1. 今週の東京株式市場

 

(1)短期予想に反し一段安。7月11日時点での4万2426円は上げ過ぎ、2024年全体相場予測の「8月前後に調整」が来た格好。今週は上昇に転じると予想する

 

東京株式市場全体相場について、6月30日レポートで「今週は週初高から伸び悩みつつ上昇が続く」と予想した後、7月3日13時42分のライブ中継会員で「私の未来予測チャートでは、この辺りから伸び悩みつつ、もみあいから7月5日前後にもう1回高値をトライした後、来週は12日にかけ微調整となっている」と指摘。日経225は7月5日にかけ4万1100円へ上昇。伸び悩む事なく4万円台を回復し、3月22日に付けた史上最高値を更新した。

1989年12月に付けた史上最高値をまだ更新していなかったTOPIXも、年初来高値を更新した後、遂に史上最高値を更新。ナスダックS&P500も、史上最高値更新継続。

 

7月7日レポートで「今週は調整と予想する。グロース始め個別材料株に期待」と指摘した後、9日11時22分に「日経225は史上最高値更新が続いていますが、TOPIX私の未来予測チャート通り7月5日を高値に調整。日経225も7月11日前後には一旦下げに転じる事になるでしょう。私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっています」と指摘。

日経225は7月11日にかけ4万2426円へ一段高。史上最高値更新が続いた後、12日は4万1188円へ急反落。7月5日を高値に反落していたTOPIXも史上最高値を更新した後、12日は反落。

ナスダックS&P500も、史上最高値更新が続いた後、7月11日に朝高から急反落。

米中小型株指数ラッセル2000の急伸を受け、グロース250が7月12日を逆行高。6月28日に付けた戻り高値更新。

7月12日に、遅れていたNYダウが5月20日に付けた史上最高値を更新。S&P500はザラ場で史上最高値を更新。ラッセル2000は3日続伸。

 

7月15日レポートで『今週は、調整が続いた後、7月22日前後から再び上昇に転じると予想する。12日のNYが上昇。NYダウS&P500が史上最高値を更新したため、9日にお伝えした「私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっている」を修正する。引き続き、グロース始め個別材料株に期待』と指摘。

日経225は7月19日にかけ3万9824円へ一段安。予想通りナスダックと共に調整が続いた。S&P500は16日を高値に3日続落。ラッセル2000は17日を、グロース250NYダウは18日を高値に反落。

 

7月21日レポートで「今週は7月15日レポートで既報の通り7月22日前後から再び上昇に転じる」と予想したが、日経225は26日にかけ3万7611円へ8日続落。予想に反し一段安。

ナスダックS&P500は、7月22日に反発した後、23日を戻り高値に一段安。25日を安値に26日は反発。NYダウは24日を安値に切り返し。26日を続伸。

7月25日12時18分に、「短期的にいったん反発に転じるのは時間の問題と予想されるが、短期予想が外れ、日柄計算が一からやり直しに」と。

7月26日のNY市場は上昇。日経225先物3万8200円。ドル円153.718円。

米国債10年金利4.194%。日本国債10年金利1.059%。

 

今週は、上昇に転じると予想する。

7月30日~31日に日銀金融政策決定会合とFOMC。30日にマイクロソフト、31日にメタアドバンテスト、8月1日にアップルアマゾントヨタが決算発表。2日に米7月雇用統計。

 

「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき昨年12月17日レポートよりお伝えした2024年全体相場予測は、「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」

2036年までの未来予測チャートを描いた1998年より「日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円を更新し4万円台に乗せるのは2024年」と予想してきた事は、2022年1月まで出演していたラジオ等でも既報の通り。

3月22日時点での4万1087円は、さすがにペースが早過ぎ、2024年全体相場予測「6月前後に調整」が4月に早まった格好。5月から6月もみあいを経て上放れ。2024年全体相場予測「8月前後かけ上昇」に向かい、史上最高値更新再開となった。

7月11日時点での4万2426円は上げ過ぎ、2024年全体相場予測「8月前後に調整」となった。

 

2020年12月のラジオにおいて

「 過去の大型バブル崩壊チャートと世界各国の人口動態を独自分析して1998年に描いた2036年までの未来予測チャートでは、2022年と2023年はいったん停滞するが、

ここ顕著となってきた人口減少を、移民政策か、AI・ロボット・量子コンピュータ・核融合発電など技術革新や、ポスト資本主義あるいは世界統一地球政府などシン・政治経済体制で相殺・克服していけば、

2024年に日経225が史上最高値を更新し4万円台乗せ。2035年前後に10万円台乗せ。

まだ描いていないが、2070年前後には日経225が100万円台に乗せる可能性もある。 」

と披露した事は、知る人ぞ知るところ。

2022年秋のChatGPT出現は、上記の最低条件を満たす第1歩となった。

尚、2050年頃には世界統一地球政府の量子AIによるシン・政治経済体制に移行している可能性があり、逆に2070年前後に日経225が残っているようではデジタルユートピア実現が上手くいっていないという事になろう。

 

(2)2024年全体相場予測「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」

 

「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき2022年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」

年初より『昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう』と指摘してきたが、もはや今年9月を待たずに、かねてよりお伝えしてきた日経225が史上最高値を更新し4万円台に乗せるのは2024年」の予測に向かう展開。

つまり「大発会を安値に上昇が続き年末にかけ史上最高値を更新から4万円台に乗せる」展開は、ライブ中継会員や2021年初めまで出演していたラジオなどで既報の2024年の未来予測チャートに酷似しつつ1年前倒しにあったが、さすがに秋は2023年の未来予測チャート通り下落。

日経225は10月4日を、TOPIXは24日を安値に底打ち反転。「11月前後にかけ上昇」の通り、11月20日にかけ上昇が続いた。

 

2024年4月29日にかけ160円へ一段高となったドル円については、2012年中盤の70円台の時より「円高の終焉。日本株の歴史的買い場」を唱え、「2016年にかけ125円に向かう」との予想を的中させた後、三角保ち合い上放れとなってきた2021年10月のラジオ等でも「125円を超えたら135円、135円を超えたら147円、147円を超えたら160円、160円超えちゃったら次の節目は200円台だが、現時点で200円台までいくかは分からない」と円安が進んでいくと予想した事は皆様ご存じの通り。

今回のインフレについても、10年以上前から「2016年前後に日経225が2万円台に乗せた後、2019年前後に一旦1万6000円台に急落してから4万円を目指す過程でインフレになる」と予想してきた。

 

勿論、株の世界に絶対は無く、外れる事もよくある。当時出演させて頂いていたラジオ等でも有名になった通り、2020年3月中盤のコロナショックの大底と、2021年9月14日のコロナバブルの天井を完全的中させた後、2022年は私の未来予測チャートより弱く、2023年は私の未来予測チャートより強過ぎ、短期的に予想が外れる事も多くなってきた。

 

2021年12月12日付レポートよりお伝えしてきた2022年全体相場予測は、「1月下旬にかけ上昇。2月下旬にかけ下落。3月末・4月初めにかけ上昇。5月初めにかけ下落。8月上旬にかけ上昇。10月中旬にかけ下落。12月末にかけ上昇」

2022年2月6日付レポートより、2022年全体相場予測「1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇」という従来通りの表現に変更。

日経225の底は3月9日。10月に年初来安値を割ってしまったナスダックの6月16日安値との中間点4月28日は、「未来予測チャート」にある「底打ち5月2日」の1営業日前。日経225ナスダックの安値が5月2日前後を真ん中に挟んで3ケ月以上ズレた原因は、その間の円急落にあると分析。

その後の戻り高値は、日経225が8月17日。ナスダックが16日。「未来予測チャート」「戻り高値8月12日」との誤差は、日経225が3営業日。ナスダックが2営業日。

「10月16日前後から上昇に転じ」は、日経225が10月3日を安値に、NYが13日を安値に底打ち反転。円一段安もあって日経225は8営業日も前倒しとなったが、16日が日曜日で16日前後は14日か17日を指し、NYの誤差は1営業日に止まった。

10月30日レポートでお伝えした「11月4日前後から2段上げに向かう」の予想は、誤差なくピッタリ的中。

11月6日レポートの「11月17日前後から上昇一服」は、17日前後は16日・17日・18日を指し、誤差1営業日。

11月20日レポートの「11月22日前後から3段上げに向かう」は、誤差なくピッタリ的中。

「12月末にかけ上昇」は外れた。東京はTOPIXが1月4日大発会始値を上抜いた11月24日が高値に。NYは12月13日を高値に反落。

 

2020年12月20日付レポートよりお伝えしてきた2021年全体相場予測は、「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整。4月前後から再上昇。一段高へ。5月前後を高値に下落。6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高。10月前後をダブルトップに下落。11月前後より再上昇」

「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整」は的中。

4月前後から再上昇。一段高へは、史上最高値を更新したNYは的中したが、東京は外れた。

5月前後を高値に下落は的中。

「6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高」は、NYが完全的中。東京は日経225マザーズ指数が8月に年初来安値を更新した事から外れたかに見えたが、7月27日にかけ青天相場が続いた東証2部指数は9月10日に史上最高値を再び更新。TOPIXも5月13日安値を割らずに8月陽線。9月3日より年初来高値を更新するなど、外れたとも言えない展開に。日経225も年末年始よりラジオなどでも今年の高値を付けると予想してきた転換点9月14日に年初来高値を更新。

「10月前後をダブルトップに下落」は、「ダブルトップ」は外れたが、「10月前後下落」は的中。

「11月前後より再上昇」は、NYが的中したが、東京は大納会を3万円大台引け成らず、外れた。

 

2019年12月15日付レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測は、「2月前後に調整もあろうが6月前後にかけ上昇継続。6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」

当初的中したかに見えた「2月前後に調整」は、コロナショックに見舞われ、私の未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から外れたと言わざるを得ないが、3月13日と17日に個別材料株半導体関連全面買い指示を出し、マザーズが13日を、TOPIXが17日を安値にドンピシャのタイミングで急反騰。ナスダックが史上最高値を更新。年末年始に予想した1万ポイントの大台乗せを果たした事もあり、「6月前後にかけ上昇継続」は的中した。

「6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」も、ほぼ的中。日経225が2018年10月に付けた2012年11月以降の高値を更新。NYダウも年末年始に予想した3万ドルの大台乗せ果たした後、日経225が予想通り12月30日大納会を2万7000円台に乗せてほぼ高値引けとなった。

 

2012年11月14日寄付より建設株金融株に買い指示を出し、14日の夜間取引寄付より日経225先物オプションコールを買い推奨した後、翌15日朝方より「かねてよりお伝えしてきた2012年日本株の歴史的買い場。大相場の開始」と予想。日本株に全面買い指示を発令。1905年5月27日、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を目前に秋山真之が草案した「敵艦見ゆ。皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」をもじり、代表取締役前池英樹の署名入りで「大底見ゆ。東京株式市場の興廃この一戦にあり。各員、株買いに奮励努力せよ」と宣言。

私・弊社代表取締役・前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。

 

【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。

2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。

2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】 

 

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2. 今週の注目銘柄 

 

 

 

東証G4425 Kudan (7月26日終値1809円)

 

(1)NVIDIA、NASAに続き、米国ロボット企業、台湾産業用PC企業、フィンランド天然資源研究所、ラトビア清掃ロボット企業、ハンガリー企業、日系大手自動車メーカー、大手鉄道関連企業などに採用相次ぐ「人工知覚」のオンリーワン的な自動運転・ロボット関連本命格として大化けに向かう可能性秘める

 

7月22日の1742円より人工知覚関連銘柄として買いと予想。23日に発表した同社の人工知覚技術を搭載した自律走行ロボット製品の販売決定や、24日に発表した同社技術を用いた床清掃ロボットの発売決定、25日に発表した日系大手自動車メーカーへの自動運転向け技術提供と、顧客製品化のペース加速による業績拡大見込みを好感し、25日に1925円へ逆行高。

7月26日にも大手鉄道関連企業への鉄道設備メンテナンス向け技術提供と、ビルディングオートメーション向けデジタルツイン実装加速を立て続けに発表したが、悪地合いもあって伸び悩み。

 

機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する人工知覚のアルゴリズムの研究開発とライセンス提供。

人工知覚は機械の「脳」に相当する人工知能と並び相互補完するDeepTech(深層技術)として、機械が自律的に機能できるように進化させる技術。

同社の基幹技術は、独自のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術。機械が動きながらリアルタイムでの位置認識と地図作成を行う。

2021年3月期には、当業界における同社グループの優位性を強化するため、同研究分野を世界的にリードしている独ミュンヘン工科大学発のアーティセンス社(米国カリフォルニア本社)をグループ会社化。これにより、アーティセンス社の独自技術である次世代アルゴリズム(直接法SLAM)や、人工知覚と人工知能の融合技術(GN-net)等を販売ラインナップに加え、より幅広い顧客ニーズへの対応を強化。

中長期でのロボティクス・自動運転領域の発展と社会変化を見据え、より革新性の高い人工知覚技術をアーティセンス社と共同で推進中。

 

2024年3月期最終利益は6900万円の赤字ながら、同売上高4億9000万円は前期比47.5%増で過去最高。

2025年3月期予想の経常利益と最終利益は非開示ながら、同売上高7億円予想は前期比42.6%増で連続過去最高。

 

7月26日に、ハンガリーに拠点を置くビルディングオートメーションのシステムインテグレーターであるIntherm Kftと連携し、ビルディングオートメーション向けデジタルツイン実装を加速させていくと発表。

同社独自の人工知覚技術と、Inthermの20年以上にわたるビルディングオートメーションに関する専門知識とマーケット経験を組み合わせ、欧州の建物・施設管理を変革することを目指す。

今後は、ドイツ公共施設のデジタルツイン案件など、ビルディングオートメーション向けのデジタルツイン生成の需要拡大を踏まえ、両者の協業を一層戦略的に深化させていく。

同社独自の人工知覚技術で生成したデジタルツインを、Inthermがビルディングオートメーション向けにシステム実装することで、3次元デジタル情報を活用した点検やメンテナンスなどのO&M業務(オペレーション&メンテナンス)の効率化や、設備改修時の設計コストや資産管理コストの削減など、建物・設備管理に関わる幅広い業務のDX推進と付加価値創造を後押ししていく。

 

7月26日に、大手鉄道関連企業に対し、鉄道設備メンテナンス用の高精度な3Dスキャン技術を提供したと発表。

鉄道設備の検査品質不足は、不具合や事故に直結し、甚大な損害を引き起こし得るものであり、目視による抜け漏れの回避や、路線運行中時間中の検査実施など、検査品質の向上のためのデジタルソリューションの導入は不可欠となっている。

同社は、これまでも技術評価・ソリューション開発を支援してきた顧客に対し、独自の人工知覚技術を鉄道向けにアップデートし、鉄道路線を高効率で高精度に3Dスキャン可能な技術として提供してきた。これにより、実際の路線環境においても、より実用的なソリューション開発が可能となり、商用用途でのソリューション導入に向けて大きく前進する見込み。

同社は、グローバルで大手鉄道関連会社との協業を拡大しており(今回の技術提供を含めて複数地域への技術提供を継続)、鉄道業界のイノベーションを下支えしていく。

 

7月25日に、日系大手自動車メーカーに対し、新たに完全自動運転自動車の開発向けの自己位置推定技術の提供を完了したと発表。

自己位置推定は完全自動運転の実現に必須となる要素であり、カメラとLiDAR情報から高い安定性と精度で位置情報を出力するSLAMアルゴリズムと、それらの位置情報とGNSS(一般的にはGPSと呼ばれる測位システム)・IMU(慣性計測装置)・オドメトリ(車輪動作)などの多数の位置関連情報を統合し、安定性を最大に高めるセンサ統合技術が求められる。

今回の技術提供においては、同社独自の人工知覚技術であるKudan SLAMを自動運転向けのアルゴリズムとセンサ統合にパッケージし、従来困難となっていたGPS信号が不安定な場所や環境変化が大きい場所での自己位置推定をより安定化させることを実現する。

完全自動運転自動車の開発および自動運転モビリティサービスの実現に向け、同社はグローバルで大手自動車メーカーと協業を拡大しており(今回の技術提供を含めて合計3案件への技術提供を継続)、自動運転社会の到来に向け、自動車業界のイノベーションを下支えしていく。

 

7月25日に、独自の人工知覚技術の採用による顧客製品化が加速し、前期・前々期実績を大きく上回ることが確実となったと発表。

同社は、人工知覚の深層技術に特化したソフトウェアライセンス事業を展開しており、顧客製品化のマイルストーン(顧客による同社技術の採用と製品販売計画が決定すること)が各案件における進捗の重要な指標となっている。

これまで、次世代のロボティクス(自動運転を含む)とデジタルツインを開発する顧客を支援してきた。前々期(23年3月期)を皮切りに顧客製品化が開始。前々期(23年3月期)4件、前期(24年3月期)4件と顧客製品化を達成。

これに対し今期(25年3月期)は、これまで蓄積してきた開発案件の着実な進捗が寄与し、既に前期・前々期を上回る5件の顧客製品化を達成。今後の継続的な顧客製品化により通期では過去実績を大きく上回る見込み。

 

7月24日に、ラトビアの首都リガに本社を置き革新的なアプローチで産業用清掃ロボットソリューションを展開しているSIA SQR(スクワッド・ロボティクス社)が、同社の先進的な3D Lidar SLAMアルゴリズム「KdLidar」を高精度測位の中核エンジンとして搭載した自律型床清掃ロボットを発売すると発表。

人が操作するロボットからAIが操作する自律型ロボットへの移行により、巨大な清掃業界に革命を起こすというビジョンのもと、スクワッド・ロボティクス社は、清掃機械メーカーおよび清掃サービス会社の双方に合わせた自律型床清掃ロボットと関連サービスを提供。Stolzenbergやその他の欧州の大手メーカーと既に提携。スクワッド・ロボティクス社のロボットは欧州全域で利用可能となっている。

 

7月23日に、様々な産業向けに自律走行ロボットを提供する米国のロボット企業が、同社の人工知覚技術(KudanSLAM)を搭載した自律走行ロボット製品の販売を決定したと発表。

このロボット企業は、グローバル大手。シンガポールに本社を置く総合エンジニアリング企業の傘下。自律走行する自動搬送ロボットの開発・販売企業として、医療現場や産業向け、接客向けの様々なサービス向けに製品を展開。

自律走行ロボットの需要が世界的に高まる中、病院や商業施設、産業施設など、人々とロボットが混在して行き交うことが多く、かつ広範囲な移動が必要とされる環境では、空間認識能力やトラッキング能力の障害により、完全な自律走行は作業効率の面で大きな課題となっている。

このロボット企業の新製品は、同社技術により従来よりも幅広い環境において、安定して正確に空間を認識した自律走行が可能となり、次世代の自律走行ロボットとして実用性とその普及環境を大きく拡大させると見込まれる。

 

7月4日に、フィンランド農林省の傘下の研究機関であるフィンランド天然資源研究所(LUKE)に独自の人工知覚技術を提供し、森林管理と林業自動化に向けたデジタルツインソリューションの開発を支援していると発表。

7月2日に、同社の戦略的パートナーであり、台湾に本社を置き、産業用PC事業を中心にグローバルで組み込み技術ソリューションを展開するVecowが、同社の人工知覚技術を組み込んだ製品Vecow’s   Turnkey SLAM Kitの販売を決定したと発表。

 

6月3日に、NVIDIAの自律走行ロボット(AMR)開発のためのIsaac ROS 2向けソフトウェアパッケージであるNVIDIA Isaac Perceptorへ同社のVisual SLAM技術が統合されたと発表。

5月27日に、NASAが開発する月面探査向けソリューションとなるKinematic Navigation and Cartography Knapsackや次世代月面探査車両(月面ローバー)に協力し、開発を技術支援すると発表。

NVIDIANASAに続き、米国ロボット企業、台湾産業用PC企業、フィンランド天然資源研究所、ラトビア産業用清掃ロボット企業、ハンガリー企業、日系大手自動車メーカー、大手鉄道関連企業などに採用相次ぐ「人工知覚」のオンリーワン的な自動運転・ロボット関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。

8月14日に、第1四半期決算発表予定。

 

(2)メタプラネット買い推奨値から4倍高超。サンバイオ再びS高

 

4592サンバイオが、7月26日を1041円S高買い気配で大引け。25日引け後に発表した主要開発品「SB623」を用いた慢性期脳梗塞細胞治療の米国特許許可通知発出・成立を好感。

6月21日の698円S安売り気配でバイオ関連銘柄として買い推奨。24日の687円を安値に急反騰。

6月24日11時に、「アクーゴ脳内移植用注」に関する一部報道について続報を発表。19日に条件・期限付きで製造販売承認が了承されたが、改めてデータを提出せねばならないため当面は出荷できない「アクーゴ」の出荷及び販売が可能となる時期として、改めて2026年1月期第1四半期(2025年2月~4月)を想定と記載。これを好感し、4日連続S高交え6月28日にかけ1489円へ再騰。

 

3350メタプラネットが、7月24日にかけ300円へ一段高。5月23日買い推奨値69円から4.3倍高に。

5月23日の69円より買い推奨。「ホテル経営から事業再建中。赤字続き継続の前提に疑義注記ながら、ビットコイン戦略からユービーエス・エイ・ジー(銀行)の大量保有が明らかとなり急騰後、急反落。継続の前提に疑義注記も、有利子負債1億3000万円」と解説。

 

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東証G4572 カルナバイオサイエンス (7月26日418円)

 

【再動意。ギリアドと住友ファーマからのマイルストーン総額合計が最大で約736億円のバイオ関連本命格として大化けに向かう可能性秘める】

 

髙山緑星の売買指示ライブ中継会員で昨年4月13日の543円より赤字続き継続の前提に重要事象ながら、バイオ関連銘柄として買いと予想。6月7日にかけ922円へ一段高。16日を917円で引け新値。下値切り上げ型三角保ち合い上放れのチャート形成に。

昨年6月15日レポートより以下の通り解説。

『 赤字続き、継続企業の前提に重要事象ながら、キナーゼ阻害剤の臨床試験を実施。

ギリアド・サイエンシズに導出済みの癌免疫療法向け化合物GS-9911のマイルストーン総額が約585億円。

フレッシュ・トラックス・セラピューティクスに導出済みの免疫・炎症疾患向け化合物FRTX-10のマイルストーン総額が約335億円。

住友ファーマと共同研究の精神神経疾患向け化合物のマイルストーン総額が約106億円。

5月24日に、次世代モビリティーシフトアッセイ機器として、ScieⅩ社の BioPhase8800 を使用したプロファイリングシステムの開発に成功したと発表。

2013年1月安値228円から3月にかけ2500円へ約3カ月で11倍高

2015年2月安値650円から7月にかけ6030円へ約6カ月で9.3倍高演じた事は記憶に新しい。

キャンバスセルシードに続くバイオ関連本命格として、今回も大化けに向かう可能性秘める。

4575キャンバスは、2月17日にかけ2975円へ急騰。昨年6月安値181円から16.4倍高を演じた事は記憶に新しい。

7776セルシードも、3月24日にかけ984円へ急騰。昨年12月安値129円から7.6倍高に。 』

 

6月20日にかけ960円へ一段高。年初来高値を更新した後、悪地合いもあって急反落。

7月2日レポートで『6月30日にかけ701円へ一段安ながら、ギリアド始め導出先等からのマイルスーン総額合計が約1026億円。引き続き、「16倍高示現の4575キャンバス7倍高演じた7776セルシードに続くバイオ関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める」の予想に変更なし』と指摘。

海外で先に報じられていたギリアド・サイエンシズとの共同出願特許に係る米国における特許査定を好感し、7月7日を910円S高買い気配で大引け。6月20日高値を射程圏内に捉える。

7月9日レポートで以下の通り解説。

『 日本時間では7月7日引け後に、同社が創出した新規脂質キナーゼDGKα阻害剤のプログラムに関連して、導出先であるギリアド・サイエンシズ・インクと共同出願した特許について、米国特許商標庁より特許査定を受けたと発表。

同社は、2019年6月に、ギリアド社と、同社が創製した新規がん免疫療法の低分子阻害薬およびその創薬プログラムの開発・商業化にかかる全世界における独占的な権利を供与する契約を締結。契約締結時に一時金として約21億円を受領したほか、開発状況や上市などの進捗に応じて追加的に最大で450百万ドル(約585億円、1ドル130円で換算)のマイルストーン・ペイメントを受け取ることになり、さらに、本プログラムにより開発された医薬品の上市後の売上高に応じたロイヤリティを受け取る。

ギリアド社は、2021年12月に本創薬プログラムを次の開発ステージに進めることを決定し、同社はライセンス契約に基づいた最初のマイルストーン・ペイメントを受領。ギリアド社は2022年4月に開催した「Gilead Sciences Oncology Deep Dive」の中で、同プログラムから創出したGS-9911に関して重要な新規プログラムであると紹介。

6月28日には、同社が血液がんを対象疾患として開発を進めている次世代型BTK阻害剤AS-1763に関し進展があったと発表。現在、フェーズ1b試験(米国)の投与開始に向けて準備を進めており、治験実施施設として、4施設との契約を完了。更なる治験の加速を目的として、既に複数の治験実施施設との交渉も進めており、最終的に12施設まで増やす計画。

AS-1763は、同社が創製したブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton’s tyrosine kinase, BTK)を標的とする非共有結合型BTK阻害剤。イブルチニブに不応もしくは不耐の血液がんにも有効な治療薬として開発を進めている。2021年にAS-1763の健康成人男女を対象とした単回投与用量漸増フェーズ1試験をオランダで実施。全ての用量で安全性、忍容性、良好な薬物動態および薬力学プロファイルを確認した。

また、米国におけるフェーズ1b試験を計画し、2022年に米国FDAから新薬臨床試験開始届の承認を得た。その後、臨床試験実施施設の選定、契約等の準備を進め、4施設において患者様をエントリーする準備が整い、より幅広い地域で患者様をエントリーすることが可能となった。現在、エントリー可能な候補患者の選定作業を行っており、今後、患者様への投与が開始され次第、発表する。

ギリアド始め導出先等からのマイルストーン総額合計が約1026億円のバイオ関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。

2013年1月安値228円から3月にかけ2500円へ約3カ月で11倍高

2015年2月安値650円から7月にかけ6030円へ約6カ月で9.3倍高演じた事は記憶に新しい。 』

 

7月10日にかけ1060円へ急伸。6月20日に付けた年初来高値を更新した後、急反落。12日の790円を安値に切り返し。決算発表明け8月9日にかけ1025円へ再上昇。

カップウイズハンドル形成から下放れ。

9月20日に、免疫・炎症疾患向け化合物FRTX-10の導出先であるフレッシュ・トラックス・セラピューティクスが株主総会の決議を条件とする清算・解散計画を承認したことを発表。FRTX-10のライセンス契約について協議する予定。

10月16日8時30分に、同社が創出した新規脂質キナーゼDGKα阻害剤のプログラムに関連して、導出先であるギリアド・サイエンシズは、同プログラムから見出されたGS-9911の固形癌患者を対象としたフェーズ1試験の情報を、Clinical Trials.gov に登録したと発表。

これを好感し、S高交え10月17日に837円へ急伸。11月27日にかけ876円へ上昇した後、12月14日に発表したギリアドからのマイルストーン・ペインメント500万ドル受領の金額が期待外れでS安交え急落。今年5月30日の376円を安値に反転。

 

今年6月3日の390円どころよりバイオ関連銘柄として買いと予想。

6月9日レポートより以下の通り解説。

『 5月31日に、第三者割当による新株式発行に係る払込完了を発表。発行新株式数90万株。発行価額402.3円。調達資金の額3億3857万円。割当先Athos Asia Event Driven Master Fund

バイオ関連銘柄として6月3日の395円どころより5日と2段構えで買いと予想。

引き続き赤字続き、継続企業の前提に重要事象ながら、ギリアド・サイエンシズに導出済みの癌免疫療法向け化合物GS-9911のマイルストーン総額が約630億円。住友ファーマと共同研究の精神神経疾患向け化合物のマイルストーン総額が約106億円。

6月13日から16日にスペイン・マドリードにおいて開催される欧州血液学会(European Hematology Association 2024 Hybrid Congress)において、同社が臨床試験を実施中の次世代型BTK阻害剤AS-1763のフェーズ1b試験における安全性・有効性に関する初期データに関する発表が行われる。

AS-1763は、同社が創製したブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton’s tyrosine kinase, BTK)を標的とする高選択的な非共有結合型BTK阻害剤であり、共有結合型BTK阻害剤を含む少なくとも2ライン以上の全身療法に不応もしくは不耐の慢性リンパ性白血病(CLL)・小リンパ球性リンパ腫(SLL)およびB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-cell NHL)の患者を対象としたフェーズ1b試験を米国で実施中。

本発表は、テキサス大学MDアンダーソンがんセンター白血病科教授Nitin Jain医師を筆頭著者とし、全治験実施施設の治験責任医師が共著者となって行われる。

ギリアド住友ファーマからのマイルストーン総額合計が最大で約736億円のバイオ関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。 』

 

6月17日に、次世代型BTK阻害剤の「AS-1763」の成熟B細胞腫瘍を対象としたフェーズ1b試験における有望な初期データを欧州血液学会で発表したと発表。今年中に用量拡大パートを開始する計画。

これを好感し、6月18日に一時430円へ急伸したが、20日にかけ369円へ急反落。

7月7日レポートで「行って来いの展開ながら、ギリアド住友ファーマからのマイルストーン総額合計が最大で約736億円のバイオ関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める」と指摘。

7月25日にかけ439円へ再上昇。

ギリアド住友ファーマからのマイルストーン総額合計が最大で約736億円のバイオ関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。8月7日に、第2四半期決算発表予定。

 

この間、NYでイーライリリーが7月15日にかけ966.10ドルへ一段高。青天相場を上場来高値更新が続く中、

バイオ関連の指標銘柄4587ペプチドリームが、7月18日にかけ2929円へ一段高。昨年10月27日安値1039円から2.8倍高

4894クオリプスが、6月14日にかけ9020円へ急騰。5月24日安値2895円から3.1倍高。昨年6月の上場来安値1287円から7倍高

4592サンバイオが、6月28日にかけ1489円へ急騰。6月12日安値487円から3.06倍高。4月5日に付けた上場来安値380円から3.9倍高

7776セルシードが、7月18日にかけ1160円へ急騰。6月24日安値223円から5.2倍高

190Aコーディアセラピューティクスは、7月26日にかけ835円へ一段高。青天相場を上場来高値更新が続き、6月21日に付けた上場来安値142円から5.9倍高に。

 

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