今週の投資戦略
1. 今週の東京株式市場
(1)9月18日のFRB利下げ幅が0.5%となったが、円高が140円で止まり反転。日経225は大した下げのないまま、20日にかけ3日続伸。ダウ平均に続きS&P500が史上最高値更新。今週は上昇が続くと予想する
東京株式市場全体相場について、6月30日レポートで「今週は週初高から伸び悩みつつ上昇が続く」と予想した後、7月3日13時42分のライブ中継会員で「私の未来予測チャートでは、この辺りから伸び悩みつつ、もみあいから7月5日前後にもう1回高値をトライした後、来週は12日にかけ微調整となっている」と指摘。日経225は7月5日にかけ4万1100円へ上昇。伸び悩む事なく4万円台を回復し、3月22日に付けた史上最高値を更新した。
1989年12月に付けた史上最高値をまだ更新していなかったTOPIXも、年初来高値を更新した後、遂に史上最高値を更新。ナスダックとS&P500も、史上最高値更新継続。
7月7日レポートで「今週は調整と予想する。グロース始め個別材料株に期待」と指摘した後、9日11時22分に「日経225は史上最高値更新が続いていますが、TOPIXは私の未来予測チャート通り7月5日を高値に調整。日経225も7月11日前後には一旦下げに転じる事になるでしょう。私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっています」と指摘。
日経225は7月11日にかけ4万2426円へ一段高。史上最高値更新が続いた後、12日は4万1188円へ急反落。7月5日を高値に反落していたTOPIXも史上最高値を更新した後、12日は反落。
ナスダックとS&P500も、史上最高値更新が続いた後、7月11日に朝高から急反落。
米中小型株指数ラッセル2000の急伸を受け、グロース250が7月12日を逆行高。6月28日に付けた戻り高値更新。
7月12日に、遅れていたNYダウが5月20日に付けた史上最高値を更新。S&P500はザラ場で史上最高値を更新。ラッセル2000は3日続伸。
7月15日レポートで『今週は、調整が続いた後、7月22日前後から再び上昇に転じると予想する。12日のNYが上昇。NYダウとS&P500が史上最高値を更新したため、9日にお伝えした「私の未来予測チャートでは7月11日前後から16日に前後にかけ数日下げた後、再び上昇に転じる事になっている」を修正する。引き続き、グロース始め個別材料株に期待』と指摘。
日経225は7月19日にかけ3万9824円へ一段安。予想通りナスダックと共に調整が続いた。S&P500は16日を高値に3日続落。ラッセル2000は17日を、グロース250とNYダウは18日を高値に反落。
7月21日レポートで「今週は7月15日レポートで既報の通り7月22日前後から再び上昇に転じる」と予想したが、日経225は26日にかけ3万7611円へ8日続落。予想に反し一段安。
ナスダックとS&P500は、7月22日に反発した後、23日を戻り高値に一段安。25日を安値に26日は反発。NYダウは24日を安値に切り返し。26日を続伸。
7月25日12時18分に、「短期的にいったん反発に転じるのは時間の問題と予想されるが、短期予想が外れ、日柄計算が一からやり直しに」と。
日経225は、7月28日レポートで「今週は上昇に転じる」と予想した通り31日にかけ3万9188円へ急伸した後、急反落。146円台への円急伸もあって8月2日を3万5880円で安値引け。予想に反し4月19日安値をも割れる急落に見舞われた。日経225先物は夜間で3万4350円へ一段安。3万4800円で終了。
NYも8月1日朝方を戻り高値に急反落。2日を大幅続落となったが、円急伸で下げに拍車が掛かった東京に比べ下げ渋った。
7月11日高値から8月2日の下げ率は、ナスダックの11%に対し、日経225先物は19%に。
因みに、2020年コロナショック時の下落率は、1月17日高値から3月19日安値で32%。
8月4日レポートで「今週は週初安から底打ち反転に向かう」と予想した通り、日経225が4700円安に見舞われた5日の3万1156円を安値に6日を3400円幅の急反発。7日にかけ3万5849円を回復。週足で3869円幅の長い下髭を形成した。
8月2日・5日・6日と3営業日にわたり1570日経平均レバレッジを始め個別材料株を18銘柄程度買い推奨。
8月12日レポートで「今週はリバウンド一服」と予想したが、日経225は16日にかけ3万8143円へ4日続伸。予想に反し戻り高値更新が続き早くも3万8000円台を回復。現時点で月足の下髭が6900円幅に。
NYはナスダックとS&P500が8月16日にかけ7連騰。
8月18日レポートで「今週は流石に急反騰一服と予想する。個別材料株に期待」と指摘。日経225は急反騰一服ながら23日にかけ3万8424円へ一段高。伸び悩みつつも戻り高値更新が続いた。現時点で月足の下髭が7200円幅に。
8月25日レポートで「今週はもみあいと予想する。個別材料株に期待」と指摘。日経225は23日の3万8424円を戻り高値にもみあった後、30日に3万8669円へ一段高。戻り高値を更新。8月の月足下髭が7491円幅を記録。グロース250は27日にかけ一段高。戻り高値更新が続き7月18日高値を射程圏内に捉えた後、流石に一服。ドイツとインドが史上最高値更新。ダウ平均が史上最高値更新。
9月1日レポートで「今週はもみあい上放れに向かう」と予想。日経225は2日に3万9080円へ上昇したが、4日の急落から6日にかけ3万6235円へ一段安。2日を戻り高値に予想に反する急反落となった。6日のNYが8月雇用統計を嫌気し大幅安。
9月8日レポートで「今週は調整が続くと予想する。8月5日のような暴落に見舞われた場合は底打ちが早まる可能性も」と指摘。日経225は9日の3万5247円を、TOPIXは11日を安値に下げ渋り。NYはナスダックとS&P500が13日にかけ5日続伸。
9月16日レポートで「今週は9月19日前後から底打ち反転に向かう」と予想。0.25%か0.5%か注目された18日のFRB利上げ幅が0.5%となったが、円高が140円で止まり反転。日経225は大した下げのないまま、20日にかけ3日続伸となった。
NYは、ダウ平均に続きS&P500が史上最高値更新。ナスダックは8月22日に付けた戻り高値更新。
9月20日のNYは高安まちまち。
9月23日18時25分現在、日経225先物は3万8060円、ドル円143.66円を推移。
今週は、上昇が続くと予想する。
9月27日に自民党総裁選投開票。
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき昨年12月17日レポートよりお伝えした2024年全体相場予測は、「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」。
2036年までの未来予測チャートを描いた1998年より「日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円を更新し4万円台に乗せるのは2024年」と予想してきた事は、2022年1月まで出演していたラジオ等でも既報の通り。
3月22日時点での4万1087円は、さすがにペースが早過ぎ、2024年全体相場予測の「6月前後に調整」が4月に早まった格好。5月から6月もみあいを経て上放れ。2024年全体相場予測の「8月前後かけ上昇」に向かい、史上最高値更新再開となった。
7月11日時点での4万2426円は上げ過ぎ、2024年全体相場予測の「8月前後に調整」となった。
短期的には8月5日にかけ予想に反する暴落に見舞われたが、4日レポートで「今週は週初安から底打ち反転に向かう」と予想した通り5日を底値に急反騰。
8月2日・5日・6日と3営業日にわたり1570日経平均レバレッジを始め個別材料株を18銘柄程度買い推奨。
2020年12月のラジオにおいて
「 過去の大型バブル崩壊チャートと世界各国の人口動態を独自分析して1998年に描いた2036年までの未来予測チャートでは、2022年と2023年はいったん停滞するが、
ここ顕著となってきた人口減少を、移民政策か、AI・ロボット・量子コンピュータ・核融合発電など技術革新や、ポスト資本主義あるいは世界統一地球政府などシン・政治経済体制で相殺・克服していけば、
2024年に日経225が史上最高値を更新し4万円台乗せ。2035年前後に10万円台乗せ。
まだ描いていないが、2070年前後には日経225が100万円台に乗せる可能性もある。 」
と披露した事は、知る人ぞ知るところ。
2022年秋のChatGPT出現は、上記の最低条件を満たす第1歩となった。
尚、2050年頃には世界統一地球政府の量子AIによるシン・政治経済体制に移行している可能性があり、逆に2070年前後に日経225が残っているようではデジタルユートピア実現が上手くいっていないという事になろう。
(2)2024年全体相場予測「1月から6月前後にかけ上昇。6月前後に調整。8月前後かけ上昇。8月前後に調整。10月前後かけ上昇。10月前後に調整。12月末にかけ上昇」
「1998年に描いた2036年までの未来予測チャート(2020年末よりラジオ等で2070年までの未来予測も一部披露)」に基づき2022年12月18日付レポートよりお伝えした2023年全体相場予測は、「1月前後より下落。2月前後、5月前後、7月前後に戻す場面もあるが、9月前後にかけ下げが続き、9月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇」。
年初より『昨年12月20日の日銀による長期金利上限引き上げを嫌気し急落。2023年全体相場予測の「1月前後より下落」が早めにきた格好となり、ここから「9月前後にかけ下げ」が続く予想で先が思いやられるが、今年9月前後こそ、コロナショックの大底を的中させた2020年3月中盤に続く「天与の買い場」となり、日経225が1989年12月に付けた史上最高値3万8957円更新に向かう起点の年となろう』と指摘してきたが、もはや今年9月を待たずに、かねてよりお伝えしてきた「日経225が史上最高値を更新し4万円台に乗せるのは2024年」の予測に向かう展開。
つまり「大発会を安値に上昇が続き年末にかけ史上最高値を更新から4万円台に乗せる」展開は、ライブ中継会員や2021年初めまで出演していたラジオなどで既報の2024年の未来予測チャートに酷似しつつ1年前倒しにあったが、さすがに秋は2023年の未来予測チャート通り下落。
日経225は10月4日を、TOPIXは24日を安値に底打ち反転。「11月前後にかけ上昇」の通り、11月20日にかけ上昇が続いた。
2024年4月29日にかけ160円へ一段高となったドル円については、2012年中盤の70円台の時より「円高の終焉。日本株の歴史的買い場」を唱え、「2016年にかけ125円に向かう」との予想を的中させた後、三角保ち合い上放れとなってきた2021年10月のラジオ等でも「125円を超えたら135円、135円を超えたら147円、147円を超えたら160円、160円超えちゃったら次の節目は200円台だが、現時点で200円台までいくかは分からない」と円安が進んでいくと予想した事は皆様ご存じの通り。
今回のインフレについても、10年以上前から「2016年前後に日経225が2万円台に乗せた後、2019年前後に一旦1万6000円台に急落してから4万円を目指す過程でインフレになる」と予想してきた。
勿論、株の世界に絶対は無く、外れる事もよくある。当時出演させて頂いていたラジオ等でも有名になった通り、2020年3月中盤のコロナショックの大底と、2021年9月14日のコロナバブルの天井を完全的中させた後、2022年は私の未来予測チャートより弱く、2023年は私の未来予測チャートより強過ぎ、短期的に予想が外れる事も多くなってきた。
2021年12月12日付レポートよりお伝えしてきた2022年全体相場予測は、「1月下旬にかけ上昇。2月下旬にかけ下落。3月末・4月初めにかけ上昇。5月初めにかけ下落。8月上旬にかけ上昇。10月中旬にかけ下落。12月末にかけ上昇」。
2022年2月6日付レポートより、2022年全体相場予測を「1月前後より下落。2月前後から上昇。4月前後より下落。5月前後に底打ち反転。8月前後にかけ上昇。10月前後にかけ下落。12月末にかけ上昇」という従来通りの表現に変更。
日経225の底は3月9日。10月に年初来安値を割ってしまったナスダックの6月16日安値との中間点4月28日は、「未来予測チャート」にある「底打ち5月2日」の1営業日前。日経225とナスダックの安値が5月2日前後を真ん中に挟んで3ケ月以上ズレた原因は、その間の円急落にあると分析。
その後の戻り高値は、日経225が8月17日。ナスダックが16日。「未来予測チャート」の「戻り高値8月12日」との誤差は、日経225が3営業日。ナスダックが2営業日。
「10月16日前後から上昇に転じ」は、日経225が10月3日を安値に、NYが13日を安値に底打ち反転。円一段安もあって日経225は8営業日も前倒しとなったが、16日が日曜日で16日前後は14日か17日を指し、NYの誤差は1営業日に止まった。
10月30日レポートでお伝えした「11月4日前後から2段上げに向かう」の予想は、誤差なくピッタリ的中。
11月6日レポートの「11月17日前後から上昇一服」は、17日前後は16日・17日・18日を指し、誤差1営業日。
11月20日レポートの「11月22日前後から3段上げに向かう」は、誤差なくピッタリ的中。
「12月末にかけ上昇」は外れた。東京はTOPIXが1月4日大発会始値を上抜いた11月24日が高値に。NYは12月13日を高値に反落。
2020年12月20日付レポートよりお伝えしてきた2021年全体相場予測は、「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整。4月前後から再上昇。一段高へ。5月前後を高値に下落。6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高。10月前後をダブルトップに下落。11月前後より再上昇」。
「2月前後にかけ上昇。3月前後に調整」は的中。
「4月前後から再上昇。一段高へ」は、史上最高値を更新したNYは的中したが、東京は外れた。
「5月前後を高値に下落」は的中。
「6月前後に底打ち反転。7月・8月前後上昇継続。9月前後にかけ一段高」は、NYが完全的中。東京は日経225とマザーズ指数が8月に年初来安値を更新した事から外れたかに見えたが、7月27日にかけ青天相場が続いた東証2部指数は9月10日に史上最高値を再び更新。TOPIXも5月13日安値を割らずに8月陽線。9月3日より年初来高値を更新するなど、外れたとも言えない展開に。日経225も年末年始よりラジオなどでも今年の高値を付けると予想してきた転換点9月14日に年初来高値を更新。
「10月前後をダブルトップに下落」は、「ダブルトップ」は外れたが、「10月前後下落」は的中。
「11月前後より再上昇」は、NYが的中したが、東京は大納会を3万円大台引け成らず、外れた。
2019年12月15日付レポートよりお伝えしてきた2020年全体相場予測は、「2月前後に調整もあろうが6月前後にかけ上昇継続。6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」。
当初的中したかに見えた「2月前後に調整」は、コロナショックに見舞われ、私の未来予測チャートが描く調整の範囲内を大きく下回った事から外れたと言わざるを得ないが、3月13日と17日に個別材料株と半導体関連に全面買い指示を出し、マザーズが13日を、TOPIXが17日を安値にドンピシャのタイミングで急反騰。ナスダックが史上最高値を更新。年末年始に予想した1万ポイントの大台乗せを果たした事もあり、「6月前後にかけ上昇継続」は的中した。
「6月前後から下落。7月前後に底打ち反転。11月前後にかけ上昇。調整を経て年末高へ」も、ほぼ的中。日経225が2018年10月に付けた2012年11月以降の高値を更新。NYダウも年末年始に予想した3万ドルの大台乗せ果たした後、日経225が予想通り12月30日大納会を2万7000円台に乗せてほぼ高値引けとなった。
2012年11月14日寄付より建設株と金融株に買い指示を出し、14日の夜間取引寄付より日経225先物オプションコールを買い推奨した後、翌15日朝方より「かねてよりお伝えしてきた2012年日本株の歴史的買い場。大相場の開始」と予想。日本株に全面買い指示を発令。1905年5月27日、日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を目前に秋山真之が草案した「敵艦見ゆ。皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」をもじり、代表取締役前池英樹の署名入りで「大底見ゆ。東京株式市場の興廃この一戦にあり。各員、株買いに奮励努力せよ」と宣言。
私・弊社代表取締役・前池英樹が過去の大型バブル崩壊チャート(1929年世界恐慌時のNYダウ暴落チャート、1919年大正・昭和バブル崩壊時の暴落チャート)と世界各国の人口動態(人口ピラミッド)を独自分析した結果、2003年春からお伝えしてきた長期予測は以下の通り。
【1989年末を高値としたバブル崩壊から約13年後の2003年春を大底に2007年春にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2007年夏以降、調整色を強め急落。
2008年春にかけ下落が続いた後、2008年春を底に2008年末にかけ急反発。2008年末を戻り高値に2009年春にかけ調整した後、2009年末にかけ切り返し。2010年中盤に再び急落。小戻した後、2012年春にかけジリ安。
2012年春を大底に2016年中盤にかけ約4年間にわたる上昇が続いた後、2016年中盤を高値に秋にかけ急反落。2019年にかけボックス相場が続いた後、2019年中盤から2036年初めにかけ上昇】
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2. 今週の注目銘柄
東証G4592 サンバイオ (9月20日終値1295円)
【買い推奨値から2倍高超え後、調整を経て再動意。昨年来高値を射程圏内に捉える。アクーゴ脳内移植用注が外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善を適応として7月先駆け指定制度の下で条件及び期限付き製造販売承認を取得。バイオ・再生医療関連本命格として大化けに向かう可能性秘める】
6月21日の698円S安売り気配でバイオ関連銘柄として買い推奨。24日の687円を安値に急反騰。
6月24日11時に、「アクーゴ脳内移植用注」に関する一部報道について続報を発表。19日に条件・期限付きで製造販売承認が了承されたが、改めてデータを提出せねばならないため当面は出荷できない「アクーゴ」の出荷及び販売が可能となる時期として、改めて2026年1月期第1四半期(2025年2月~4月)を想定と記載。
これを好感し、4日連続S高交え6月28日にかけ1489円へ再騰。
6月30日レポートで「短期的には流石に調整も予想されるが、大化けに向かう可能性秘める」と指摘。
日経225が4700円安に見舞われた8月5日の805円を安値に切り返し。
9月17日に中間決算を終え再動意。19日に発表した遺伝子・細胞製剤の受託製造を行うCDMOであるサイト-ファクトとの基本合意書締結を好感し、20日にかけ1319円へ再上昇。6月28日に付けた昨年来高値を射程圏内に捉える。
再生細胞医薬品の開発・製造・販売。赤字続くも、主要開発品SB623であるアクーゴ脳内移植用注について、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善を適応として、今年7月先駆け指定制度のもとで条件及び期限付き製造販売承認を取得。
SB623は、健康成人骨髄液由来の間葉系間質細胞を加工・培養して作製されたヒト(他家)骨髄由来加工間葉系幹細胞(バンデフィテムセル)。脳内の損傷した神経組織に移植するとFGF-2(タンパク質の一種)が放出され、損傷した神経細胞が本来持つ再生能力を促し、神経細胞の増殖・分化を促進する効果が期待されている。
SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムは、日本を含む国際共同フェーズ2臨床試験(被験者61名)にて、2018年11月に「SB623の投与群は、コントロール群と比較して、統計学的に有意な運動機能の改善を認め主要評価項目を達成」という良好な結果を得て、2019年4月には、国内で厚生労働省より再生医療等製品として先駆け審査指定制度の対象品目の指定を受けた。
当該指定以降、先駆け審査指定制度の枠組みにおいて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議を進め、2022年1月に先駆け総合評価相談を終了。2022年3月に再生医療等製品製造販売承認申請を完了。
2024年6月には、薬事審議会再生医療等製品・生物由来技術部会において、本プログラムは、外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善治療薬「アクーゴ脳内移植用注」として、承認条件及び期限を付した上で、承認する事が可能との判断が示され、7月31日には、厚労省よりアクーゴは「外傷性脳損傷に伴う慢性期の運動麻痺の改善」を効能・効果として、日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。
今後は、「日本発の再生医療を世界へ」という創業時から変わらぬビジョンに原点回帰し、グローバル事業を再び進めていく。最大市場となる米国を中心に据え、日本でのアクーゴの実績を基に、慢性期脳梗塞等の新たな臨床試験の実施に向け、日米の規制当局との協議を進める予定。
また、国内で条件及び期限付き承認を取得した慢性期外傷性脳損傷プログラムにおいては、アクーゴの上市に向けて取り組む。まずは、速やかに2回程度の市販品製造を行う中で、承認条件の一つである同等性・同質性を確認し、2026年1月期第1四半期(2025年2~4月)には出荷可能な状況にする事を想定して取り組んでいく。
その後は、国内でのアクーゴの普及を活発化させ、その中で、二つ目の承認条件である7年間の製造販売承認期限内に製造販売後臨床試験等を実施し、本承認を取得する計画。
9月5日に、2016年~2019年に実施した外傷性脳損傷に起因する慢性期運動機能障害を有する患者を対象に、主要開発品SB623の有効性及び安全性を検討する事を目的としたフェーズ2多施設共同偽手術対照無作為化二重盲検比較試験(STEMTRA試験)の48週(最終)までの有効性および安全性を評価した解析結果が米国神経学会(American Academy of Neurology)の学会誌 Neurologyオンライン版に論文掲載されたと発表。
バイオ・再生医療関連本命格として、大化けに向かう可能性秘める。
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東証P3446 ジェイテックC (9月20日終値1598円)
【ダイヤモンド半導体・レーザー核融合・宇宙関連など最先端分野のオンリーワン技術関連本命格として買いと予想する。2020年の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選出。大化けに向かう可能性秘める】
ダイヤモンド半導体・レーザー核融合・宇宙関連など最先端分野のオンリーワン技術関連本命格として、買いと予想する。
「SPring-8」や「SACLA」など国内外の放射光施設やⅩ線自由電子レーザー施設向け超高精度Ⅹ線ミラーを設計・製造・販売するオプティカル事業を柱に、独自開発の3次元回転浮遊培養技術「CELLFLOAT」を始め自動細胞培養装置を提供するライフサイエンス事業を展開。医療・バイオから半導体・化学・印刷・色認識・画像処理など幅広い分野で実績ある自動化装置やシステムの受託開発も。
「触媒基準エッチング法(CARE)」、「プラズマ援用研磨法(PAP)」、「プラズマ化学気相加工法(Plasma CVM)」などの表面加工技術を開発した大阪大学との共同研究契約に基づき実用化、製品展開を推進。
「触媒基準エッチング法(CARE)」は、触媒作用を活用した原子単位の加工法。パワー半導体やSAWフィルター向けに、SiC、Ge2O3、GaN、AlGaN、Al2O3、SiO2、Si、ニオブ酸リチウム(LN)、タンタル酸リチウム(TN)を加工。
「プラズマ援用研磨法(PAP)」は、研磨面に対してプラズマによって活性化した酸素等を備える研磨法。ダイヤモンド基板やパワー半導体向けに、単結晶ダイヤモンド、SiC、GaNを加工。
「プラズマ化学気相加工法(Plasma CVM)」は、反応性ガスのプラズマによる化学的反応による加工法。SOIウエハ、パワー半導体、水晶ウエハ向けに、SiO2、Si、SiCを加工。
2022年1月31日には、レーザー核融合の先端的研究開発を遂行してきた大阪大学レーザー科学研究所および光産業創成大学院大学の研究者らにより設立されたスタートアップ企業EX-Fusionとの技術提携を発表。レーザー核融合関連の材料性も。
2025年6月期最終利益が前期比16.1%増の2億3100万円予想。予想EPS39.45円。
9月20日終値1598円で、今期予想PER40.5倍。時価総額94億円。
9月13日発売の会社四季報秋号が、2026年6月期最終利益3億7000万円最高益更新予想。予想EPS62.9円。来期予想PER25.4倍。
8月9日に発表した中期経営計画策定の内容は以下の通り。
(1) 既存コア事業の安定成長
① 放射光施設関連
オプティカル事業は、エネルギーや半導体といった市場規模の大きな分野の最先端研究が契機となり、各国で放射光施設や自由電子レーザー施設の新規設置あるいはアップグレードの計画、実行が盛ん。
国内では、新設された第4世代放射光施設 NanoTerasuの稼働開始と Spring-8のアップグレード計画が報告された。
国外では更に多くの計画が進行。特にアジアの放射光市場の躍進が目立ち、中国では上海市、北京市を筆頭に合肥市、深圳市で新設計画が現在進行中。台湾と韓国の各施設では大規模なリプレースが行われる見通し。
欧州では、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、フランスに点在する大中規模の多くの放射光施設でアップグレードの計画が明らかに。
各々の施設がそれぞれの光源の特徴を活かした多種多様なミラーの設計を行っており、同社は既に多くの問い合わせを受けている。良好な市場環境の中、受注に向けた検討を進めている。
② 自動細胞培養装置関連
ライフサイエンス関連事業は、長時間労働是正による労働環境改善、労働人口の低下が全ての業界の重要課題となり、その解決策の一つとして、同社の取扱い製品である自動細胞培養装置による省人化、無人での連続運転化が期待されている。
東京医科歯科大学が、同社独自の3次元回転浮遊培養装置を用いて、iPS細胞由来のヒト腸管オルガノイド(HIO)の生成に成功された事や、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構等と進めている、脳梗塞治療に寄与する幹細胞分離機器(医療機器)の共同開発も計画通り進展した事を受けて、国内のみならず、海外のユーザーからも同社製品に関する問い合わせが拡大。
今後も大学、病院、製薬会社を問わず、幅広く共同開発先や顧客の裾野拡大を図り、高い成長性の実現に努めていく。
③ 子会社関連
子会社の電子科学株式会社は、主力製品である昇温脱離分析装置(TDS)の需要が現在の半導体や液晶・カラーフィルター企業向けのみならず、鉄鋼、電機、自動車、水晶振動子等の様々な産業分野にも市場拡大が見込まれる。
既存製品の性能をブラッシュアップした、新しい製品の企画、創出にも注力し、新たな市場に製品投入する事で新規顧客の開拓を進めていく。
(2) 新規事業の展開
① 次世代加工研磨装置関連
機器開発関連事業は、新規重点事業分野として掲げる、各半導体材料を主たる対象としたナノ表面加工技術(触媒基準エッチング法(CARE)、プラズマ援用研磨法(PAP)、プラズマ化学気相化加工法(PCVM))を用いた加工プロセスの開発とその装置化、商品化を推進する中、同社技術を高く評価するユーザー数が徐々に拡大。
特に EV 市場拡大のキーとなるパワーデバイス、ポスト 5G の次世代通信技術等に必要となる水晶デバイスや SAW デバイスに用いられるウェハの高精度表面創成技術として注目、期待されている。
各種半導体材料等の表面加工技術の高度化と実用化を図ると共に、国内外への販路拡大や大手企業やベンチャー企業とのコラボレーションを進め、製品展開を推進していく。
② 医療機器関連
医療機器の開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの競争的資金を受け、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構などと進めている、脳梗塞治療に寄与する幹細胞分離機器(医療機器)の共同開発も計画通り成果を上げ、そのベースとなる単核球分離装置「MK-1000」を商品化した。
この装置は脳梗塞治療のみならず、認知症治療等幅広い用途への展開を期待しており、今後、さらに市場ニーズ等の情報を収集し、装置・システムならびに消耗品の販売ビジネスや新規支援ビジネス等の事業展開に繋げていく。
③ 半導体・宇宙関連光学部品
オプティカル事業における各種Ⅹ線ミラー(光学素子)は、従来技術では不可能であった表面形状の超高精度化を実現。様々な産業分野においてビジネス展開するための技術的ポテンシャルを有している。
半導体や宇宙といった産業において光学部品は必要不可欠な存在。これらに対し、同社がこれまで大阪大学との共同研究で開発を進めてきたナノ加工技術(EEM、プラズマCVM、CARE)とナノ計測技術(RADSI、MSI)が精度的に十分活用できるレベルにあるため、特に高性能化傾向が強く量産化速度の高い半導体分野に参入する上で重要な要素の技術となる。
現在、半導体の露光、検査ならびに宇宙に関わる高精度光学部品の問い合わせが複数ある。テスト加工の受託や大手メーカーとの共同研究開発の締結なども進み、技術検討から開発・試作フェーズに進んでいる案件も多い。オプティカル事業の展開によって蓄積された光学素子に関連する知見と技術を活かし、半導体産業などでの利用が見込まれる光学素子製品を中心として、ミラー製品の需要に左右されない新たな事業の柱を構築していく。
2025年6月期売上高26億4000万円、経常利益3億6300万円、最終利益2億3100万円目標。
2026年6月期売上高34億5000万円、経常利益5億6800万円、最終利益3億7200万円目標。
2027年6月期売上高45億円、経常利益9億6100万円、最終利益6億4100万円目標。
ダイヤモンド半導体・レーザー核融合・宇宙関連など最先端分野のオンリーワン技術で好材料目白押し。2020年の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選出。大化けに向かう可能性秘める。
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