に新規上場。
4040南海化学も、12月5日にかけ5600円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続き、6月1日と2日に付けた上場来安値2123円から2.6倍高。4月20日に新規上場。
5591AVILENが、12月4日にかけ2780円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続き、10月20日に付けた上場来安値1842円から51%高。9月27日に新規上場。
5586Laboro.AIは、11月16日にかけ1028円へ上昇。10月19日に付けた上場来安値659円から56%高。7月31日に新規上場。
6525KOKUSAI ELECTRICは、11月27日にかけ3440円へ上昇。青天相場を上場来高値更新が続き、10月25日に付けた上場来安値2108円から63%高。10月25日に新規上場。
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他の銘柄については、これまでの週末レポート参照。
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