今週の投資戦略
1. 今週の東京株式市場
(1)リバウンド一服予想に反し4日続伸。早くも3万8000円台回復。現時点で月足の下髭が6900円幅に。S&P500とナスダック7連騰。今週は流石に急反騰一服と予想する。個別材料株に期待
東京株式市場全体相場について、6月30日レポートで「今週は週初高から伸び悩みつつ上昇が続く」と予想した後、7月3日13時42分のライブ中継会員で「私の未来予測チャートでは、この辺りから伸び悩みつつ、もみあいから7月5日前後にもう1回高値をトライした後、来週は12日にかけ微調整となっている」と指摘。日経225は7月5日にかけ4万1100円へ上昇。伸び悩む事なく4万円台を回復し、3月22日に付けた史上最高値を更新した。
1989年12月に付けた史上最高値をまだ更新していなかったTOPIXも、年初来高値を更新した後、遂に史上最高値を更新。ナスダックとS&P500も、史上最高値更新継続。
7月7日レポートで「今週は調整と予想する。グロース始め個別材料株に期待」と指摘した後、9日11時22分に「日経225は史上最高値更新が続いていますが、TOPIXは私の未来予測チャート通り7月5日を高値に調整。日経225も7月11日前後には一旦下げに転じる事になるでしょう。私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっています」と指摘。
日経225は7月11日にかけ4万2426円へ一段高。史上最高値更新が続いた後、12日は4万1188円へ急反落。7月5日を高値に反落していたTOPIXも史上最高値を更新した後、12日は反落。
ナスダックとS&P500も、史上最高値更新が続いた後、7月11日に朝高から急反落。
米中小型株指数ラッセル2000の急伸を受け、グロース250が7月12日を逆行高。6月28日に付けた戻り高値更新。
7月12日に、遅れていたNYダウが5月20日に付けた史上最高値を更新。S&P500はザラ場で史上最高値を更新。ラッセル2000は3日続伸。
7月15日レポートで『今週は、調整が続いた後、7月22日前後から再び上昇に転じると予想する。12日のNYが上昇。NYダウとS&P500が史上最高値を更新したため、9日にお伝えした「私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっている」を修正する。引き続き、グロース始め個別材料株に期待』と指摘。
日経225は7月19日にかけ3万9824円へ一段安。予想通りナスダックと共に調整が続いた。S&P500は16日を高値に3日続落。ラッセル2000は17日を、グロース250とNYダウは18日を高値に反落。
7月21日レポートで「今週は7月15日レポートで既報の通り7月22日前後から再び上昇に転じる」と予想したが、日経225は26日にかけ3万7611円へ8日続落。予想に反し一段安。
ナスダックとS&P500は、7月22日に反発した後、23日を戻り高値に一段安。25日を安値に26日は反発。NYダウは24日を安値に切り返し。26日を続伸。
7月25日12時18分に、「短期的にいったん反発に転じるのは時間の問題と予想されるが、短期予想が外れ、日柄計算が一からやり直しに」と。
日経225は、7月28日レポートで「今週は上昇に転じる」と予想した通り31日にかけ3万9188円へ急伸した後、急反落。146円台への円急伸もあって8月2日を3万5880円で安値引け。予想に反し4月19日安値をも割れる急落に見舞われた。日経225先物は夜間で3万4350円へ一段安。3万4800円で終了。
NYも8月1日朝方を戻り高値に急反落。2日を大幅続落となったが、円急伸で下げに拍車が掛かった東京に比べ下げ渋った。
7月11日高値から8月2日の下げ率は、ナスダックの11%に対し、日経225先物は19%に。
因みに、2020年コロナショック時の下落率は、1月17日高値から3月19日安値で32%。
8月4日レポートで「今週は週初安から底打ち反転に向かう」と予想した通り、日経225が4700円安に見舞われた5日の3万1156円を安値に6日を3400円幅の急反発。7日にかけ3万5849円を回復。週足で3869円幅の長い下髭を形成した。
8月12日レポートで「今週はリバウンド一服」と予想したが、日経225は16日にかけ3万8143円へ4日続伸。予想に反し戻り高値更新が続き早くも3万8000円台を回復。現時点で月足の下髭が6900円幅に。
8月16日のNYは続伸。ナスダックとS&P500が7連騰。
日経225先物3万7640円。ドル円147.579円。
今週は、流石に急反騰一服と予想する。個別材料株に期待。
8月16日から東洋占星術の八専開始。8月22日~24日にジャクソンホール会議。
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき昨年12月17日レポートよりお伝えした2024年全体相場予測は、「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」。
2036年までの未来予測チャートを描いた1998年より「日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円を更新し4万円台に乗せるのは2024年」と予想してきた事は、2022年1月まで出演していたラジオ等でも既報の通り。
3月22日時点での4万1087円は、さすがにペースが早過ぎ、2024年全体相場予測の「6月前後に調整」が4月に早まった格好。5月から6月もみあいを経て上放れ。2024年全体相場予測の「8月前後かけ上昇」に向かい、史上最高値更新再開となった。
7月11日時点での4万2426円は上げ過ぎ、2024年全体相場予測の「8月前後に調整」となった。
8月4日レポートで以下の通り解説。
『 ここにきて短期予想が外れてきた。中期的には2024年全体相場予測の「8月前後に調整」が的中した格好だが、7月11日時点での4万2426円も上げ過ぎなら、8月2日時点での3万4350円も下げ過ぎ。
今週も一段安が続くようなら、以前にお伝えした事もある「私の未来予測は大統領が代わる米国大統領選挙の年に外れる」のジンクスに陥る可能性が高まると言わざるを得ない。トランプ氏とハリス氏の勝敗にかかわらず、バイデン大統領が撤退を表明した時点で既に大統領が代わる事は確定している。
既報の通り、私の「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」は、大統領が代わる米国大統領選挙の年に半年から1年近く後ズレする統計がある。かねてよりお伝えしてきた「2024年の日経225史上最高値更新・4万円台乗せ」は何とか実現したが、8月2日の大幅続落は私の未来予測チャートと大きくかけ離れつつある。』
2020年12月のラジオにおいて
「 過去の大型バブル崩壊チャートと世界各国の人口動態を独自分析して1998年に描いた2036年までの未来予測チャートでは、2022年と2023年はいったん停滞するが、
ここ顕著となってきた人口減少を、移民政策か、AI・ロボット・量子コンピュータ・核融合発電など技術革新や、ポスト資本主義あるいは世界統一地球政府などシン・政治経済体制で相殺・克服していけば、
2024年に日経225が史上最高値を更新し4万円台乗せ。2035年前後に10万円台乗せ。
まだ描いていないが、2070年前後には日経225が100万円台に乗せる可能性もある。 」
と披露した事は、知る人ぞ知るところ。
2022年秋のChatGPT出現は、上記の最低条件を満たす第1歩となった。
尚、2050年頃には世界統一地球政府の量子AIによるシン・政治経済体制に移行している可能性があり、逆に2070年前後に日経225が残っているようではデジタルユートピア実現が上手くいっていないという事になろう。
(2)2024年全体相場予測「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき2022年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」。
年初より『昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測の「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう』と指摘してきたが、もはや今年9月を待たずに、かねてよりお伝えしてきた「日経225が史上最高値を更新し4万円台に乗せるのは2024年」の予測に向かう展開。
つまり「大発会を安値に上昇が続き年末にかけ史上最高値を更新から4万円台に乗せる」展開は、ライブ中継会員や2021年初めまで出演していたラジオなどで既報の2024年の未来予測チャートに酷似しつつ1年前倒しにあったが、さすがに秋は2023年の未来予測チャート通り下落。
日経225は10月4日を、TOPIXは24日を安値に底打ち反転。「11月前後にかけ上昇」の通り、11月20日にかけ上昇が続いた。
2024年4月29日にかけ160円へ一段高となったドル円については、2012年中盤の70円台の時より「円高の終焉。日本株の歴史的買い場」を唱え、「2016年にかけ125円に向かう」との予想を的中させた後、三角保ち合い上放れとなってきた2021年10月のラジオ等でも「125円を超えたら135円、135円を超えたら147円、147円を超えたら160円、160円超えちゃったら次の節目は200円台だが、現時点で200円台までいくかは分からない」と円安が進んでいくと予想した事は皆様ご存じの通り。
今回のインフレについても、10年以上前から「2016年前後に日経225が2万円台に乗せた後、2019年前後に一旦1万6000円台に急落してから4万円を目指す過程でインフレになる」と予想してきた。
勿論、株の世界に絶対は無く、外れる事もよくある。当時出演させて頂いていたラジオ等でも有名になった通り、2020年3月中盤のコロナショックの大底と、2021年9月14日のコロナバブルの天井を完全的中させた後、2022年は私の未来予測チャートより弱く、2023年は私の未来予測チャートより強過ぎ、短期的に予想が外れる事も多くなってきた。
2021年12月12日付レポートよりお伝えしてきた2022年全体相場予測は、「1月下旬にかけ上昇。2月下旬にかけ下落。3月末・4月初めにかけ上昇。5月初めにかけ下落。8月上旬にかけ上昇。10月中旬にかけ下落。12月末にかけ上昇」。
2022年2月6日付レポートより、2022年全体相場予測を「1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇」という従来通りの表現に変更。
日経225の底は3月9日。10月に年初来安値を割ってしまったナスダックの6月16日安値との中間点4月28日は、「未来予測チャート」にある「底打ち5月2日」の1営業日前。日経225とナスダックの安値が5月2日前後を真ん中に挟んで3ケ月以上ズレた原因は、その間の円急落にあると分析。
その後の戻り高値は、日経225が8月17日。ナスダックが16日。「未来予測チャート」の「戻り高値8月12日」との誤差は、日経225が3営業日。ナスダックが2営業日。
「10月16日前後から上昇に転じ」は、日経225が10月3日を安値に、NYが13日を安値に底打ち反転。円一段安もあって日経225は8営業日も前倒しとなったが、16日が日曜日で16日前後は14日か17日を指し、NYの誤差は1営業日に止まった。
10月30日レポートでお伝えした「11月4日前後から2段上げに向かう」の予想は、誤差なくピッタリ的中。
11月6日レポートの「11月17日前後から上昇一服」は、17日前後は16日・17日・18日を指し、誤差1営業日。
11月20日レポートの「11月22日前後から3段上げに向かう」は、誤差なくピッタリ的中。
「12月末にかけ上昇」は外れた。東京はTOPIXが1月4日大発会始値を上抜いた11月24日が高値に。NYは12月13日を高値に反落。
2020年12月20日付レポートよりお伝えしてきた2021年全体相場予測は、「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整。4月前後から再上昇。一段高へ。5月前後を高値に下落。6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高。10月前後をダブルトップに下落。11月前後より再上昇」。
「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整」は的中。
「4月前後から再上昇。一段高へ」は、史上最高値を更新したNYは的中したが、東京は外れた。
「5月前後を高値に下落」は的中。
「6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高」は、NYが完全的中。東京は日経225とマザーズ指数が8月に年初来安値を更新した事から外れたかに見えたが、7月27日にかけ青天相場が続いた東証2部指数は9月10日に史上最高値を再び更新。TOPIXも5月13日安値を割らずに8月陽線。9月3日より年初来高値を更新するなど、外れたとも言えない展開に。日経225も年末年始よりラジオなどでも今年の高値を付けると予想してきた転換点9月14日に年初来高値を更新。
「10月前後をダブルトップに下落」は、「ダブルトップ」は外れたが、「10月前後下落」は的中。
「11月前後より再上昇」は、NYが的中したが、東京は大納会を3万円大台引け成らず、外れた。
2019年12月15日付レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測は、「2月前後に調整もあろうが6月前後にかけ上昇継続。6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」。
当初的中したかに見えた「2月前後に調整」は、コロナショックに見舞われ、私の未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から外れたと言わざるを得ないが、3月13日と17日に個別材料株と半導体関連に全面買い指示を出し、マザーズが13日を、TOPIXが17日を安値にドンピシャのタイミングで急反騰。ナスダックが史上最高値を更新。年末年始に予想した1万ポイントの大台乗せを果たした事もあり、「6月前後にかけ上昇継続」は的中した。
「6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」も、ほぼ的中。日経225が2018年10月に付けた2012年11月以降の高値を更新。NYダウも年末年始に予想した3万ドルの大台乗せ果たした後、日経225が予想通り12月30日大納会を2万7000円台に乗せてほぼ高値引けとなった。
2012年11月14日寄付より建設株と金融株に買い指示を出し、14日の夜間取引寄付より日経225先物オプションコールを買い推奨した後、翌15日朝方より「かねてよりお伝えしてきた2012年日本株の歴史的買い場。大相場の開始」と予想。日本株に全面買い指示を発令。1905年5月27日、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を目前に秋山真之が草案した「敵艦見ゆ。皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」をもじり、代表取締役前池英樹の署名入りで「大底見ゆ。東京株式市場の興廃この一戦にあり。各員、株買いに奮励努力せよ」と宣言。
私・弊社代表取締役・前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。
【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】
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2. 今週の注目銘柄
東証G7794 イーディーピー (8月16日終値930円)
【オンリーワン的ダイヤモンド半導体関連本命格の黒転銘柄として大化けに向かう可能性秘める。2022年7月から23年2月にかけ4倍高演じた事は記憶に新しい】
8月2日の914円、日経平均4700円安の煽り受け733円まで売られた5日、6日寄り付き737円でも買いと予想。16日にかけ932円を回復。
単結晶ダイヤモンドとその関連素材を製造・販売・開発するオンリーワン的企業。大型サイズのダイヤモンドを安価で大量生産可能に。2022年6月27日に新規上場。
半導体向けパワーデバイス、センサー等の新デバイスを製作、プロセス用ウエハ提供を計画。
同社の単結晶は、高い熱伝導率から高周波デバイス、パワーデバイス等の温度対策用ヒートシンク、高密度電磁波透過窓等の光学部品の市場を創生。
また、光やX線の透過特性を活かし、放射光施設、光学計測機器などに使用する窓材やセンサーも。
2025年3月期より連結決算へ移行。売上高が前期比3.1倍増の23億6200万円予想。経常利益は2億6300万円の黒字転換予想。最終利益も1億8000万円の黒字転換予想。予想EPS13.7円。
8月16日終値930円で、今期予想PER67.9倍。時価総額122億円。
会社四季報夏号が、2026年3月期売上高28億円、経常利益4億6000万円黒字転換、最終利益3億4000万円黒字転換予想。予想EPS25.9円。来期予想PER35.9倍に低下。
「ダイヤモンド半導体」とは、従来のシリコン、シリコンカーバイド、窒化ガリウム半導体と比べ、放熱性、耐電圧性、耐放射線性に優れ、宇宙空間でも安定に動作できる「究極の半導体」と呼ばれている。
理論的にはシリコンの5万倍の電力を制御する能力があると言われ、EV、空飛ぶクルマ、人工衛星、量子コンピュータなど大きな電力を制御する必要のある用途が期待される。
太陽光発電の送電におけるエネルギーロスも、ダイヤモンド半導体なら効率的に電力を制御できる。
2022年7月4日安値1500円から2023年2月8日にかけ6050円へ4倍高演じた事は記憶に新しい。
オンリーワン的ダイヤモンド半導体関連本命格の黒転銘柄として、今回も大化けに向かう可能性秘める。
本レポートのご利用については、必ず巻末の免責条項をお読みください。
東証G4425 Kudan (8月16日終値1696円)
【NVIDIA、NASAに続き、米国ロボット企業、台湾企業、フィンランド天然資源研究所、ラトビア清掃ロボット企業、ハンガリー企業、日系大手自動車メーカー、大手鉄道関連企業などに採用相次ぐ「人工知覚」のオンリーワン的な自動運転・ロボット関連本命格として大化けに向かう可能性秘める】
8月2日の1665円、日経平均4700円安の煽り受け1300円まで売られた5日、6日寄り付き1450円でも買いと予想。15日にかけ1763円を回復。
機械(コンピュータやロボット)の「眼」に相当する人工知覚のアルゴリズムの研究開発とライセンス提供。
人工知覚は機械の「脳」に相当する人工知能と並び相互補完するDeepTech(深層技術)として、機械が自律的に機能できるように進化させる技術。
同社の基幹技術は、独自のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術。機械が動きながらリアルタイムでの位置認識と地図作成を行う。
2021年3月期には、当業界における同社グループの優位性を強化するため、同研究分野を世界的にリードしている独ミュンヘン工科大学発のアーティセンス社(米国カリフォルニア本社)をグループ会社化。これにより、アーティセンス社の独自技術である次世代アルゴリズム(直接法SLAM)や、人工知覚と人工知能の融合技術(GN-net)等を販売ラインナップに加え、より幅広い顧客ニーズへの対応を強化。
中長期でのロボティクス・自動運転領域の発展と社会変化を見据え、より革新性の高い人工知覚技術をアーティセンス社と共同で推進中。
2024年3月期最終利益は6900万円の赤字ながら、同売上高4億9000万円は前期比47.5%増で過去最高。
2025年3月期営業利益4億3000万円赤字予想。経常利益と最終利益は非開示ながら、同売上高7億円予想は前期比42.6%増で連続過去最高。
8月2日に、AI駆動型ソリューションを専門とするMacroInsight Innovation Ltd.と連携のもと、台湾政府が支援する次世代スマート造船所プロジェクトを受注し、製品提供を行うと発表。
MacroInsightは、カスタムAIモデル開発、UIデザイン、アプリケーション開発、およびAI統合など、AI駆動のソリューション開発を専門に、データおよび画像分析サービスを提供。医療、製造業、重工業及び農業の領域を対象に、AI、ビッグデータ、IoT技術を活用し、自動化と効率の向上、データドリブンな意思決定、及び新しいビジネスの創出に注力。
両社は連携して台湾政府が資金支援するスマート造船所プロジェクトを受注し、同社は当プロジェクトに対して独自の人工知覚技術(KudanSLAM)、及びソフトウェアとハードウェアをパッケージしたスマートセンシングシステムを提供。
近代的な船舶はより複雑で効率的な設計を必要としており、造船プロセスにおいて、多くの部品の製造、管理および組み立て作業には、より効果的な管理方法が求められる。しかし、従来の造船所は設備の更新が遅れ、技術ギャップが大きく、かつ労働力が不足しているため、生産の品質と効率の面で課題に直面。
当プロジェクトでは両社の技術アセットを活用することにより、製造及び組み立て過程におけるデジタルツインとスマート管理手法を導入し、人工知能(AI)と人工知覚(AP)技術を利用して次世代の自動化システムを構築することで、問題解決を目指す。
7月31日に、協業先であるXGRIDS LIMITEDとのデジタルツイン向け共同案件が伸長し、今期より共同事業と製品関連売上が拡大すると発表。
同社は6月25日にXGRIDSと提携開始して以来、共同事業の立ち上げを実施し、6D Real Viewを実装したデジタルツイン製品のテスト販売の1ヶ月で既に2000万円売上獲得が進捗すると共に、大手建設・不動産・インフラ企業など幅広い顧客層と見込み案件の拡大が進んでいるため、当該案件による売上は今期1億円超を見込んでいる。
6D Real Viewerは、様々な業界における空間情報DXにとって革新的な技術であり、実写的でリアリティが高い表示が可能な3次元空間デジタルツインの生成を可能とする。従来のデジタルツインでは実現し得なかった空間情報の表現により、ユーザーはあたかも現実の環境にいるかのように空間内を自由に移動して情報を取得できるようになる。
7月31日に、3次元空間デジタルツインにおける物体の自動検出が可能な技術であるセマンティック・デジタルツイン技術を開発し、公共インフラ向けに提供を行っていくと発表。
これまで、3次元空間デジタルツインを活用したアセット管理やメンテナンスにおいては、3次元データ内に含まれる物体の自動検出が、一般的な2次元データにおける物体認識に比べて大きく精度と効率性が劣後しているが故に、3次元データ活用の主たるハードルとなっていた。
同社は独自の人工知覚技術を活用して最新のAIモデルと組み合わせることによって、3次元データ内の物体の自動検出に求められる3次元学習データの不足という従来の根本課題を解決し、これまで実用性が不十分となっていた3次元空間データの意味合い付けや物体認識を実現。
セマンティック・デジタルツイン技術は、都市・インフラ・建築土木・製造業などの様々な環境でのアセット管理やメンテナンス業務のデジタル化にとって革新的なブレークスルーとなる。特に公共インフラ向けには先行的に需要の立ち上がりが見込まれ、協議中の政府系案件を含めて今期から市場への提供を開始していく予定。
7月29日に、デジタルツイン用に提供してきた製品向けパッケージであるMMDK(モバイルマッピング開発キット)を一部改良して建設DX向けに技術アップデートを行い、大手建設会社をはじめとする建設業界への提供を開始したと発表。
製品向けパッケージは、顧客による同社技術の実用化を加速するため、同社独自の人工知覚アルゴリズム(Kudan SLAM)とセンサー・プロセッサー等のハードウェアを開発者向けにパッケージ化し、ソリューション開発を技術的にサポートする。これまで、デジタルツイン向けの製品向けパッケージは、手持ち型・バックパック型・車載型と、様々な環境やオペレーションに合わせて、複数のスタイルでパッケージングを行い提供を拡大してきた。
建設業界のDXソリューションの開発に向け、建設業界特有の現場環境の多様さを考慮し、複数のスタイルのパッケージ間の互換性を大幅に高め、統一の技術基盤で手持ち機器から車載機器、そしてドローン搭載機器までが一貫したデジタルツインを生成できるように改良を行い、提供を開始。この改良は、同社が多様なアプリケーション横断で技術を開発してきたことによる独自技術の汎用性と柔軟性によって実現されている。
既に、当製品向けパッケージは、大手建設会社から実際に受注が伸長して提供が進んでおり、建設業界のDXソリューション普及に向け、業界のイノベーションを下支えしていく。
7月26日に、ハンガリーに拠点を置くビルディングオートメーションのシステムインテグレーターであるIntherm Kftと連携し、ビルディングオートメーション向けデジタルツイン実装を加速させていくと発表。
同社独自の人工知覚技術と、Inthermの20年以上にわたるビルディングオートメーションに関する専門知識とマーケット経験を組み合わせ、欧州の建物・施設管理を変革することを目指す。
今後は、ドイツ公共施設のデジタルツイン案件など、ビルディングオートメーション向けのデジタルツイン生成の需要拡大を踏まえ、両者の協業を一層戦略的に深化させていく。
同社独自の人工知覚技術で生成したデジタルツインを、Inthermがビルディングオートメーション向けにシステム実装することで、3次元デジタル情報を活用した点検やメンテナンスなどのO&M業務(オペレーション&メンテナンス)の効率化や、設備改修時の設計コストや資産管理コストの削減など、建物・設備管理に関わる幅広い業務のDX推進と付加価値創造を後押ししていく。
7月26日に、大手鉄道関連企業に対し、鉄道設備メンテナンス用の高精度な3Dスキャン技術を提供したと発表。
鉄道設備の検査品質不足は、不具合や事故に直結し、甚大な損害を引き起こし得るものであり、目視による抜け漏れの回避や、路線運行中時間中の検査実施など、検査品質の向上のためのデジタルソリューションの導入は不可欠となっている。
同社は、これまでも技術評価・ソリューション開発を支援してきた顧客に対し、独自の人工知覚技術を鉄道向けにアップデートし、鉄道路線を高効率で高精度に3Dスキャン可能な技術として提供してきた。これにより、実際の路線環境においても、より実用的なソリューション開発が可能となり、商用用途でのソリューション導入に向けて大きく前進する見込み。
同社は、グローバルで大手鉄道関連会社との協業を拡大しており(今回の技術提供を含めて複数地域への技術提供を継続)、鉄道業界のイノベーションを下支えしていく。
7月25日に、日系大手自動車メーカーに対し、新たに完全自動運転自動車の開発向けの自己位置推定技術の提供を完了したと発表。
自己位置推定は完全自動運転の実現に必須となる要素であり、カメラとLiDAR情報から高い安定性と精度で位置情報を出力するSLAMアルゴリズムと、それらの位置情報とGNSS(一般的にはGPSと呼ばれる測位システム)・IMU(慣性計測装置)・オドメトリ(車輪動作)などの多数の位置関連情報を統合し、安定性を最大に高めるセンサ統合技術が求められる。
今回の技術提供においては、同社独自の人工知覚技術であるKudan SLAMを自動運転向けのアルゴリズムとセンサ統合にパッケージし、従来困難となっていたGPS信号が不安定な場所や環境変化が大きい場所での自己位置推定をより安定化させることを実現する。
完全自動運転自動車の開発および自動運転モビリティサービスの実現に向け、同社はグローバルで大手自動車メーカーと協業を拡大しており(今回の技術提供を含めて合計3案件への技術提供を継続)、自動運転社会の到来に向け、自動車業界のイノベーションを下支えしていく。
7月25日に、独自の人工知覚技術の採用による顧客製品化が加速し、前期・前々期実績を大きく上回ることが確実となったと発表。
同社は、人工知覚の深層技術に特化したソフトウェアライセンス事業を展開しており、顧客製品化のマイルストーン(顧客による同社技術の採用と製品販売計画が決定すること)が各案件における進捗の重要な指標となっている。
これまで、次世代のロボティクス(自動運転を含む)とデジタルツインを開発する顧客を支援してきた。前々期(23年3月期)を皮切りに顧客製品化が開始。前々期(23年3月期)4件、前期(24年3月期)4件と顧客製品化を達成。
これに対し今期(25年3月期)は、これまで蓄積してきた開発案件の着実な進捗が寄与し、既に前期・前々期を上回る5件の顧客製品化を達成。今後の継続的な顧客製品化により通期では過去実績を大きく上回る見込み。
7月24日に、ラトビアの首都リガに本社を置き革新的なアプローチで産業用清掃ロボットソリューションを展開しているSIA SQR(スクワッド・ロボティクス社)が、同社の先進的な3D Lidar SLAMアルゴリズム「KdLidar」を高精度測位の中核エンジンとして搭載した自律型床清掃ロボットを発売すると発表。
人が操作するロボットからAIが操作する自律型ロボットへの移行により、巨大な清掃業界に革命を起こすというビジョンのもと、スクワッド・ロボティクス社は、清掃機械メーカーおよび清掃サービス会社の双方に合わせた自律型床清掃ロボットと関連サービスを提供。Stolzenbergやその他の欧州の大手メーカーと既に提携。スクワッド・ロボティクス社のロボットは欧州全域で利用可能となっている。
7月23日に、様々な産業向けに自律走行ロボットを提供する米国のロボット企業が、同社の人工知覚技術(KudanSLAM)を搭載した自律走行ロボット製品の販売を決定したと発表。
このロボット企業は、グローバル大手。シンガポールに本社を置く総合エンジニアリング企業の傘下。自律走行する自動搬送ロボットの開発・販売企業として、医療現場や産業向け、接客向けの様々なサービス向けに製品を展開。
自律走行ロボットの需要が世界的に高まる中、病院や商業施設、産業施設など、人々とロボットが混在して行き交うことが多く、かつ広範囲な移動が必要とされる環境では、空間認識能力やトラッキング能力の障害により、完全な自律走行は作業効率の面で大きな課題となっている。
このロボット企業の新製品は、同社技術により従来よりも幅広い環境において、安定して正確に空間を認識した自律走行が可能となり、次世代の自律走行ロボットとして実用性とその普及環境を大きく拡大させると見込まれる。
7月4日に、フィンランド農林省の傘下の研究機関であるフィンランド天然資源研究所(LUKE)に独自の人工知覚技術を提供し、森林管理と林業自動化に向けたデジタルツインソリューションの開発を支援していると発表。
7月2日に、同社の戦略的パートナーであり、台湾に本社を置き、産業用PC事業を中心にグローバルで組み込み技術ソリューションを展開するVecowが、同社の人工知覚技術を組み込んだ製品Vecow’s Turnkey SLAM Kitの販売を決定したと発表。
6月3日に、NVIDIAの自律走行ロボット(AMR)開発のためのIsaac ROS 2向けソフトウェアパッケージであるNVIDIA Isaac Perceptorへ同社のVisual SLAM技術が統合されたと発表。
5月27日に、NASAが開発する月面探査向けソリューションとなるKinematic Navigation and Cartography Knapsackや次世代月面探査車両(月面ローバー)に協力し、開発を技術支援すると発表。
NVIDIA、NASAに続き、米国ロボット企業、台湾企業、フィンランド天然資源研究所、ラトビア産業用清掃ロボット企業、ハンガリー企業、日系大手自動車メーカー、大手鉄道関連企業などに採用相次ぐ「人工知覚」のオンリーワン的な自動運転・ロボット関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。
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