今週の投資戦略
1. 今週の東京株式市場
(1)日経225は9月9日を、TOPIXは11日を安値に下げ渋り。ナスダックとS&P500は13日にかけ5日続伸。今週は9月19日前後から底打ち反転に向かうと予想する
東京株式市場全体相場について、6月30日レポートで「今週は週初高から伸び悩みつつ上昇が続く」と予想した後、7月3日13時42分のライブ中継会員で「私の未来予測チャートでは、この辺りから伸び悩みつつ、もみあいから7月5日前後にもう1回高値をトライした後、来週は12日にかけ微調整となっている」と指摘。日経225は7月5日にかけ4万1100円へ上昇。伸び悩む事なく4万円台を回復し、3月22日に付けた史上最高値を更新した。
1989年12月に付けた史上最高値をまだ更新していなかったTOPIXも、年初来高値を更新した後、遂に史上最高値を更新。ナスダックとS&P500も、史上最高値更新継続。
7月7日レポートで「今週は調整と予想する。グロース始め個別材料株に期待」と指摘した後、9日11時22分に「日経225は史上最高値更新が続いていますが、TOPIXは私の未来予測チャート通り7月5日を高値に調整。日経225も7月11日前後には一旦下げに転じる事になるでしょう。私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっています」と指摘。
日経225は7月11日にかけ4万2426円へ一段高。史上最高値更新が続いた後、12日は4万1188円へ急反落。7月5日を高値に反落していたTOPIXも史上最高値を更新した後、12日は反落。
ナスダックとS&P500も、史上最高値更新が続いた後、7月11日に朝高から急反落。
米中小型株指数ラッセル2000の急伸を受け、グロース250が7月12日を逆行高。6月28日に付けた戻り高値更新。
7月12日に、遅れていたNYダウが5月20日に付けた史上最高値を更新。S&P500はザラ場で史上最高値を更新。ラッセル2000は3日続伸。
7月15日レポートで『今週は、調整が続いた後、7月22日前後から再び上昇に転じると予想する。12日のNYが上昇。NYダウとS&P500が史上最高値を更新したため、9日にお伝えした「私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっている」を修正する。引き続き、グロース始め個別材料株に期待』と指摘。
日経225は7月19日にかけ3万9824円へ一段安。予想通りナスダックと共に調整が続いた。S&P500は16日を高値に3日続落。ラッセル2000は17日を、グロース250とNYダウは18日を高値に反落。
7月21日レポートで「今週は7月15日レポートで既報の通り7月22日前後から再び上昇に転じる」と予想したが、日経225は26日にかけ3万7611円へ8日続落。予想に反し一段安。
ナスダックとS&P500は、7月22日に反発した後、23日を戻り高値に一段安。25日を安値に26日は反発。NYダウは24日を安値に切り返し。26日を続伸。
7月25日12時18分に、「短期的にいったん反発に転じるのは時間の問題と予想されるが、短期予想が外れ、日柄計算が一からやり直しに」と。
日経225は、7月28日レポートで「今週は上昇に転じる」と予想した通り31日にかけ3万9188円へ急伸した後、急反落。146円台への円急伸もあって8月2日を3万5880円で安値引け。予想に反し4月19日安値をも割れる急落に見舞われた。日経225先物は夜間で3万4350円へ一段安。3万4800円で終了。
NYも8月1日朝方を戻り高値に急反落。2日を大幅続落となったが、円急伸で下げに拍車が掛かった東京に比べ下げ渋った。
7月11日高値から8月2日の下げ率は、ナスダックの11%に対し、日経225先物は19%に。
因みに、2020年コロナショック時の下落率は、1月17日高値から3月19日安値で32%。
8月4日レポートで「今週は週初安から底打ち反転に向かう」と予想した通り、日経225が4700円安に見舞われた5日の3万1156円を安値に6日を3400円幅の急反発。7日にかけ3万5849円を回復。週足で3869円幅の長い下髭を形成した。
8月2日・5日・6日と3営業日にわたり1570日経平均レバレッジを始め個別材料株を18銘柄程度買い推奨。
8月12日レポートで「今週はリバウンド一服」と予想したが、日経225は16日にかけ3万8143円へ4日続伸。予想に反し戻り高値更新が続き早くも3万8000円台を回復。現時点で月足の下髭が6900円幅に。
NYはナスダックとS&P500が8月16日にかけ7連騰。
8月18日レポートで「今週は流石に急反騰一服と予想する。個別材料株に期待」と指摘。日経225は急反騰一服ながら23日にかけ3万8424円へ一段高。伸び悩みつつも戻り高値更新が続いた。現時点で月足の下髭が7200円幅に。
8月25日レポートで「今週はもみあいと予想する。個別材料株に期待」と指摘。日経225は23日の3万8424円を戻り高値にもみあった後、30日に3万8669円へ一段高。戻り高値を更新。8月の月足下髭が7491円幅を記録。グロース250は27日にかけ一段高。戻り高値更新が続き7月18日高値を射程圏内に捉えた後、流石に一服。ドイツとインドが史上最高値更新。ダウ平均が史上最高値更新。
9月1日レポートで「今週はもみあい上放れに向かう」と予想。日経225は2日に3万9080円へ上昇したが、4日の急落から6日にかけ3万6235円へ一段安。2日を戻り高値に予想に反する急反落となった。6日のNYが8月雇用統計を嫌気し大幅安。
9月8日レポートで「今週は調整が続くと予想する。8月5日のような暴落に見舞われた場合は底打ちが早まる可能性も」と指摘。日経225は9日の3万5247円を、TOPIXは11日を安値に下げ渋り。NYはナスダックとS&P500が13日にかけ5日続伸。
9月13日のNYは続伸。日経225先物3万6170円。ドル円140.764円。
今週は、9月19日前後から底打ち反転に向かうと予想する。
9月17日~18日にFOMC。19日~20日に日銀金融政策決定会合。
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき昨年12月17日レポートよりお伝えした2024年全体相場予測は、「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」。
2036年までの未来予測チャートを描いた1998年より「日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円を更新し4万円台に乗せるのは2024年」と予想してきた事は、2022年1月まで出演していたラジオ等でも既報の通り。
3月22日時点での4万1087円は、さすがにペースが早過ぎ、2024年全体相場予測の「6月前後に調整」が4月に早まった格好。5月から6月もみあいを経て上放れ。2024年全体相場予測の「8月前後かけ上昇」に向かい、史上最高値更新再開となった。
7月11日時点での4万2426円は上げ過ぎ、2024年全体相場予測の「8月前後に調整」となった。
短期的には8月5日にかけ予想に反する暴落に見舞われたが、4日レポートで「今週は週初安から底打ち反転に向かう」と予想した通り5日を底値に急反騰。
8月2日・5日・6日と3営業日にわたり1570日経平均レバレッジを始め個別材料株を18銘柄程度買い推奨。
2020年12月のラジオにおいて
「 過去の大型バブル崩壊チャートと世界各国の人口動態を独自分析して1998年に描いた2036年までの未来予測チャートでは、2022年と2023年はいったん停滞するが、
ここ顕著となってきた人口減少を、移民政策か、AI・ロボット・量子コンピュータ・核融合発電など技術革新や、ポスト資本主義あるいは世界統一地球政府などシン・政治経済体制で相殺・克服していけば、
2024年に日経225が史上最高値を更新し4万円台乗せ。2035年前後に10万円台乗せ。
まだ描いていないが、2070年前後には日経225が100万円台に乗せる可能性もある。 」
と披露した事は、知る人ぞ知るところ。
2022年秋のChatGPT出現は、上記の最低条件を満たす第1歩となった。
尚、2050年頃には世界統一地球政府の量子AIによるシン・政治経済体制に移行している可能性があり、逆に2070年前後に日経225が残っているようではデジタルユートピア実現が上手くいっていないという事になろう。
(2)2024年全体相場予測「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき2022年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」。
年初より『昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測の「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう』と指摘してきたが、もはや今年9月を待たずに、かねてよりお伝えしてきた「日経225が史上最高値を更新し4万円台に乗せるのは2024年」の予測に向かう展開。
つまり「大発会を安値に上昇が続き年末にかけ史上最高値を更新から4万円台に乗せる」展開は、ライブ中継会員や2021年初めまで出演していたラジオなどで既報の2024年の未来予測チャートに酷似しつつ1年前倒しにあったが、さすがに秋は2023年の未来予測チャート通り下落。
日経225は10月4日を、TOPIXは24日を安値に底打ち反転。「11月前後にかけ上昇」の通り、11月20日にかけ上昇が続いた。
2024年4月29日にかけ160円へ一段高となったドル円については、2012年中盤の70円台の時より「円高の終焉。日本株の歴史的買い場」を唱え、「2016年にかけ125円に向かう」との予想を的中させた後、三角保ち合い上放れとなってきた2021年10月のラジオ等でも「125円を超えたら135円、135円を超えたら147円、147円を超えたら160円、160円超えちゃったら次の節目は200円台だが、現時点で200円台までいくかは分からない」と円安が進んでいくと予想した事は皆様ご存じの通り。
今回のインフレについても、10年以上前から「2016年前後に日経225が2万円台に乗せた後、2019年前後に一旦1万6000円台に急落してから4万円を目指す過程でインフレになる」と予想してきた。
勿論、株の世界に絶対は無く、外れる事もよくある。当時出演させて頂いていたラジオ等でも有名になった通り、2020年3月中盤のコロナショックの大底と、2021年9月14日のコロナバブルの天井を完全的中させた後、2022年は私の未来予測チャートより弱く、2023年は私の未来予測チャートより強過ぎ、短期的に予想が外れる事も多くなってきた。
2021年12月12日付レポートよりお伝えしてきた2022年全体相場予測は、「1月下旬にかけ上昇。2月下旬にかけ下落。3月末・4月初めにかけ上昇。5月初めにかけ下落。8月上旬にかけ上昇。10月中旬にかけ下落。12月末にかけ上昇」。
2022年2月6日付レポートより、2022年全体相場予測を「1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇」という従来通りの表現に変更。
日経225の底は3月9日。10月に年初来安値を割ってしまったナスダックの6月16日安値との中間点4月28日は、「未来予測チャート」にある「底打ち5月2日」の1営業日前。日経225とナスダックの安値が5月2日前後を真ん中に挟んで3ケ月以上ズレた原因は、その間の円急落にあると分析。
その後の戻り高値は、日経225が8月17日。ナスダックが16日。「未来予測チャート」の「戻り高値8月12日」との誤差は、日経225が3営業日。ナスダックが2営業日。
「10月16日前後から上昇に転じ」は、日経225が10月3日を安値に、NYが13日を安値に底打ち反転。円一段安もあって日経225は8営業日も前倒しとなったが、16日が日曜日で16日前後は14日か17日を指し、NYの誤差は1営業日に止まった。
10月30日レポートでお伝えした「11月4日前後から2段上げに向かう」の予想は、誤差なくピッタリ的中。
11月6日レポートの「11月17日前後から上昇一服」は、17日前後は16日・17日・18日を指し、誤差1営業日。
11月20日レポートの「11月22日前後から3段上げに向かう」は、誤差なくピッタリ的中。
「12月末にかけ上昇」は外れた。東京はTOPIXが1月4日大発会始値を上抜いた11月24日が高値に。NYは12月13日を高値に反落。
2020年12月20日付レポートよりお伝えしてきた2021年全体相場予測は、「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整。4月前後から再上昇。一段高へ。5月前後を高値に下落。6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高。10月前後をダブルトップに下落。11月前後より再上昇」。
「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整」は的中。
「4月前後から再上昇。一段高へ」は、史上最高値を更新したNYは的中したが、東京は外れた。
「5月前後を高値に下落」は的中。
「6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高」は、NYが完全的中。東京は日経225とマザーズ指数が8月に年初来安値を更新した事から外れたかに見えたが、7月27日にかけ青天相場が続いた東証2部指数は9月10日に史上最高値を再び更新。TOPIXも5月13日安値を割らずに8月陽線。9月3日より年初来高値を更新するなど、外れたとも言えない展開に。日経225も年末年始よりラジオなどでも今年の高値を付けると予想してきた転換点9月14日に年初来高値を更新。
「10月前後をダブルトップに下落」は、「ダブルトップ」は外れたが、「10月前後下落」は的中。
「11月前後より再上昇」は、NYが的中したが、東京は大納会を3万円大台引け成らず、外れた。
2019年12月15日付レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測は、「2月前後に調整もあろうが6月前後にかけ上昇継続。6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」。
当初的中したかに見えた「2月前後に調整」は、コロナショックに見舞われ、私の未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から外れたと言わざるを得ないが、3月13日と17日に個別材料株と半導体関連に全面買い指示を出し、マザーズが13日を、TOPIXが17日を安値にドンピシャのタイミングで急反騰。ナスダックが史上最高値を更新。年末年始に予想した1万ポイントの大台乗せを果たした事もあり、「6月前後にかけ上昇継続」は的中した。
「6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」も、ほぼ的中。日経225が2018年10月に付けた2012年11月以降の高値を更新。NYダウも年末年始に予想した3万ドルの大台乗せ果たした後、日経225が予想通り12月30日大納会を2万7000円台に乗せてほぼ高値引けとなった。
2012年11月14日寄付より建設株と金融株に買い指示を出し、14日の夜間取引寄付より日経225先物オプションコールを買い推奨した後、翌15日朝方より「かねてよりお伝えしてきた2012年日本株の歴史的買い場。大相場の開始」と予想。日本株に全面買い指示を発令。1905年5月27日、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を目前に秋山真之が草案した「敵艦見ゆ。皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」をもじり、代表取締役前池英樹の署名入りで「大底見ゆ。東京株式市場の興廃この一戦にあり。各員、株買いに奮励努力せよ」と宣言。
私・弊社代表取締役・前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。
【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】
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2. 今週の注目銘柄
東証S4499 Speee (9月13日終値1891円)
【2022年時点で約28000兆円に達するクロスボーダー送金の基盤構築に向けた共同プロジェクトを開始。ステーブルコイン関連本命格として大化けに向かう可能性秘める】
ステーブルコイン関連銘柄として5月15日の1525円より買いと予想。31日朝方の1285円を安値に切り返し急。6月3日にかけ1768円へ急伸した後、調整から全体相場暴落の煽り受け急落に見舞われたが、8月5日の886円を底値に急反騰。9月10日にかけ2076円へ。
デジタル化が進んでこなかった市場においてデジタル化を通じて生活者(消費者)と事業者を最適な形でマッチングするレガシー産業DX事業を柱に、DXコンサルティング事業、金融DX事業を展開。
金融DX事業に属する「Data Platform事業」でステーブルコインの早期実用化を目指し、子会社のDatachainがProgmatに出資。Datachainは「Progmat Coin(プログマコイン)」を技術面で支援。
2024年内の発行を目指して三菱UFJ信託銀行が進める国産ステーブルコインは、この「Progmat Coin」基盤を活用。
2024年9月期最終利益が2億円の黒字転換予想。予想EPS18.91円。
9月13日終値1891円で、今期予想PER100倍。時価総額202億円。
9月13日発売の会社四季報秋号が、2025年9月期最終利益4億5000万円予想。予想EPS42.2円。来期予想PER44.8倍。
9月5日に、子会社のDatachainとProgmat, Inc.は、ステーブルコイン(SC)のクロスボーダー送金基盤構築に向けた共同プロジェクト「Project Pax」を開始したと発表。
クロスボーダー送金市場は、2022年時点で182兆ドル(約28000兆円)に達している。一方で、クロスボーダー送金は、G20でも「送金コスト」「着金スピード」「アクセス」「透明性」の4項目において抜本的な改善が求められているなど、課題解決に注目が集まっている。同市場において、Progmat と Datachain は、ステーブルコインを活用することで、高速かつ安価で24時間365日稼働可能なクロスボーダー送金の実現を目指す。
Project Pax のクロスボーダー送金基盤では、AML/CFT、規制対応、オペレーション構築に加えて、企業によるウォレット利用のハードルなどの観点から、Swift の既存 API フレームワークを用いて銀行経由によるステーブルコイン送金を実現。
速やかにプロトタイプを用いて開始予定の実証実験には、国内外の主要金融機関の関与が既に決定。より多くの国・金融機関へと連携を拡大(順次関係金融機関名を公表)しながら、2025年の商用化を目指す。
5月31日に、DatachainとProgmatはProgmatが開発を主導するステーブルコイン(SC)発行管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いて発行される SC の提供及び AUM(運用資産残高)の最大化に向け協業すると発表。商用化に向けたスマートコントラクト開発完了およびテストネットにおける移転取引成功。
2024年5月現在、全世界のステーブルコイン市場規模は、1600億ドル(約25兆円)を超える規模。ブロックチェーン上のサービスにおける利用だけでなく、リテール決済や法人間決済における利便性向上といった様々なユースケースも検討が進行中。
現時点では、米国Circle社が発行する USDC や、香港Tether社の発行する USDT がその多くを占め、Tether社の2024年第1四半期純利益は45億ドル(約7000億円)に及ぶ。
一方、既存の SC において、規制対応や価格の不安定さなどの課題が多く、規制に準拠し、国際的に信頼の高い金融機関が発行する、安心・安全なSCが求められている。日本国内では、2023年6月に施行された改正資金決済法の中で SC が定義され、同法案に準拠したSCの発行に向けた準備が進められている。
Progmat社は信託銀行等の SC発行体と連携し、SC の発行管理基盤「Progmat Coin」の開発を主導。SC を取り扱う仲介者が必要なライセンス登録を完了次第、同基盤を用いた SC の発行・流通が可能になる予定。各 SC は、JPY、USD、EUR 等の主要法定通貨での発行が可能で、グローバル市場を見据えた展開を想定している。
ステーブルコイン関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。
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東証S6769 ザインエレクトロニクス(9月13日終値1383円)
【日経225暴落の煽り受け急落となった8月2日・5日・6日に買い推奨。光通信線路の消費電力を60%削減し光DSP処理で生じる遅延をゼロにする世界初のVCSEL対応光半導体チップセットを実現したと発表。光半導体・AI・GPU・データセンター関連本命格として大化けに向かう可能性秘める】
8月2日の1315円、日経225暴落4700円安の煽り受け997円S安となった5日、920円まで売られた6日に買いと予想。9月11日にかけ1696円へ再上昇。
高速インターフェースと画像処理技術の分野で世界をリードする LSI 事業、AI・IoT ソリューションを提供する AIOT 事業、AI 用 GPU 搭載機等サーバー提供事業の3本柱。
2024年12月期最終利益が7億4400万円黒字転換予想。予想EPS69.58円。
9月13日終値1383円で、今期予想PER19.88倍。時価総額171億円。
9月13日発売の会社四季報秋号が、2025年12月期最終利益8億円予想。予想EPS74.9円。来期予想PER18.46倍。
9月10日に、データサーバのデータ伝送の次世代通信規格 PCI Express 6.0 に対応した超高速 PAM4 64Gbps 通信用光半導体チップセットを実現したと発表。
本チップセットは、消費電力の大きい光通信用 DSP を不要とする世界初の VCSEL 対応光半導体。本チップセットを適用する光通信線路の消費電力を60%削減し、光 DSP 処理で生じる遅延をゼロ (光通信線路として90%削減) とする効果が期待される。
本開発成果は、9月23日~25日にドイツのフランクフルトで開催されるヨーロッパ最大の光通信技術展 ECOC2024 に出展。デモンストレーションを行い、今後の営業活動につなげる予定。
8月6日に、STマイクロエレクトロニクスの 60GHz RF ミリ波技術を搭載した高速非接触接続ソリューションを顧客に提供するため、STマイクロエレクトロニクスのパートナー・プログラムに参加し、機械的ストレスのかかる産業用電子システムからケーブルを取り除くことにより、顧客の製品設計や製造工程の効率化を実現すると発表。
7月22日に、産業現場の IoT 実装を加速するため、契約回線での通信障害発生時にも安定した通信の提供が可能なクラウド SIM に対応し、堅牢でありながらもコンパクトでコストパフォーマンスに優れた産業用 IoT ルーター新製品「CTL-005」の開発を完了し、サンプル出荷を開始したと発表。
7月17日に、NVIDIA製 GPU である H100 を搭載した AI サーバーを含む7モデルを先月新設した子会社のザイン・ハイパーデータより販売を開始したと発表。
6月17日に、同社の高速情報伝送技術を一層進化させることにより、データセンター等での活用が見込まれる光半導体による高速情報伝送ソリューションを提供する事とし、同社のアナログ技術を通じ、データセンター等の高速情報伝送における低消費電力化と低遅延化に貢献していくと発表。
第1弾として、データサーバーのデータ伝送の次世代標準である PCI Express 6.0 に対応したマルチモード AOCソリューションを立ち上げると共に、第2弾として次々世代の PCI Express 7.0に対応したソリューションを立ち上げ、それぞれデータセンター市場に投入していく計画。
6月6日に、3月18日付適時開示の通り、AIサーバー等データサーバー事業のための子会社ザイン・ハイパーデータの設立を準備してきたが、日本政府による経済安全保障を含む外為法審査を問題無く完了し、本日同社を設立すると共に、本事業を開始したと発表。
光半導体・AI・GPU・データセンター関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。
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東証P4813 ACCESS (9月13日終値1742円)
【買い推奨値から2.2倍高演じた後、調整から日経225暴落の煽り受け急落に見舞われたが、8月2日・5日・6日に再推奨。5日を安値に切り返し急。昨年来高値に迫る。「NTTと資本業務提携した黒字転換予想のIOWN関連本命格として大化けに向かう可能性秘める」の予想に変更なし】
2月7日の829円よりNTTのIOWN関連銘柄として買い推奨。3月27日にかけ1854円へ上昇。昨年来高値更新が続き、買い推奨値から2.2倍高演じた後、さすがに反落。4月26日の1336円を安値に切り返し。5月9日にかけ1616円へ再上昇。
5月12日レポートより以下の通り解説。
『 通信技術、クラウド技術、アプリ開発力、センシング技術等をワンストップで提供できる強みを活かし、企業のいかなるDX需要にも対応できるIoTプロフェッショナルサービスや、自社開発の各種IoTソリューションを提供するIoT事業を柱に、Webプラットフォーム事業、ネットワーク事業を展開。
Webプラットフォーム事業は、ドイツ・中国・韓国に設置している現地法人と連携し、国内外の市場においてスマートデバイス、情報家電、各種デバイス向けに豊富な搭載実績を持つ高性能・高機能ウェブブラウザなど組み込みソフトウェア製品を提供。グローバルシェア拡大を推進。中長期的な成長施策として、TV・放送及び車載インフォテインメント用途向けにコンテンツや動画の配信システム・サービスプラットフォームの事業育成を図る。
ネットワーク事業は、米国子会社IP Infusion Inc.を中核としてインドやカナダ等に開発拠点を設置。ネットワーク機器向け基盤ソフトウェア・プラットフォームの開発・提供から事業を開始。現在はホワイトボックス向け統合Network OS「OcNOS®」の事業拡大に注力。ホワイトボックスは、更なる通信トラフィックの増加が見込まれる中、データセンター事業者、通信キャリア、IXP(インターネット相互接続ポイント)事業者等においてネットワークインフラ設備投資・運用コストを大幅に低減しつつ運用の自由度を高める有力な手段と目され、世界的に市場が拡大しつつある。
IP Infusion Inc.では通信事業者向けのCSR(Cell Site Router)やデータセンター、光転送システム(Routed Optical Networking)、ブロードバンドアグリゲーション等の多用途に対応可能なホワイトボックスソリューションを展開。世界各地域において有力な事業基盤を有する大手ディストリビューターやグローバルSIerとの提携を通じ、通信事業者へのホワイトボックスソリューションやサポート等の安定的な提供に取り組んでいる。
2025年1月期最終利益が2億1000万円の黒字転換予想。予想EPS5.59円。
5月10日終値1558円で、今期予想PER278倍。時価総額620億円。
会社四季報春号が、2025年1月期最終利益4億円の黒字転換予想。予想EPS10.6円。
昨年12月12日に、9432日本電信電話(NTT)との資本業務提携を発表。タワー投資顧問が保有する同社株の全て513万4600株(発行済株式数の12.9%)を670円で12月14日にNTTに譲渡。
NTTと同社は、IOWNの実現に向け、これまでNTTが研究開発してきた技術と IP InfusionのネットワークOSの技術を活用し、ネットワークOS「Beluganos」に関する研究開発・商用化とグローバル市場での販売・サポートを強化。NTTがこれまで培ってきた UI/UX 技術と同社の Web Browser 技術・IoT 技術を活用し、IOWN 時代に必要とされる UI/UX を実現するための研究開発を推進。
NTTと資本業務提携した黒字転換予想のIOWN関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。5月31日に第1四半期決算発表予定。 』
5月17日にかけ1690円へ上昇。戻り高値更新が続き、3月27日に付けた昨年来高値1854円を射程圏内に捉えた後、悪地合いもあって下落。
8月2日の1211円、日経225暴落4700円安の煽り受け927円まで売られた5日、寄付き1000円が安値となった6日に買いと予想。9月12日にかけ1812円へ再上昇。3月27日高値に迫る。
9月4日に、同社を始め、NTT、NTTアドバンステクノロジ、IP Infusion、Broadcom Inc.、Edgecore Networks Corporation、UfiSpace Co., Ltd.、富士通オプティカルコンポーネンツ、日本電気の9社は、各社が持つ技術や製品を組み合わせて400Gbpsの高速データセンタ間接続を実現する本ソリューションを提供する体制が整ったと発表。本ソリューションはNTTアドバンステクノロジ、IP Infusionから販売。
9月13日引け後に、貸倒引当金計上による業績予想値と実績値の差異を発表。5億5000万円の赤字予想だった2024年1月期中間純利益は7億8900万円の赤字となったが、13日発売の会社四季報秋号が2025年1月期最終利益3億円の黒字転換予想。2026年1月期最終利益7億円予想。
引き続き、「NTTと資本業務提携した黒字転換予想のIOWN関連本命格として大化けに向かう可能性秘める」の予想に変更なし。
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